NIPPON Kichi - 日本吉

2006/12/18

若狭塗 Wakasa-nuri Wakasa-nuri lacquer technique

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 若狭塗は、400年前の江戸時代初期、小浜藩の漆塗り職人が、中国の漆器作りの技術にヒントを得て、海底の様子を図案化して始めたもの。
 その後改良が重ねられ、現在に続く卵殻金銀箔押法が完成。藩主酒井忠勝がこれを「若狭塗」と命名し、保護奨励した。
 これは、酒井家秘宝の漆芸とするだけでなく、他藩への技術の流失を禁止したほどの独特の技法。螺鈿、蒔絵、沈金などと違い、下地に松葉やヒノキの葉を置き、卵殻や貝殻を蒔いて色うるしを重ね、表面を研ぎだし、独特の文様を出す。
 代表的な意匠として、「菊水汐干(きくすいしおぼし)」がある。職人の長い時間と丁寧な手仕事が要求されるため、完成までおよそ一年の月日を要するという。
 堅牢優美で、熱気・水気にも変化しないことから、美術品として珍重されるばかりでなく、実用にも耐える。

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住所
917-0071 福井県小浜市一番町1-9 加福様方
組合連絡先
若狭漆器協同組合
電話
0770-52-0921




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