NIPPON Kichi - 日本吉

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2007/2/19


折り紙 Origami 

Jp

 平安時代(794〜1191)、紙は高級品であった。貴族の間ではその紙を使って贈り物をいかに美しく包装するかが流行し、これが折紙の原点となった。
 その後武家や公家ごとに礼法の流派も生まれ、その礼法は現在も婚礼や進物ののし・目録などに残り、様々な場で使われている。これらを総して儀礼折り紙と呼ぶ。
 今のような遊戯折り紙の形は室町時代に形成されたといわれ、代表的な物として鶴、風船、紙飛行機、手裏剣、兜などがある。
 現在の折り紙は、多くの場合、使用する紙は1枚で、はさみや糊などは使用しない。
 折り紙は、世界でも日本とスペインにだけしか独立した伝統はなく、この2つは近代に融合した。
 折り紙は海外でも「オリガミ」と発音されており、日本独自の文化として世界に浸透している。
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2007/1/15


包む Tsutsumu Wrapping

Jp En

 「包む」と書いて「つつむ」と読む。この「包」という漢字は、腹の中に子を身ごもっている女性の姿を描いた象形文字からきているそうである。
 従って、「包む」という言葉には母性的なやさしさが表れている。
 日本では「つつむ」と聞けば、風呂敷などを思い出す。1枚の布が自由自在に変化し、いろんな形でつつむという表現を表す。柔軟な七変化のやわらかさ、やさしさを感じるものである。
 「包む」と書いて「くるむ」とも読む。「つつむ」は「霧につつまれる」などにも用いられるが、「霧にくるまれる」とは使わない。「くるむ」は「つつむ」をより身の回りに特化した言葉である。その意味は「巻くようにものをつつむ」となり、風呂敷はもちろん、「衣」という表現とマッチする言葉だ。
 日本の昔からの作法では、包装紙で「つつんだ」プレゼントを風呂敷に「くるんで」相手の下へ運ぶと、2倍のやさしさにつつまれるのかもしれない。
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