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2008/9/8


水中綱引き Suichuu-Tsunahiki 

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 福井の水中綱引きは、福井県三方郡美浜町日向にて行われる、無病息災・豊漁を願う伝統行事である。国の無形民俗文化財に指定されている。
 真冬の1月第3日曜日に行われ、運河に飛び込んだ若い男達が、結ばれた大網を東西に分かれて引きちぎり、神に捧げるため切れた網を外海に流す。
 美浜町日向は、三方五湖のひとつ「日向湖」と若狭湾の間にある細長い町で、古くから漁師町として知られていた。その昔、日向と若狭湾を繋ぐ運河に大蛇が出て川を塞いで困っていた所、「蛇は自分より大きいものを恐れる」と言われ、藁で大きな綱を造り、運河に張っておいたら大蛇はいなくなったという。村人は喜び、縁起の良い綱に触れようと海中で引き合ったのが、綱引きの由来とされる。
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2008/6/18


弁天山 Benten-yama 

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 徳島県徳島市にある「弁天山(べんてんやま)」は、国土地理院に認定されている、日本で一番低い自然の山である。標高は六・一メートルで、住宅の二階建てくらいの高さになる。
 山頂に小さなほこらがあり、厳島神社の弁財天が分祀されている。昔、この辺りは海であったといわれ、平家隆盛の時代から、海の守り神である厳島神社の祭神・市杵島姫神(いつきしまひめのみこと)を祀り、地元の人々に親しまれてきた。
 毎年、標高にちなんで六月一日に地元保存会による山開きがおこなわれている。
 弁天山は一番低い山なので「これより下はない。」との縁起担ぎから「出世弁財天」とも呼ばれている。また、住所が「方上町弁財天八番地の一」であることから、「方上町の弁天様は末広がりの一番」といわれ、縁起の良い頂上にある神様として知られている。
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2008/5/12


宮津弁天岬 Miyatsu-benten-misaki Cape Miyatsu Benten

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 北海道の南西の日本海に浮かぶ奥尻島。この島の岬は古くから島の人々が祈りを捧げてきた神聖な地である。弁天宮を祀る宮津弁天岬(みやつべんてんみさき)もその一つ。島の東側を北上して行くと、社をのせた岬が右手に見えてくる。
 天保二(1831)年、漁民がニシンの大漁祈願のため、弁天岬にあった番所に弁天様を奉納したことが弁天宮のはじまり。大正二(1927)年に、社殿として改築された。
 弁天岬からの眺めは雄大で、遠くの対岸に北海道本土を見ることができる。また、海の底が見えるほど綺麗な海に囲まれ、一種神秘的な静けさに包まれている。北の弁天様は、今も昔も変わらず、この地の人々の営みをじっと見守り続けている。
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2008/1/30


黒川岬 Kurokawa-misaki 

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 黒川岬(くろかわみさき)は、鹿児島県姶良郡加治木町から錦江湾(きんこうわん)に向かって突出した岬で、錦江湾をたたえた桜島の雄姿を望める名スポットである。
 湾奥になるため海面は静かで、沢山の小魚が泳いでいる様子を楽しむ事ができる。またシーカヤックでこの周辺を通過するとイルカと遭遇する事もあるという。
 朝鮮の役の際、陣僧として名将・島津義弘に仕えた鳳山が、晩年にこの地で「鳳山軒」という庵を結んで過ごした。第一八代藩主・島津家久は度々この庵を訪れ、黒川山に咲いた花々が鏡面のような波に映り込んだ様子を錦に例えて「浪のおり・かくる錦は磯山の・梢にさらす花の色かな」と詠み、ここから鹿児島湾の別称・錦江湾の名が起こったと言われている。
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2007/12/10


碁石山 浪切不動明王 Goishizan Namikiri-fudoumyouou 

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 碁石山(ごいしざん)は、香川県小豆郡小豆島町の岩窟内にある真言宗の寺である。小豆島八十八ヶ所霊場第3番札所とされる。
 開基は不詳で、伝説では行基菩薩によって開かれたと言われる。
 安永三(1774)年、下野国の人である一翁道夢居士が、この岩窟内で念仏を唱えながら入定したとされ、岩窟内には、祈願の為の宝篋印塔(ほうきょういんとう)がある。
 浪切不動明王(なみきりふどうみょうおう)は、この碁石山に安置されている本尊である。
 海難事故を防ぐ不動明王としてはるか昔より、漁師や海運関係者に広く信仰され、多くの危難を防いだと言われ、弘法大師も止錫したと伝えられる。
 1番札所の洞雲山、3番札所奥の院の隼山とともに、験者が修行した道場とされている。
 碁石山の浪切不動明王は、地元の人たちから浪切さんと呼ばれて親しまれている不動明王像である。
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2007/12/7


海馬島 Todo-jima Todo Island

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 北海道の道北の日本海に浮かぶ礼文島。その礼文島の北端のスコトン岬の真北にある無人島が海馬島(とどじま)である。
 海馬島の周囲は4km。夏期のみ礼文島から漁船で渡ることができるが、周囲を断崖絶壁で囲まれているため、岩場や岸壁に船を着けて上陸する。波が高いと船を着けられないこともある。
 島には、灯台と漁のための小屋が一つあり、海岸には朽ちかけた番屋跡が見られるのみ。
 台地状の島は、貴重な高山植物の宝庫であり、花の浮島と呼ばれる礼文島と同種の固有の植物が群生している。夏場にはアザラシが姿をみせ、冬場にはトドが上陸して体を休める。オオセグロカモメやウミウの繁殖地になっている。
 海馬島は、手つかずの自然が残る、貴重な島である。
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猫岩 Neko-iwa Cat Rock

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 北海道の北端、稚内から約25km西の日本海に浮かぶ礼文島。礼文島の猫岩は、フェリーターミナルの香深港から島を横断した、南方の西海岸にある。
 高さ25m、突き出た二つの耳と、後ろに伸びたしっぽ。まるで背中を丸めた猫が海を眺めているかのように見える。その愛嬌のある姿に訪れた人々も思わず微笑んでしまう。
 猫のように人の事などおかまい無しに海を眺め続ける姿は、自然が作りあげた造形でありながら、観る者の想いを反映して表情を変えてくれる。
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春国岱 Syunkuni-tai Shunkunitai

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 北海道東部の根室半島にある「春国岱(しゅんくにたい)」とは、海流に乗って堆積した砂が積もってできた小さな丘の名前で、オホーツク海と風蓮湖(ふうれんこ)を隔てている細長い砂州のことをいう。海に浮かぶ森のようにも見え、長さが8キロメートル、幅は1・3キロメートルもある広い砂州である。
 自然の風景をそのまま残している場所として、学術的にも知られている。砂の丘の中央には、国内で砂丘に自生する唯一のものとしてアカエゾマツの純林があり、またハマナスの群落が3キロメートルにわたって存在するなど、植物が豊かに成長する環境が整っている。
 海岸沿いは湿地となり、タンチョウの繁殖場所には絶好の場所となっており、また海の魚を捕るためオジロワシも生息している。
 生態としては決して安定した環境とはいえないが、厳しい環境ながら人の手がほとんど入らず、自然が豊かに残されていることが、恵まれた環境として成り立つ最大の理由であるといわれている。
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