能面 蝉丸 Noumen Semimaru Semimaru Noh Mask
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能の演目「蝉丸(せみまる)」で専用に使われる男系の面で、醍醐天皇の皇子でありながら不幸にも盲目で生まれてしまい、父の命により逢坂山に捨てられてしまうという悲しみを漂わせている。顔立ちはあくまでも上品に憂いを含み、目は細長く開けられ、上瞼が被さる様に作られている。
能面で同様の盲目の面に「弱法師」があるが、弱法師が庶民的な顔立ちに対して、高貴な生まれの蝉丸は気品が漂っている。特徴はやはり目であり、全体がくり抜かれていて、演者からすれば瞳だけしか開いていない他の面よりは視界が広くなる。彩色は白を強調したもので、髪の毛は汚れて何本か重なって太くなっている。
逢坂山に捨てられた蝉丸の所へ逆毛の姉が尋ねてきて、二人で障害を持った身をなぐさめあい、そして悲しい別れの結末を迎えるという曲である。
能面で同様の盲目の面に「弱法師」があるが、弱法師が庶民的な顔立ちに対して、高貴な生まれの蝉丸は気品が漂っている。特徴はやはり目であり、全体がくり抜かれていて、演者からすれば瞳だけしか開いていない他の面よりは視界が広くなる。彩色は白を強調したもので、髪の毛は汚れて何本か重なって太くなっている。
逢坂山に捨てられた蝉丸の所へ逆毛の姉が尋ねてきて、二人で障害を持った身をなぐさめあい、そして悲しい別れの結末を迎えるという曲である。
- 名前
- 能面 蝉丸