|
広島県福山市の小高い丘の中腹にある明王院(みょうおういん)。急な石階段を上り切り、境内に足を踏み入れると、真正面に本堂が、そのすぐ左手に五重塔が現われる。いずれも国宝に指定されており、丹塗りの朱が目に鮮やかだ。本堂は大同二(807)年に、五重塔は正平(南朝)三/貞和(北朝)四(1348)年に建立されたと伝えられている。
明王院五重塔は全国の国宝指定塔の中で5番目に古く、南北朝時代を代表する純和風の建築物で、すらりと伸びた立ち姿は実に美しい。初層内部は心柱を天井上に立てる特異な構造で、四天柱や周囲の壁板には極彩色の仏画や文様が程度良く残されている。天を突く青銅製の相輪は建築当初のもので、水煙は全体が火焔文で珍しい。
高さ29・14m。外観は常時公開も、内部は非公開とされている。
明王院五重塔は全国の国宝指定塔の中で5番目に古く、南北朝時代を代表する純和風の建築物で、すらりと伸びた立ち姿は実に美しい。初層内部は心柱を天井上に立てる特異な構造で、四天柱や周囲の壁板には極彩色の仏画や文様が程度良く残されている。天を突く青銅製の相輪は建築当初のもので、水煙は全体が火焔文で珍しい。
高さ29・14m。外観は常時公開も、内部は非公開とされている。
[+ADDRESS] |