NIPPON Kichi - 日本吉

記事数2件: 1~2 件表示          

2008/7/23


青森 蕪島 Aomori Kabu-shima 

Jp

 蕪島(かぶしま)は、青森県の種差海岸の北端、八戸市の八戸港内にある周囲800mほどの小さな島である。
 島の頂上には永仁四(1296)年に厳島神社を勧進したとされる蕪嶋神社が鎮座し、漁業の守り神でもある弁財天が祀られている。
 昭和一七(1942)年の埋め立て工事で、現在は本土と陸続きとなっている島は、毎年二月下旬から四月中旬にかけて飛来する約四万羽ものウミネコの一大繁殖地となっており、島全体が国の天然記念物に指定されている。
 ウミネコは漁場を知らせてくれる鳥で、弁天様の使いと考えられていたため、ウミネコと人との良好な関係が保たれていたこともあって、日本にあるウミネコの繁殖地のうち、巣を間近に観察できる唯一の場所となっている。
 神社の周囲には散策ができるように通路が設けられており、天気の良い日には島中に咲き乱れる菜の花や赤い鳥居の上を弁天様の使いが舞う美しい光景を楽しむことができるだろう。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



2008/6/6


八幡馬 Yawatauma 

Jp

 八戸をはじめ南部地方に伝わる、木彫り馬の郷土玩具が「八幡馬(やわたうま)」といわれる。仙台の「木ノ下駒」、福島の「三春駒」と共に日本三駒と呼ばれている。
 八幡(やわた)の一ノ宮である櫛引八幡宮(くしひきはちまんぐう)で、年に一度「流鏑馬」の祭礼が行われた際、参詣者のお土産として境内で売り始めたのが、約七百年前だと言われている。
 もともとは、農家の人たちが農閑期に副業として、八幡馬を作り始めたのが始まりとされる。当時は、親子馬が乗る台に四つ車がついており、引いて遊べる男の子用のおもちゃも売っていたという。
 胴体は、黒(鹿毛)・赤(栗毛)・白(芦毛)などの原色を使って鮮明に彩られており、馬の模様は八戸名産である「食用菊」や、八戸の名所である「蕪島(かぶしま)のうみねこ」などが使われており、八戸の特色を馬体に表しているという。昔から変わらず、ひとつひとつ丁寧に手作業で作られている。
 八幡馬は縁起物として、また記念品やお祝いの品として幅広く知られている。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



記事数2件: 1~2 件表示          
NIPPON Kichi - 日本吉 - 日本語に切り替える NIPPON Kichi - 日本吉 - to english

モノ・コト・ミル・ヒトで綴る
日本の美意識。

現在の記事 5444
カテゴリーズ
都道府県
キーワードシャッフル
お気に入り
キーワード検索
閲覧履歴



Linkclub NewsLetter