NIPPON Kichi - 日本吉

2006/11/29

遊子水荷浦の段畑 Yusumizugaura-no-dandanbatake The Terraced fields of Yusumizugaura

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 愛媛の宇和海に面する遊子・水荷浦地区には、日本農村百景や文化的景観保護地区などに選ばれた段々畑がある。
 遊子地区の段々畑は、江戸時代初期に開墾が始まったと伝えられている。宇和海の漁民が自給自足のために副業として畑を作ったのだという。盛んに畑が利用されるようになったのは第二次世界大戦後の昭和20年代。食糧不足を補うために、人々は平地の何倍もの労力のかかる段々畑で甘藷などの栽培にいそしんだ。石垣を積んだのは、土地の有効活用と労働力の軽減のため。
 時は流れ、現在まで残っている段々畑は最盛期に比べごく一部となった。天に伸びるかのような圧巻の石垣だが、ここまで築き上げた先人の努力と、現在まで維持している人々の意思には思わず心打たれる壮大な景観だ。

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住所
愛媛県宇和島市遊子水荷浦




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