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2008/9/29


瞰望岩 Ganbou-iwa 

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 瞰望岩(がんぼういわ)は、別名インガルシとも呼ばれ、アイヌ語で「見晴らしの良い所」を意味する。北海道遠軽町のシンボル的な存在となっている。町名である遠軽(えんがる)の由来もこの言葉からきているとされる。
 瞰望岩周辺の丘陵には広大な公園があり、春には山桜や芝桜が辺りをピンク色に染め、夏はヒマワリが咲き誇る。
 ひとたび高さ約80mの岩の頂上に登ると、360度見渡す限りの大パノラマが広がり素晴しい眺望がのぞむことができる。町のあらゆる所からその姿を望む事が出来る瞰望岩は、その昔アイヌの人々が集落同士で戦った古戦場としての悲しい伝説が残る場所でもある。
 北海道自然百選に指定されていて、頂上には開拓記念碑が建てられている。
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2008/8/21


浅蘇芳色(アサスオウイロ) Asasuouiro 

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 古来より染色に使われてきた植物・蘇芳(スオウ)はインドやマレー原産のマメ科の小高木で、熱帯植物ののため日本では育ちにくく、今でも輸入に頼っている。
 樹木の芯の部分に赤色の色素が含まれており、糸や木工品、和紙の染料に用いられ、特に布や糸の蘇芳染はかなり盛んだったと考えられる。
 蘇芳染から生まれた色名は数多い。平安時代の格式・延喜式には深蘇芳、中蘇芳、浅蘇芳など、蘇芳が色名に使われているものもいくつかある。
 蘇芳は暗い青みのある赤色を表すが、それをさらに薄くした色を浅蘇芳色(アサスオウイロ)または薄蘇芳色(ウススオウイロ)と呼ぶ。
 浅蘇芳色は明るい灰みを帯びた紫色に近い色で、落ち着いた趣のある色味は、着物の色としても人気がある。
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2008/8/13


苧麻 Cyoma,Karamushi 

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 苧麻(ちょま/からむし)は、植物であり、古くから日本で使用されてきた天然繊維である。
 イラクサ科の多年生低木であり、別名・まを、からそ、ラミーとも呼ばれ、赤苧麻・青苧麻・白苧麻・在来種の4種類があるが、現在栽培されているのは青苧麻がほとんどとされる。
 人が木綿をまだ知らず、草木から糸を採る事を覚えたはるか昔からのつきあいで、以前から越後上布、小千谷縮、能登上布、近江上布、奈良晒布、宮古上布、八重山上布などと称され愛好されていた。
 大正時代に中国から多量輸入され品種改良されるようになってから、苧麻と呼ばれるようになった。
 繊維は硬く張り・コシがつよく、通気性に優れ、吸湿、放湿性に優れ、強い洗いにも耐え洗濯で汚れが落ちやすいという特徴を持つ。
 苧麻は、古くから布生地として利用されてきた、伝統の天然繊維である。
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2008/5/12


曾木の滝公園 Soginotaki-kouen 

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 鹿児島県の北部、大口市(おおくちし)にある「曾木の滝公園(そぎのたきこうえん)」は、四季折々の風景が楽しめ、壮大な滝が流れる公園で知られている。
 公園内に曾木の滝が流れている。九州山地の白髪岳南麓に源を発し、川内川(せんだいかわ)の上流に位置するこの川は、滝幅210メートル、高さ12メートルの幅の広い滝である。千畳岩の岩肌を削るように流れ落ちる水流音は、訪れた人々を釘付けにする。
 周辺は荒々しい渓谷となっており、滝の下流1、5キロメートルには、レンガ造りの曽木水力発電所跡がダム湖に残されている。
 一帯は自然公園となっており、春の桜やつつじ、初夏のあじさいなど、さまざまな植物が花が彩りをみせる。特に秋の紅葉は見事で、毎年11月下旬にはもみじまつりが開催される。
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2008/5/9


鳥海マリモ Choukai-marimo 

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 鳥海マリモ(ちょうかいまりも)は、秋田県にかほ市の獅子ケ鼻湿原(ししがはなしつげん)にて、四月~一一月に見られる植物である。
 獅子ケ鼻湿原は、標高500~550mの鳥海山北側斜面に広がる26ヘクタールの湿原で、出壺と呼ばれる4ケ所の豊富な湧き水に恵まれ、その湧き水の周辺や川底の至る所に多種多量のコケ類が密生している。
 湿原植物が自生する群落は、県の天然記念物に指定されている。
 鳥海マリモは、阿寒湖の球形のマリモとは異なり、クッション状に密生していて、ハンデルソロイゴケ・ヒラウロコゴケ等の混成体が水中で球状に発達したものを言い、その中には1mを越すものも確認されている。
 鳥海マリモは、日本ではここと八ヶ岳の2ヵ所、世界的にみても地中海沿岸にのみ確認されている、貴重な植物である。
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2008/4/25


まりも Marimo 

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 北海道釧路市の阿寒湖をはじめとした、湖の底に生息する植物を「まりも」という。
 阿寒湖のまりもは、明治三〇(1897)年、現在の北海道大学で当時の札幌農学校本科生であった川上農学博士により発見された。
 湖の底で、じゅうたんのような平な状態で繁殖していた藻が、湖水の緩やかな流れにより、小さな藻がからまって球をつくりあげたものと考えられたことから「毬藻(まりも)」と名付けられた。
 まりもは緑藻植物のシオグサ科に属する。繁殖方法や成長過程には多くの謎があり、貴重な植物として世界でも注目されている。阿寒湖のものほど見事な大型球形をつくりだしているものは、世界でも類がないといわれている。
 現在阿寒湖では二カ所、数一〇メートル四方にだけ生息しており、大きいものでは直径三〇センチメートルほどのものもある。まりもの推定年齢は、直径約六センチメートルあるもので一五〇~二〇〇歳といわれている。
 大正一三(1924)年に天然記念物、昭和二七(1952)年に特別天然記念物に指定された。
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2008/3/18


藻岩原始林 Moiwa-genshirin 

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 北海道札幌市の中心に近い位置にあるのが、標高五三一メートルの藻岩山にある「藻岩原始林(もいわげんしりん)」である。
 藻岩山の北東斜面に見事な落葉広葉樹が広がり、草木や樹木を合わせると四百種類以上の植物が存在する。
 大正一〇(1921)年三月三日、北海道での天然記念物指定第一号となった。
 かつて藻岩山はアイヌ語で眺望のきく丘「インカルシペ」と呼ばれており、隣接する円山(まるやま)が小さい山「モイワ」と呼ばれていた。
 登山道には三十三観音コースがあり、山道に三十三観音石仏とご詠歌碑が建っている。森と一体となっている石仏たちが、山頂までの道しるべとなり、登山者を見守っている。
 観光道路やロープウェイがあり、交通の便もいいことから頂上は札幌市街を一望するスポットとして観光客に人気がある。
 また、山頂には昭和四四(1969)年に建てられた「天然記念物・藻岩原始林」の本碑と由来を記した副碑が建っている。
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2008/2/29


矢川緑地 Yagawa-ryokuchi 

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 昭和五二(1977)年に東京都の緑地保全地域の指定を受けた「矢川緑地(やがわりょくち)」は、南部線・矢川駅から西へ進んだところに位置する。広さは約2・1ヘクタールあり、流路の所々に湧水が見られ、湿地帯が広がっている。
 矢川は、立川段丘崖下からの湧き水を源とし、途中甲州街道を横断して、青柳段丘崖先で府中用水の支流と合流する、長さ約1・5キロメートルの小川である。矢川という名前の由来は、流れが早いため、まるで弓から離れた矢のような川の流れであることから、その名がついたといわれている。
 緑地の半分は矢川の水をひいた湿原、もう半分は水辺を好むヤナギが目立つ雑木林になっている。貴重な湿地性の草本類が多く見られ、ミクリなどの貴重な制裁植物を見ることができる。
 植物や鳥などの生育環境が整い、湿地の上に整備された木道を進みながら散策することができる。
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