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2008/3/24


賽銭 Saisen Saisen

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 賽銭(さいせん)とは、神に奉げる供物の一種で、祈願成就のお礼や参拝の際などに奉納する金銭のことである。古くは、米などの五穀を紙に包み奉納するのが主で、時には衣服や武具など食物以外の幣帛(へいはく)を供えた。
 その後、貨幣制度の発達に伴って、金銭を奉納するということが自然発生的に生まれ、室町時代に入って金銭を入れるための賽銭箱が置かれるようになったとされる。
 記録に残る最も古い賽銭箱としては天文九(1540)年、鶴岡八幡宮に置かれた散銭櫃(さんせんびつ)という箱だと伝えられている。
 多くの場合、神社や寺院の前に置いている賽銭箱に賽銭を投入してから、神社なら拍手、寺院なら合掌を行い、神仏への祈願や成就のお礼を心の中で唱える。投入する金額に決まりはないが、古くから願いにかけた語呂合わせで投入額を決めるということがなされており、縁結びならご縁にかけて5円、商人なら福来いで2951円などがあるとされている。
 いつの世も、神様へのお願い事は不変なのかもしれない。
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2008/1/22


塩船観音 柴燈護摩 火渡り Shiofune-kannon Saitou-goma Hi-watari Saito Goma Fire Festival at Shiofune Kannon

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 塩船観音(しおふねかんのん)は、東京都青梅市塩船にある真言宗醍醐派の別格本山の寺院である。本尊は十一面千手千眼観自在菩薩像。関東八十八ヶ所霊場第72番札所とされる。
 大化年間(645~650)に、17歳の時に人魚の肉を食べ不老長寿の身となり、後に尼僧になったという八百比丘尼(やおびくに)が、この地に立ち寄った際に千手観音を安置したのが始まりと言われている。
 毎年五月三日の大祭には、お堂の中で火を焚き、炎の中に御本尊を勧請し、その中に様々な供物を投じて秘密の真言を唱え、諸願の成就を祈る真言宗修験道の柴燈護摩(さいとうごま)が焚かれる。
 その後に山伏の行列を行い、真っ赤になった火の中を刀を持った山伏たちが真言を唱えながら次々と歩いて渡るという、火渡り(ひわたり)の荒行が行われる。
 塩船観音の柴燈護摩と火渡りは、勇壮で荘厳な神事である。
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2006/12/18


水引 Mizuhiki Mizuhiki

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 水引とは、慶弔事の時、祝儀袋や不祝儀袋、または進物にかける紐のこと。和紙を縒ってこより状にし、水糊を引いて乾かし固めたものである。
 その起源は飛鳥時代にまでさかのぼり、神事の供物を束ねる紐として用いられた。一色または二色が組み合わされた水引の色は、日本古来の衣装装束の格式、あるいは中国の陰陽五行説に由来すると言われ、それぞれの色・本数・結び方の使い分けに重要な意味がある。
 地域によってその意味は変わってくるが、慶事には紅白や金銀など、弔事には黒白や銀白などを使うことが多い。
 また、一般的によく使われる蝶結びは、何度もほどいたり結んだりできる結び方のため、「こんな喜ばしいことは何度あってもいい」という意味。色と結び方に想いを込める、日本伝統の美しい習慣である。
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