NIPPON Kichi - 日本吉

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2008/7/31


伊勢大神楽 Ise-ookagura Ise Ookagura

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 伊勢大神楽(いせおおかぐら)は伊勢神宮への参拝ができない地域の人々のために各地を廻り、神楽を奉納するという神事で、約六〇〇年もの歴史をもつという。
  伊勢大神楽は、獅子舞の「舞」と放下芸(ほうかげい)とよばれる「曲」の二つの構成から成るという。放下とは、現在でいう大道芸を指す。
 大神楽はゆっくりとした優美な、鈴の舞で始まる。「神来舞(しぐるま)」や、猿田彦が眠る獅子の周りを跳び回るユーモラスな「跳の舞」などが披露される。
 曲と呼ばれる放下芸は、木の棒を自由自在に操る「綾採の曲(あやとりのきょく)」、五穀豊穣を祈願し長い棒で皿を回す「皿の曲」など多種多彩である。放下芸師と道化師の掛け合いを楽しむものなどもあり、最後は「魁曲(らんきょく)」で締めくくられる。
 昭和五八(1983)年に、国の重要無形民俗文化財に指定され、一二の社中からはじまった伊勢大神楽は、歴史ある文化を後世に残すために、現在でも数組の社中が日本各地を訪れているという。
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2008/7/28


日前神宮 國懸神宮 Hinokuma-jinguu Kunikakasu-jinguu 

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 日前神宮(ひのくまじんぐう)と國懸神宮(くにかかすじんぐう)は一つの境内に二つの社が鎮座する日本では珍しい神社である。和歌山市の東の外れに位置する。二つの社ともに、創建二千六百年以上の由緒を持ち、紀伊国の一之宮である。
 神話で有名な天照大神(あまてらすおおみかみ)が天岩戸にお隠れになった時、岩戸より誘い出す手段として鏡が三つ鋳造されたという。そのうちの一つ、八咫鏡(やたのかがみ)は三種の神器の一つといわれ伊勢神宮に奉納され祀られている。残りの二つの鏡は、日像鏡(ひがたのかがみ)は日前神宮に奉納され日前大神として、もう一つの日矛鏡(ひぼこのかがみ)は國懸神宮に國懸大神として祀られている。
 このことから皇室との関係も深く朝廷からも篤く崇敬されてきた。現在の社は大正八年から大正一五に国費をもって改修されたものである。鳥居をくぐり参道を歩いていくと、東に国懸神宮が西に日前神宮が立つ。鬱蒼とした樹木に囲まれ静かで荘厳な雰囲気を醸し出している神社である。
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2008/7/24


福岡 香椎宮 Fukuoka Kashii-guu 

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 福岡県福岡市東区に鎮座する香椎宮(かしいぐう)は、伊勢神宮、岩清水八幡宮、気比神宮とともに本朝四所の一つである。また10年に一度天皇の勅使が遣される勅祭社でもある。
 建立は聖武天皇の神亀元(724)年、祭神は新羅の征伐と熊襲の平定に尽力した仲哀天皇(ちゅうあいてんのう)と神功皇后(じんぐうこうごう)そして応神天皇、住吉大神である。
 神社は市の中心部に位置しながら樹木の森に囲まれ、不思議な静けさと格式の高い神聖さを漂わせている。正面の立派な楼門の扉には菊の紋章が彫られ、境内には神功皇后が植えられたという御神木の綾杉がそびえたち、朱色の拝殿、本殿へと続く。現在の建物は享和元(1801)年筑前藩主の黒田斉清(くろだなりきよ)が再建したものである。
 香椎宮は不老水の湧き出る神社としても有名である。大臣であった武内宿禰(たけうちのすくね)は、仲哀天皇と神功皇后の食事にこの水を使い、自らの食事にも使ったので300歳まで生きたと伝えられている。
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2008/7/22


門前町 Monzen-machi Monzen-machi

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 門前町(もんぜんまち)とは、有力な寺院・神社の周辺に、参拝客を相手にする商工業者が集まることによって形成された町のことである。
 神社の場合には鳥居前町(とりいまえまち)ともいい、広義には、寺院・神社の信徒が近隣に集落を形成した寺内町(じないちょう)・社家町(しゃけまち)も含めて門前町という。
 成田山新勝寺の千葉県成田市、日光東照宮・日光二荒山神社・輪王寺などの栃木県日光市、豊川稲荷の愛知県豊川市、伊勢神宮の三重県伊勢市、出雲大社の島根県出雲市、金刀比羅宮の香川県仲多度郡琴平町などが代表的な門前町とされる。
 規模が大きいものは、宗教都市として定義する場合もある。
 門前町は、主に平和であった江戸時代に形成された、神社や寺が庶民の暮らしに貢献しながら育まれた町人文化が体現されている町である。
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2008/7/9


金剛證寺 Kongoushou-ji 

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 金剛證寺(こんごうしょうじ)は、三重県伊勢市の朝熊山(あさまやま)南峰の経ヶ峯に位置する古刹で、御本尊は日本三大虚空蔵菩薩の一つ、福威智満(ふくいちまん)虚空蔵大菩薩である。
 伊勢神宮における北東の方角である鬼門を守る寺としても知られている。
 その創建は、第二九代欽明天皇の御代(509~571)、暁台(きょうたい)上人によって明星堂が開かれたのが始まりとされる。
 平安時代の天長二(825)年には弘法大師によって真言密教道場として堂宇が建立され、密教修業の大道場として隆盛を誇った。
 その後、衰退を見せるも応永年間(1248~1394)に仏地禅師により再興され、以来禅寺に改められて今に至っている。
 現在の本堂は、岡山城主であった池田輝政の寄進により、慶長一四(1609)年に再建されたもので、その一重寄棟造の堂々たる巨宇は国の重要文化財に指定されている。
 境内には約一万柱が立ち並ぶ供養卒塔婆、その卒塔婆道への入り口に立つ極楽門などがある。
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2008/7/7


倭姫宮 Yamatohime-no-miya 

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 倭姫宮(やまとひめのみや)は、三重県伊勢市にある神社だ。
 伊勢神宮皇大神宮の別宮であり、日本神話において第一一代垂仁天皇の第四皇女と伝えられる倭姫命(やまとひめのみこと)をご祭神としている。
 倭姫命は、天照大御神のご鎮座の地として現在地である五十鈴川のほとりに伊勢神宮を創建、各種祭事の制度を定め、現在に至る神道の基礎を作ったと伝えられる人物で、こうした功績を称えると共に、地元住民たちの要望もあって大正一二(1923)年に、外宮と内宮のほぼ中間である倉田山に創建された。
 緑豊かな原始の森の中に立つ社殿は、内宮に準じて萱葺の神明造となっており、他に十三宮ある別宮の中で最も新しいものである。
 また、倉田山に隣接する間の山(あいのやま)には、倭姫命の陵墓といわれる尾上御陵(おべごりょう)と呼ばれる小さな古墳もあり、そうした経緯から倉田山が選ばれた。
 緑深き森の中にひっそりと立つ神社は、太古の日本神道の立役者が住まう場所なのである。
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2008/7/4


月読宮 Tsukiyomi-no-miya 

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 月読宮(つきよみのみや)は、三重県伊勢市にある伊勢神宮の内宮である皇大神宮の別宮である。
 祭神は最高神である天照大神(あまてらすおおみかみ)の弟神の月讀尊で、内宮別宮としては天照大神の荒魂を祀る荒祭宮に次ぐ二位にあたる。
 宮域には同じく内宮別宮である神明造の社殿が四つ並び、月讀宮、月讀荒御魂宮、伊佐奈岐宮、伊佐奈弥宮の順に参拝するのが正しいとされる。
 その由緒は定かではないが、延暦二三(804)年の大神宮儀式帳にはすでに記載があり、そのころは別宮四社あわせて「月讀宮」と呼ばれていたようである。
 延長五(927)年の延喜式では伊佐奈岐宮と伊佐奈弥宮、月讀宮と月讀荒御魂宮がそれぞれ一院とされていた。
 現在のように四宮それぞれが瑞垣をめぐらした形となったのは明治六(1873)年からである。
 杉木立の続く参道などの緑豊かな宮域に建ち並ぶ四つの社殿には荘厳な空気が満ち溢れ、ここが神域であることを改めて感じさせてくれるだろう。
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2008/7/3


月夜見宮 Tsukiyomi-no-miya 

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 月夜見宮(つきよみのみや)は、三重県伊勢市にある神社で、同地にある伊勢神宮の外宮である「豊受大神宮」の別宮だ。
 その外宮から北へ約300mほどにあり、伊勢市のほぼ中央に位置している。
 外宮の境外別宮は月夜見宮一社のみで、最高神の天照大神(あまてらすおおみかみ)の弟神である月夜見尊を祭神としている。
 その創建年代や由緒は定かではないが、古くは高河原(たかがわら)と呼ばれ、延長五(927)年の延喜式にはすでに外宮摂社の首位とされており、宮域には今も外宮摂社の高河原神社がある。
 その後の承元四(1210)年、第八三代土御門天皇の御代に別宮に昇格した。
 社殿は外宮に準じて外削ぎの千木と、奇数である五本の鰹木を持つ萱葺の神明造となっている。
 市街中心部だけに周辺は繁華街となっているが、宮域は楠の木や欅などの常緑樹が生い茂る豊かな緑に包まれており、ひとたび鳥居をくぐれば、そこは都会の喧騒とはかけ離れた、とても静かで清浄な氣に満ちている。
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