NIPPON Kichi - 日本吉

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2007/7/11


ルーラン海岸 Ruran-kaigan Ruran Shore

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 北海道中央西部の石狩市。平成二(1990)年に登録された、同市に広がる暑寒別天売焼尻国定公園の一角にあるのが、ルーラン海岸だ。
 アイヌ語で「神の通る道」という意味を持つルーランだが、海面から切り立った集塊岩や凝固岩からなる海崖に見て取れる神秘的な光景は、ここをそう名付けた先人たちに感謝したくなるほどのインパクトを持っている。
 海岸一帯に乱立する岩には、柱状節理と呼ばれる柱状の割れ目が無数に入り、奇岩と呼ぶにふさわしい迫力を見せてくれる。
 海岸には「義経の涙岩」や「アモイの洞門」などの景勝地のほか、同じように海崖に穿たれた洞穴などもいくつかあり、大自然が生み出した絶景を見ることが出来る。
 また、この海岸は夕陽の美しさでも知られている。海岸から望む夕陽の眺望は、ちょっとした感動に身を震わせるほどの美しさを持っている。 
 水平線のかなたに沈み行く落日に照らされ、紅く染まる海岸の奇岩群の趣は、まさに神々の黄昏どきだ。
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2007/1/24


奥能登塩田村 Okunoto-endenmura Oku-Noto Salt Pan Village

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 能登の人々と塩との関わりを展示した資料館及び体験型設備。
 四方を海に囲まれた日本では、海水から塩を取り出す方法が発達。色々な地方に、塩を作る浜辺=塩浜が作られた。
 その技法は大きく分類し、揚げ浜・入り浜の二つが挙げられるが、能登半島においては、多くの海岸で、揚げ浜式によって製塩が行われていた。
 奥能登塩田村がある珠洲市では、現在も五〇〇年前と、ほぼ同じ、揚げ浜式の技法によって塩が作られている。
 揚げ浜式とは、海水を手桶にくみ、何度も何度も砂に撒いて天日に干す方法。ミネラル豊富で、塩自体にもうまみがあるが、何よりその塩を調理に用いると、他の素材のうまみも引き上げられるのが特徴だ。
 奥能登塩田村では、この昔ながらの揚げ浜式の製塩法を体験、自分だけのオリジナルの塩を作ることができる。期間は五月から九月の間。
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垂水の滝 Tarumi-no-taki Tarumi Waterfall

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 絶壁から海へ直接注いでいる全国的にも珍しい滝である。石川県輪島市と珠洲市の境界にあり、全長約二キロメートルある曽々木海岸でも、ひときわ注目を集める。
 落差三五メートル。普段であれば山から海へ、白糸のように駆け落ち、その水は真夏でも涸れることはない。
 冬の北風の強い日は、その景色は一変する。滝の水しぶきは、海へは向かわず、風に乗って空に突き上げ天に舞い踊る。「逆さ滝」だ。
 海からは波の花が吹き上げられ、滝は龍のように天に昇り、幻想的な海岸風景となる。
 周辺には遊歩道があるので、散策を楽しむことができるが、逆さ滝を見ることができる日は、風が強い、ということであり、注意が必要である。
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曽々木海岸・窓岩 Sosogi-kaigan・Madoiwa The Sosogi Coast and Window Rock

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 曽々木海岸は、国指定名勝であり天然記念物。標高三五七メートルの岩倉山を頂点とし、西は町野川の河口から東は珠洲市の境となる垂水の滝まで。また海岸から一〇〇メートル沖までがその範囲となる。
 岩倉山は断崖をなして海に迫り、能登の親不知と呼ばれるほどの難所であった。緑色流紋岩は、縦横斜めの節理に従って海に浸食され、豪快かつ美しい景観をなす。厳冬期には、波が砕け綿花状となり風に乗って岩礁に踊る。波の花である。
 窓岩は、約二キロメートル続く曽々木海岸を代表する見所。三角形の大きな岩に、ぽっかりと穴が空いている。源義経が矢を射って穿ったという伝説がある。
 地学の見本のような光景がたくさんあり、学術的にも評価が高い。
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千枚田 Senmaida Terraced Rice Paddies

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 斜面の地に作られた、棚状の田。棚田とも呼ばれる。山間地や、山が海岸に迫った地形に多い。
 千枚田は、その地形のため、機械化が難しく、田を作ることから労力を必要とし、またその耕作にも努力して条件を整える必要がある。
 水の確保も難しくまた高地に位置することが多いため、水温も上がらない。干ばつに見舞われることも多く、また冷害に作物の成長が望めないことも多い。生産性が低いのが千枚田である。
 しかし、山の斜面に撓わに実る稲穂を思い描き、日本人は黙々と千枚田を作り上げてきた。等高線に沿って並ぶ田は、実に美しい文様を描く。
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2007/1/11


機具岩 Hatago-iwa Hatago Rocks

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 石川県羽咋郡富来町の海岸一帯を能登金剛と呼び、その変化に富む海岸は見所がたくさんある。
 能登金剛の沖に浮かぶ大小二つの機具岩も見所のひとつ。別名「能登の二見岩」。その二つの岩は注連縄で結ばれ、信仰の対象になっている。
 昔のことである。女神・渟名木入比洋命は、能登に織物の業を広めていた。ところがある日、山賊に襲われ、その時思わず、背負っていた織機を海の中に投げ入れた。その織機が姿を変えて、二つの岩になったという伝説が残る。その伝説が、この岩の信仰の元となっている。
 夕日が沈む頃、あかね色に染まる海に、二つの岩がシルエットに浮かぶ。その風景は神秘的であり、まるで女神が出現しているようである。
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