NIPPON Kichi - 日本吉

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2008/9/29


青島盆踊り Aoshima-bon-odori 

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 愛媛県大洲市の青島盆踊り(あおしまぼんおどり)は、毎年八月一三・一四日に開催される大掛かりで華やかな伝統行事である。
 一三日には魚を供養する賑やかな踊りの大漁踊りが、一四日には死者の霊を慰めるため、赤穂四十七士の亡者踊りが披露される。討ち入りの衣装や、鎧兜などを身につけ舞う亡者踊りは哀愁を帯びた印象である。
 青島は一七世紀までは無人島であったが、島原の乱により頻繁に船が往来しはじめ、播磨(はりま)の漁師が立ち寄ったことをきっかけに、播州(ばんしゅう)からの移住者が増えた。それが青島の盆踊りが赤穂四十七士にまつわる由来とされる。現在は県指定の無形民俗文化財に指定されている。
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2008/9/8


水中綱引き Suichuu-Tsunahiki 

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 福井の水中綱引きは、福井県三方郡美浜町日向にて行われる、無病息災・豊漁を願う伝統行事である。国の無形民俗文化財に指定されている。
 真冬の1月第3日曜日に行われ、運河に飛び込んだ若い男達が、結ばれた大網を東西に分かれて引きちぎり、神に捧げるため切れた網を外海に流す。
 美浜町日向は、三方五湖のひとつ「日向湖」と若狭湾の間にある細長い町で、古くから漁師町として知られていた。その昔、日向と若狭湾を繋ぐ運河に大蛇が出て川を塞いで困っていた所、「蛇は自分より大きいものを恐れる」と言われ、藁で大きな綱を造り、運河に張っておいたら大蛇はいなくなったという。村人は喜び、縁起の良い綱に触れようと海中で引き合ったのが、綱引きの由来とされる。
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2008/9/5


名取夏まつり Natori-natsu-matsuri 

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 名取夏まつりは宮城県名取市の閖上(ゆりあげ)漁港で開催される夏まつりで、名取市三大祭りの一つである。毎年八月初旬、太平洋を臨むゆりあげビーチをメイン会場として屋台が並び、様々なイベントや仙台すずめ踊りの練り歩きなどを楽しむことができる。
 午後三時頃、ハッピ姿の漁師による大漁祈願の大漁船パレードが開催され、雄大な眺めに観客は大声援と拍手を送る。船上では大漁祝い唄と閖上太鼓が演奏される。
 夕方になると先祖の霊を供養するために約1000基の灯篭が流され、揺らめく水面を静かに流れていく光の美を堪能する。
 フィナーレを飾るのは午後19時30分から始まる約4000発の花火大会だ。
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2008/7/28


高知 火振り漁 Kouchi Hiburi-ryou 

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 火振り漁(ひぶりりょう)は、高知県四万十市の全長196kmある一級河川・四万十川(しまんとがわ)流域や、全長約125kmの仁淀川などで行われている伝統漁法である。
 火振り漁とは、何艘かの舟が上流側から火を振って鮎を驚かし下の船が張った網に追い込むという伝統的な鮎漁で、昔は大松の灯りで鮎を追っていたという。
 現在は、発電機を川舟に積み照明ランプの明かりと、竹ざおで水面をたたく音で鮎を網に追い込む。川の透明度も高く、仕掛けた網にかかっている魚の姿が船の上から見える。
 仕掛けてから約1時間後に網を引き揚げる。絡ませないように舟を操る船頭と、漁師の手際よさが勝負で、川岸では網を竹竿に掛けて鮎を外す作業を、鮮度が落ちないように川漁師らが黙々とこなす。
 火振り漁は、土佐に伝わる伝統的な鮎漁である。
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2008/7/2


阿漕塚 Akogi-duka 

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 阿漕塚(あこぎづか)は、親孝行の為に密漁を働いてしまい、処刑されてしまった平治という名の漁師を供養した塚である。
 三重県津市の岩田川の河口から南一帯の海浜は阿漕浦といわれており、古来、伊勢神宮に献上する魚を捕るための専用の場所で、禁漁区となっていた。
 その場所で、平治という名の漁師が母の病に聞くとされた「やがら」という魚を病気を治したい一心で密漁してしまう。
 かくして、その密漁は発覚し、平治は阿漕浦に沈められてしまった。以来、沖から不気味な音が聞こえるようになり、村人達は平治の霊を慰めるために塚を立てたといわれ、塚自体は天明二(1782)年に建てられたものだ。
 元々は九世紀ごろに同じく密漁をした者がいて、その名が阿漕や平治であったとされ、以降伝説として語り継がれて浄瑠璃の「阿漕平治」や、謡曲の「阿漕」になり、後々にも伝えられて塚の建立にいたったとされている。
 塚には平治の鎮魂と共に阿漕浦の平穏を求める多くの人々の祈りも込められている。
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2008/7/1


唐桑 弾き猿 karakuwa Hikisaru 

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 唐桑の弾き猿(からくわのひきさる)は、宮城県気仙沼市唐桑町にある日高神社の祭礼にて売られる玩具である。
 日高神社は唐桑半島の突端にあり、別名・御崎神社(おさきじんじゃ)とも言う。地元では、航海・縁結びの神「おさきさん」として親しまれている。
 神社で行われる旧正月一四、一五日の祭礼には、岩手県南の大船渡や陸前高田方面の漁師たちも参拝に来て賑わう。
 この時、さっぱ舟・風車などと共に縁起物「唐桑の諸玩具」として売られるのが、弾き猿である。
 弾き猿は、昔は全国各地で見られた素朴な玩具で、下の竹のバネを弾くと、猿が弾かれて上下し、「年の始めに悪しきを弾き去る」と言う意味がある。
 唐桑の弾き猿は、「災いを去る」縁起物の郷土玩具である。
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2008/6/12


テンカラ Tenkara 

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 テンカラとは、日本に伝わる伝承的な毛鉤釣り法である。各地方によって釣り方、仕掛けに特徴があり、それぞれがその地方の気候や渓相・河川にあった釣り方となっている。
 テンカラの語源は諸説あって決定的なものはない。
 川にすむ山女や岩魚を相手に、それらを毛ばりで釣る方法で、テンカラ釣りは魚が釣れるたびに、いちいちエサを付け直さなくて良いので、昔は職漁師が手返し良く、沢山の魚を釣る為にしていた釣り方であった。
 本来ならばテンカラと言うのは毛ばり釣りを表現する方言にすぎなかったが、現在では「渓流の和式毛ばり釣り」全般を指す言葉になっている。
 テンカラ釣りとは、まさに和製フライフィッシングと言える、軽い毛鈎を、竿のしなりとラインの重さをうまく利用してポイントへ打ち込み、魚を釣り上げる、日本古来より伝わる技法である。
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2008/6/6


海中盆綱引き Kaicyuu-bon-tsunahiki The Bon Festival Sea Tug-of-War

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 「海中盆綱引き(かいちゅうぼんつなひき)」は、佐賀県の唐津市鎮西町にある波戸(はど)の漁港でおこなわれる祭りである。
 豊臣秀吉が文禄・慶長の役での滞在中に、武士たちの慰安と戦没者の盆供養を兼ねて、海中で綱を引き合ったのが始まりだと言われている。
 海に浮かべた綱を飛び込んで引き合うという、この珍しい祭りで使用される綱は、毎年祭り前日に波戸の若者によって紐をより合わせてつくられる。
 「どんざ」と呼ばれる、昔ながらの漁師が身に着けていた着物をまとい、太鼓の合図で海に飛び込んだ男たちが、海に浮かぶ直径四〇センチ、長さ三五メートルの大綱を、赤と白に分かれて抱え、しぶきを飛ばしながら掛け声とともに引き合う姿は勇壮である。
 以前は旧暦七月一五日に開催されたが、現在は八月一五日の満潮時におこなわれている。
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