１３００年前から九州の要地として栄えた武雄。数々の歴史上の有名人も入浴したといわれる武雄温泉。
　温泉通りの入り口には、「武雄温泉楼門」がある。神社と同じ朱塗りを配したその門は、釘を一本も使わず建てられ、竜宮城を思わせる形で、歴史の重みを感じる。平成１７年７月２２日に国の重要文化財に指定される。
　少し行くと「武雄温泉新館」がお目見えする。これもやはり「朱色」を主とした色合いで、瓦葺の屋根とマッチし独特の見栄えする建物である。
　泉質は弱アルカリ性単純泉で、無色・無臭で肌ざわりがよく、特に、ラジウムエマナチオンの含有量が多いので疲労回復・胃腸病・神経痛などに特効がある。豊臣秀吉が作った「入浴心得」も残されている。宮元武蔵、シーボルトもこの湯に足を運んだ。