NIPPON Kichi - 日本吉

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2008/3/11


杉 Sugi 

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 「杉(すぎ)」は日本固有の針葉樹で、南は屋久島から北は東北地方までと広い地域に分布している。ヒノキ目・スギ科に分類され、材木資源として檜(ひのき)と共に多く植林されている。その面積は、日本全国の12%を占めるほどだ。
 常緑の高木で、杉の名の由来「まっすぐの木」で判る様に細長く直立し50m程の高さにまで伸びる。枝は全体が上向きに伸び、葉は先が針状に尖って生えていく。花は2〜4月頃に開花し、長さが5mm位の楕円形の雄花とほぼ球形の雌花が枝先に密生する。
 古くから建築材料として角材や板材などに用いられ、子供のおもちゃにも使われていた。樹皮や葉まで利用出来る事から、重要な木材として重宝されてきた。
 通常、樹齢300年程と言われている杉も、世界自然遺産に登録されている鹿児島県屋久島では樹齢1000年を越える屋久杉をはじめ、世界最古とされる縄文杉も見られ、徒歩で半日程かかって登山し見学する人々も多い。
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2007/4/13


鎌田勇平 Kamata Youhei Yuhei Kamata

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 秋田県に伝わる伝統工芸品、秋田杉桶樽の伝統工芸士、「樽冨かまた」十一代目。
 1933(昭和八)年、秋田生まれ。85年、伝統工芸士に認定。
 秋田杉桶樽の歴史は古く、戦国時代の城址からも発見されている。江戸時代初期、秋田藩の保護を受け、全国に広まった。
 厳しい冬のため、年輪が狭く締まった木目を持つ秋田杉を用いることで、高い品質を誇る。
 江戸時代からの歴史を誇る老舗の十一代目を継ぐ氏だが、温もりのある作品の中にも、常に新しい物への挑戦を怠らない姿が遊び心となって垣間見える。
 感じる心を忘れず、意見には広く耳を傾ける。
 現代に、そして生活の中に長く生き続ける氏の作品は、その言葉が全てを物語っているかのようである。
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2007/4/10


秋田杉桶樽 Akita-Sugi-okedaru Akita Cedar Tubs

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 秋田杉桶樽は秋田県大館市周辺に伝わる木工品で、経済産業大臣指定の伝統工芸品である。
 桶の歴史は古く、平安時代には現在の形とほぼ同じものが作られていたとされ、秋田城跡からも当時の杉桶が発見されている。
 江戸時代初期には桶屋仲間の組合が作られるなど、秋田藩からの手厚い庇護を受け、広く発展した。
 伝統の技術に加え、地域の特産である厳しい冬により、引き締まった木目を持つ秋田杉を用いることで高い品質を誇る。
 同じ秋田県大館の特産品である「曲げわっぱ」は、一枚の杉板を曲げて丸くするのが特徴であるが、「桶」は短冊状の小幅の板を輪状に並べて立てて竹のたがで締めたものである。 
 風呂桶、米びつ、酒樽などが主な製品だが、近年はジョッキなどの新たな加工品が生み出され、注目を集めている伝統の工芸品である。
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2006/12/15


大阪欄間 Oosaka-ranma Osaka Ranma (Transoms)

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 大阪欄間の始まりは17世紀初期といわれている。大阪府内の聖神社や四天王寺等にその伝統技法のもととなる技術がみられる。江戸時代中期には商家を中心とした一般の住宅の茶の間、客間等の鴨居(かもい)の上に、光を取り入れたり、風通しを良くするという実用性と品格を保つための室内装飾として、取り入れられてきた。
 大阪欄間には、軽やかな存在感を持つ、屋久杉の木目を活かした「彫刻欄間」、日本家屋の直線の美しさに調和する「筬欄間」(おさらんま)や「組子欄間」(くみこらんま)、など多数の技法がある。
 素材の特徴としては、屋久杉などの銘木や、春日杉、吉野杉、秋田杉、会津桐、桧などが用いられ、それらを大阪独特の道具を使って加工する。特殊な技術を駆使して、下絵の墨の筆先による細かい線まで削りだし、繊細な表現まで形にしている。
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