NIPPON Kichi - 日本吉

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2008/2/7


御簾 Misu 

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 御簾(みす)とは部屋と部屋の間の柱と柱を水平につなぐ長押(なげし)に掛けて、仕切りや目隠しをする用具のことである。
 古代から用いられ、はじめは神域や神聖な場所との境のために使用されていたが、その後、貴族や身分の高い人の住居の仕切りや装飾用として広まっていった。
 御簾は真竹や女竹を細長く削り、色染めした後、赤糸でまとめ、帽額(もこう)と呼ばれる果紋(かのもん)を織り込んだ美しい布で縁を囲んだものである。巻き上げて束ねて留めておくことができるように、裏に鉤(こ)と呼ばれる鉤爪が付けられている。鉤は総角(あげまき)結びの飾り紐で固定するようになっている。
 竹の編む時は絹糸を使い、葵を形取って竹を編み上げる葵あみ、六角模様を形取って編み上げる亀甲あみや、二本一組のラインで竹を編み上げる八重あみなどがある。
 『源氏物語』では、登場人物の心の機微を表現するアイテムとしてよく登場する。
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2007/11/28


真禅院 三重塔 Shinzen-in Sanjuu-no-tou 

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 岐阜県垂井町の朝倉山の麓に数百メートル離れて建つ真禅院(しんぜんいん)と南宮大社(旧称南宮神社)は、とても深い関係にある。
 真禅院の前身は天平一一(739)年、行基により創建された宮処寺(ぐうしょじ)といわれ、その後、最澄により南宮神社と神仏習合され、大神宮寺と改称した。ところが明治時代に入ると、今度は神仏分離によって三重塔、本地堂などが神社西方の現在地に移され、真禅院と称せられるようになった。複雑な歴史を物語るように、真禅院入り口の石柱には「朝倉山南宮寺」と刻まれている。
 南宮神社境内の南方に建っていた三重塔は、地元住民の力を借りて、明治四(1871)年までに現在地への移築が完了した。寛永一九(1642)年の建立で、高さ25・38m、鴨居の上に取り付ける横木の長押(なげし)などに、極彩色の文様が施されているのが特徴である。内部には本尊の大日如来を安置する。国指定重要文化財。塔の前方は開け、遮る建物などがないため、遠くから眺めても全体がよく見える。
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2007/4/12


旧真野家住宅 Kyushinnokejutaku Former House of Shinno Family

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 旧真野家住宅は、構造がきわめて古く、各所に古式を残しており、建築時期は、17世紀後半の江戸時代頃または更にさかのぼるとの説もある。
 主屋の表側を除く三方はすべて大壁となり、小舞は雑木や丸竹を混用し、大壁の塗厚は20センチ以上である。架構は梁行が二張間で、二ヶ所だけ梁受桁を用いて柱を抜いているほかすべての柱が原型どおり整然と並んでおり、奥の「でい」と言われる室にはこの時代としては珍しく床の間があった痕跡がある。
 柱は同じ太さの角材で釿削り後、台鉋で仕上げられており、もともと長押はなく厚鴨居を使うなど古い形式を残している。
 また土間とおきまの間を板戸と格子窓で仕切り、納戸も片引戸を使うなど閉鎖性の強い構造になっている。
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2006/11/29


日光東照宮(世界遺産) Nikkou-Toushougu(Sekai-isan) Nikko Toshogu Shrine, the World Heritage

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 日光東照宮は元和三年 (一六一七年)徳川家康公を奉祀し二代将軍秀忠公により造営され、その二十年後、三代将軍家光公により建て替えられた神社である。国指定文化財(国宝、重要文化財)の建造物は、その時建立された木殿や陽明門など三十五棟を中心に、その前後に建立されたものや、大名の奉納による五重塔や石鳥居など五十五棟になる。平成十一年(一九九九年)には、世界遺産にも登録された。
 手を叩くと反響音が返って来る「鳴き龍」や左甚五郎作の「眠り猫」などの彫刻が有名。
 また、徳川家康公が関ヶ原の合戦に乗馬された馬が奉納された厩舎(うまごや)の長押の上には、馬を病気から守るとされていた猿の彫刻がなされている。左から順を追って猿の一生を描きながら「人の生き方」を説いたこの作品の中「見ザル、言わザル聞かザル」は日本人なら知らない人がいないほど有名な彫刻である。
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