NIPPON Kichi - 日本吉

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2007/8/3


ばんば踊り Banba-odori Bamba Dance

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 ばんば踊りは、宮崎県延岡市で毎年8月に行われる「まつりのべおか」にて踊られている民俗芸能である。
 まつりのべおかは宮崎県北最大の夏祭りで、市民5000人以上が巨大な輪となってばんば踊りを踊り明かす「ばんば総踊り」や、1万発もの花火が打ち上げられる花火大会など、2日間にわたって盛大に開催される。
 ばんば踊りは、口説唄と呼ばれる物語風の長い歌詞を持つ踊りで、その起源は延岡のそれぞれの地区で踊られていた盆踊りとされる。
 踊りと密接な関係にある音頭の文句に、江戸後期に民衆文化として親しまれた歌舞伎、浄瑠璃の内容がふんだんに盛り込まれており、江戸時代後期に盛んになったと言われている。
 ばんば踊りは、長く人々に親しまれている踊りである。
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2007/7/12


檜枝岐歌舞伎 Hinoemata-kabuki 

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 江戸時代中期から 200年以上もの歴史をもつ農民芸能で、かつて村人たちが 伊勢参りなどにでかけた際に歌舞伎を見て、見よう見まねで始めたのが 起源だと言われる。
 村の鎮守の前に舞台を作り、村の神に奉納する形で歌舞伎を演じるのである。なおこの地芝居(じしばい・地方で行われる芝居の意)は県の重要無形文化財に指定され、また舞台は国の重要有形民俗文化財に指定されている。
 年三回上演される奉納歌舞伎のうち八月の大祭の時は、季節も良く大勢の観光客でにぎわう。歌舞伎座で見る歌舞伎とは違い泥臭さはあるが、それはあくまで素人集団の演じる農村歌舞伎の流れで上演されているからであり、歌舞伎ファンにとってはその素朴さがかえって魅力となっている。
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2007/5/11


上神焼 Kazuwayaki Kazuwa Ware

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 鳥取県倉吉市を代表する焼物に、「上神焼(かずわやき)」がある。鳥取県指定郷土工芸品である。宝暦年間(1750年頃)に開窯されたといわれる。
 倉吉の地の土は鉄分が多く、焼くと黒っぽくなるのが特徴。そして元来、上神焼の代表的な釉薬は独特の深みのある赤い色である。黒の地に赤の釉薬。焼きあがった上神焼は、えんじ色に似た落ち着いた赤で、食器としても花器としても使う人を温かく包んでくれるような、ぬくもりのある色だ。
 最近では、赤以外にも白地にブルーと緑のコンビで涼しげな食器や、釉薬の色を生かした紫の味わいのあるもの等、新鮮な作風の作品も作られるようになった。
 大地や空をガラスの中に閉じ込めたような、こっくりとした存在感のある器たちである。
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はこた人形 Hakotaningyo Hakota Dolls

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 鳥取県倉吉市に古くから伝わる張子の人形。300年の歴史を持つ伝統工芸品だ。こけしに似た、手足のない円筒形の張子は全国的にも珍しく、山陰では倉吉でしか作られていない。
 起こりは江戸時代の天明年間(1781〜89)。備後(現在の広島県)から行商にやってきた備後屋治兵衛という商人が、この地の女の子たちの素朴さに感動して作ったのがこの「はこた人形」の発祥とされる。
 昭和初期の頃までは「はーこさん」と呼ばれて、幼い女の子の遊び道具として親しまれていた。怪我や病気をしないで無事に育つという願いを込めた縁起物でもある。
 今も続く備後屋六代目の手ほどきによる、絵付け体験もできる。
 自分だけの「はーこさん」。どんな表情になるのだろう。
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2007/2/16


破魔矢 Hamaya Hamaya (Arrow)

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 お正月、初詣で一年の好運を射止める縁起物として、破魔矢を授与する習慣がある。時には、破魔弓(はまゆみ)とセットにする事もある。
 これは朝廷で、正月恒例で行われた弓の腕前を披露する儀式「射礼」(じゃらい)に使われる弓矢に由来する。「ハマ」とは競技に用いられる的の事を指し、これを射る矢「浜矢」、弓を「浜弓」と呼んだ。元々、朝廷で行われていた行事だったが、平安時代の中頃、「はま」が「破魔」に通じるとして、庶民にも正月に男児のいる家に弓矢を組み合わせた玩具を贈る風習が生まれた。
 この他、家屋を新築した際、上棟式に鬼門に向けて棟の上に弓矢を立てる事や新生児の初節句に、親戚や知人から破魔矢・破魔弓を贈る習慣もある。
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2007/2/1


鶉車 Uzura-guruma Quail Toy Cars

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 鶉車(うずらぐるま)とは、福島にて昔から作られる、車玩具である。
 鶉は体長20cmほどの小鳥で、頭は小さく体は丸く、尾が短い。褐色の地に黒や白の細かいまだら模様があるのが特徴である。
 福島の鶉車は百済から岩代の国(福島県)に住み付いた渡来人が、100歳を迎えた記念に寺院を建立し、その際に手斧で出来る木っ端片から発想を得て作ったのが始まりとされる。
 九州の宮崎県でも鶉車は作られているが、起源は大変似ていて、朝鮮から渡ってきた者が作ったとされている。
 宮崎の例をはじめとして、車玩具は西日本に数多く、東日本では珍しい。東北の地にも鶉車が存在するという、玩具県福島の奥行きの深さに感嘆する。
 鶉車は、江戸の昔の遊び心を今に伝える素朴な玩具である。
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2007/1/25


かんこ踊り Kanko-odori The Kanko Odori Dance

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 かんこ踊りは、三重県伊勢市とその周辺で踊られる盆踊りである。別名シャグマ踊り。
 かんこ踊りは胸に「かんこ(羯鼓)」と呼ばれる締め太鼓を下げ、両手のバチで打ち鳴らしながら踊る民俗芸能で、かぶりものや背にかつぐものが、大型で華やかな風流芸能である点も特徴である。
 お盆に先祖の供養、或いは新盆の供養のために踊られるもので、10〜15人が輪になって踊る。
 頭に「しゃぐま」と呼ばれる被り物をかぶったりするタイプと、花笠をつけたりして優雅に踊るタイプの2通りがある。
 「しゃぐま」は馬の毛を糊で固めたもので、腰蓑と調和し、美しく幻想的な世界を作り出す。
 かんこ踊りは、白装束で太鼓を抱え、打ち振りながら、時には激しく踊り、練り歩く。そのさまは大変派手で、勇壮である。
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2007/1/19


黒川能 Kurokawanou Kurokawa Noh Drama

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 山形県鶴岡市(旧櫛引大字黒川地区)に伝わる民俗芸能。国の無形重要民俗文化財に指定されている。
 黒川の鎮守、春日神社の神事能として、500年の歴史がある。
 他の芸能と大きく違うのは、中央五流を中心とした武士階級で洗練された伝承芸能ではなく、農民が中心となって演じ続けられ、上座、下座の二座に分割されているなど、黒川独特の古い芸態番組を残してきていることだ。
 現在、能役者は囃子役を含めて、子供から長老までその数約160名。能面230点、能装束400点、演目数は能540番、狂言50番あり、民俗芸能としては大変おおきな規模である。
 神社では年6回の演能、また他での演能依頼もあり10数回行なわれている。
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