NIPPON Kichi - 日本吉

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2007/9/13


翁倉山 Okinagura-yama 

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 翁倉山(おきなぐらやま)は、宮城県北東部にそびえる北上山地北端部に位置する山であり、南三陸地域の最高峰である。
 標高は532mあり、群山を抜く雄大な山容は、遠く石巻、栗原方面からも望むことができる。
 また、古くから信仰の山としても親しまれ、雨乞いなども行われていた歴史を持つ、地域の人々に愛されている山である。
 モミ林やイヌブナ林、キタゴヨウ林などの、南三陸を代表する中間温帯林が色濃く残されており、多くの野生鳥獣の生息地にもなっている。
 特に代表的なのが国の天然記念物であるイヌワシであり、イヌワシの営巣地として昭和一二年、一四年に長野県で確認された二例に続き、国内で三番目に確認されている。
 頂上は広場になっており、南側には北上川の豊かな流れ、東には志津川湾など、宮城のパノラマを眺望することができる。
 頂上にある祠にお参りをすれば、もしかしたらイヌワシの羽ばたきが、絶景の中に見えてくるかもしれない。
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2007/9/11


追波川 Oppa-gawa 

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 岩手県の御堂の湧水「弓弭(ゆはず)の泉」を源流とし、岩手県のほぼ中央を北から南に流れて宮城県に入り、そして石巻湾へと流れ出る東北随一の大河、北上川。
 その北上川の河口付近にかかり、河北町から東流、やがては南三陸の追波湾へと注ぐ延長17.5kmの流れが、追波川(おっぱがわ)である。
 明治四四(1911)年から昭和九(1934)年にかけて行われた、放水路建設工事によって誕生した流れであり、区別してそれまでの北上川を旧北上川、追波川を新北上川とも呼ぶ。
 現在では、以前からあった石巻湾への流れを旧北上川といい、この追波川を含む追波湾への流れを北上川と称している。
 春になればサクラマスを求める太公望で賑わいを見せ、秋になれば日本の川では最大級といわれる葦(ヨシ)原で、「残したい日本の音風景百選」にも選ばれた、葦の葉ずれが奏でるシンフォニーに耳を傾けることもできる。
 川は豊かな自然を満面に湛えて、今もゆったりと、東北の地を流れている。
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宮城 旭山 Miyagi Asahi-yama 

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 旭山(あさひやま)は、宮城県の北部、北上川と鳴瀬川の間に広がる仙北平野のほぼ中央に位置する、標高174mの丘陵である。
 豊かな水田地帯に囲まれた、ゆったりとした大地の膨らみは、全山が芝生に覆われており、奈良にある若草山にも似た山容を呈している。
 宮城県内でも有数の桜の名所として知られており、シーズンになれば、ソメイヨシノやヤマザクラ、ツツジなどが咲き乱れ、訪れる人々を楽しませてくれる。
 山頂まではおおよそ800mの登山道も整備されており、ハイキングにも最適な山である。
 天気のいい日には、山頂から遠く太平洋や松島を一望することもでき、金華山島や栗駒山、船形連峰、蔵王連峰などの雄大なパノラマを余すところなく堪能することもできるだろう。
 近くには宮城県十七寺にも数えられる名刹箱泉寺や京都清水寺と同じ様式で建設された観音堂も見られ、散策にももってこいの場所である。
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2007/8/16


名振湾 Naburi-wan 

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 宮城県北部。東北一の大河と謳われる北上川の河口であり、太平洋へと流れ込む入り口となる追波湾(おっぱわん)から少し南に下った場所にあるのが、名振湾(なぶりわん)である。
 昔から周辺は魚介類の豊富な天然の良港であると同時に、沖に浮かぶ八景島などを始めとした景勝地としても知られている。
 その八景島は全島が原始林で覆われており、ユズリハやモチノキ、タブノキ、トベラなどの常緑樹が、落葉樹と交錯して育成しており、暖地性常緑樹群落の北限として国定天然記念物に指定されている。
 湾を含む周辺は牡鹿半島から連なるリアス式海岸の一角であり、湾周辺にも奇岩などが多く見られる。
 むき出しの大きな岩の頂上部だけにいくばくか生えている常緑樹はまるで自然が描き出した水墨画のような佇まいを覗かせてくれる。
 その後ろにはどこまでも広がる太平洋が控え、ポツリと浮かぶ八景島と、その後ろから立ち昇る朝日など、自然の景観美というものを思う存分、堪能することが出来る。
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2007/8/10


新北上川 Shin-kitakami-gawa 

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 新北上川(しんきたかみがわ)は、宮城県登米市~石巻市北上町を流れる川である。
 北上川の水源地は、岩手県岩手郡岩手町に発し、宮城県登米市津山町付近で新北上川と旧北上川に分かれる。
 新北上川は、そこから石巻市北上町で追波湾に注ぐため、別名・追波川(おっぱがわ)とも呼ばれている。長さは、延長17.5km程となっている。
 北上川は東北随一の大河であり、伊達政宗が、石巻港に船運を集中させるため流路を変更させたので、二流路に別れた。
 飯野川から十三浜までの河原には、日本の川では最大級のヨシ原が数kmにわたって広がっており、ヨシ刈りは冬の訪れを告げる風物詩となっている。
 新北上川は、古より悠久の時を越えて流れる大河である。
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2007/7/26


富士沼 Fuji-numa 

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 富士沼(ふじぬま)は、宮城県石巻市にある63ヘクタールほどの沼である。
 北上川の近くにある富士沼は、水田にも囲まれ、毎年冬には雁や、数百羽ものハクチョウの飛来地として知られる。
 多くの観光客や地元の人々に餌付けされている鳥達は、人間が近づいても怯える様子もなく、慣れている。
 また、春から秋はフナやブラックバス、冬にはワカサギの釣り場としても人気の場所で、近年は大会が行われる等、釣り客でにぎわう釣りのメッカとして有名である。
 沼は神秘的で、四季を通して美しい風景に満ちており、静かな水辺の周囲は貴重な動植物の宝庫ともなっている。
 富士沼は、バードウォッチングや豊富な魚の釣り場として高名な場所である。
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北上川のヨシ原 Kitakami-gawa-no-yoshihara 

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 豊かな水量を湛え、肥沃な大地を育む東北地方屈指の大河、北上川。
 その川の河口から上流10kmにかけて広がるヨシ原の大群落が、北上川のヨシ原だ。
 日本の河川では最大級の規模を誇り、河口付近であることもあってアクセスもよく、大群落が紡ぎ出すどこまでも広がっているかのような開放的な空間に魅せられた人たちが後を絶たず訪れる。
 これら自然の恵みは藁葺き屋根の材料としても用いられ、冬に行われるヨシ刈りは雪の季節を知らせる風物詩として、そこに住む人々の生活と密着し、また大事されてきた。
 一帯は日本の音風景百選にも選ばれ、北上川を渡る風がヨシ原全体を揺らし、広大な空間にオーケストラにも例えられるような清々しい音を響かせる。
 そのどこか懐かしさを感じさせる音に抱かれ、風にそよぐヨシ原をみやれば、自分が指揮者になったような気分にもさせてくれる。
 広大なヨシ原の前で、タクトを振るってみるのも一興かもしれない。
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鹿島御児神社 Kashima-miko-jinja 

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 鹿島御児神社(かしまみこじんじゃ)は、宮城県石巻市の日和山頂上に鎮座する古刹。創建年代は定かではないが、「延喜式」所載の式内社で現存する寺社の中で最も由緒深い神社だという。
 言い伝えによると、その昔関東の鹿島、香取の両神宮の御子、武甕槌命(たけみかづちのみこと)、鹿島天足別命(かしまあまたりわけのみこと)が命を受けて、奥州へ東夷の征伐と辺土開拓に当たることなり、開拓の先駆者として偉大な功績を残したことから、この鹿島御児神社の祭神として祀られることとなったという。
 以来、当神社は勝利の神として職業繁栄や海上安全、交通安全のご利益があるとして庶民の篤い信仰を集めてきた。
 日和山の頂上にある当神社からは見事な眺望が眼下に広がり、北上川や長浜、雲雀、野蒜海岸はもとより、牡鹿半島や松島一帯を遠望することができる。この素晴らしい眺望を求めて昔より数々の文人墨客が訪れており、境内には芭蕉、宮沢賢治、斎藤茂吉、種田山頭火などの歌碑が建つ。
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