高根ヶ原（たかねがはら）は、北海道上川郡上川町の白雲岳と平ヶ岳を結ぶ稜線にある、標高１８８０ｍの高原である。
　高根ヶ原は化雲平と並び、最も花の多い所である。荒々しい忠別岳の岩壁が見え、その先の稜線を右に辿ると、化雲岳山頂の大岩がかすかに確認できる。
　近隣の白雲岳、旭岳が良く見え、冬期には強い季節風のために、雪がとばされ地表がむき出しになる。
　高根ヶ原ふもと一帯には大小さまざまな高山沼があり、特に大学沼に映る高根ヶ原の岩壁は、神秘的で言葉も出ない素晴らしい風景である。
　周辺に存在する高山湿原には、エゾワタスゲの生育するミズゴケの群落があり、ホソバウルップソウ、コマクサ、イワブクロなどの花畑や柱状石の岩壁の景観も、見ごたえがある。
　高根ヶ原は、風光明媚で豊富な植生を誇る高原である。