NIPPON Kichi - 日本吉

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2008/2/1


野付半島湿原 Notsuke-hantou-shitsugen Notsuke-hanto Wetland

Jp En

 北海道の北東の先、平仮名の「つ」の字のような形状の野付半島は、付け根から先端までの距離が約28kmある日本最大の砂嘴(さし)である。
 高さがなく、平坦な砂浜と湿地が延々と続く。野付半島湿原と呼ばれる湿地には荒涼とした自然そのままの景観が広がる。かつてこの半島には、森林が広がっていたが、地盤沈下と海水の浸食によって枯死し、トドワラやナラワラにその姿を変え、現在も風化は進んでいるという。
 内湾には干潟ができていて、魚貝類、甲殻類などの生物が多く生息している。また、春と秋には渡り鳥が飛来し、オオハクチョウやガン、カモなどの重要な中継地となっている。
 平成一七(2005)年にラムサール条約に登録され、その生態系を守るために保護されている。
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2007/5/31


野付半島と打瀬舟 Notsukehantou-to-dasebune Notsuke Peninsula and Utasebune Fishing Boat

Jp En

 北海道の知床半島と根室半島のちょうど中間辺りに、オホーツク海に突き出た、まるでエビのような形をした日本最大の砂嘴(さし・海中に細長く突き出した地形)がある。これが野付半島で、全長およそ26キロメートルにも及ぶ。トドワラ、ナラワラび特異な景観は多くの人を引きつけている。
 この野付半島では、春と秋に、打瀬舟(うたせぶね)と呼ばれる、この地域ならではの帆船でシマエビ漁が行われる。打瀬舟は、大きな三角の帆を立てて、風の力のみで網を引く伝統的な漁法で、袋状になった七つの網で海の底を曳きながら北海シマエビを捕るもの。これは餌となる海草の一種アマモを傷つけないようにするためだという。
 打瀬舟は野付湾の風物詩として知られ、霧にかすむ海原にゆらめく舟影は幻想的だ。舟には乗ることはできないが、打瀬舟での漁の様子は、野付観光汽船から見ることができる。
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