NIPPON Kichi - 日本吉

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2008/10/27


多度祭 tado-sai 

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 多度祭(たどまつり)は、三重県桑名市多度町にある多度大社にて、毎年五月四日・五日に行われている例祭である。県の無形民俗文化財に指定されている。
 多度大社は、五世紀後半に社殿が建てられたとされる古社である。祭神は天津彦根命(あまつひこねのみこと)。
 祭りでは、氏子の中より神占いによって選ばれた少年6人が、武者姿にて2m余りの絶壁を人馬一体となって駆け上がる古式上げ馬神事や、流鏑馬神事が花形となっている。これらの行事の起源は、南北朝の頃といわれる。
 元々は、武家豪族ならびに氏子逹が古式のまま神様に奉納する行事として行っていたが、戦国時代に荒廃し、江戸時代に桑名城主・本多忠勝及び忠政により祭事が復興された。そして更に神饌を供える地区の組織「御厨」による広大な祭事となって今日に至る。
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2008/8/8


瑞龍寺 しだれ桜 Zuiryuu-ji Shidare-zakura 

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 三重県豊田市にある瑞龍寺(ずいりゅうじ)の境内には、長い枝を垂れ下げ、その先端にたくさん花をつける美しいしだれ桜の老大木がある。正保年間(1644~1648)年の植樹とされ、樹齢はなんと360余年。樹高8メートル、幹周りは3.35メートルもある。
 昭和四六(1971)年に愛知県の天然記念物に指定されたが、その後枯死する枝が多くみられた。一旦は切り倒されることも検討されたが、「長年、人々に親しまれてきた桜を生き返らせよう」との奮起により、平成三(1991)年から枯れた幹・枝・根を除去し、防菌処理を行い、また樹勢の良い枝から根を誘引するとともに適切な肥培管理を行った。これらの有志の努力に答えるようにみごと息を吹き返し、以前と同様の見事な花を咲かせるようになった。
 平成七年からは「しだれ桜を守る会」が発足し、桜の管理に当たっている。
 毎年四月中旬の満開期には、日没から午後9時までライトアップされる。
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2008/7/31


伊勢大神楽 Ise-ookagura Ise Ookagura

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 伊勢大神楽(いせおおかぐら)は伊勢神宮への参拝ができない地域の人々のために各地を廻り、神楽を奉納するという神事で、約六〇〇年もの歴史をもつという。
  伊勢大神楽は、獅子舞の「舞」と放下芸(ほうかげい)とよばれる「曲」の二つの構成から成るという。放下とは、現在でいう大道芸を指す。
 大神楽はゆっくりとした優美な、鈴の舞で始まる。「神来舞(しぐるま)」や、猿田彦が眠る獅子の周りを跳び回るユーモラスな「跳の舞」などが披露される。
 曲と呼ばれる放下芸は、木の棒を自由自在に操る「綾採の曲(あやとりのきょく)」、五穀豊穣を祈願し長い棒で皿を回す「皿の曲」など多種多彩である。放下芸師と道化師の掛け合いを楽しむものなどもあり、最後は「魁曲(らんきょく)」で締めくくられる。
 昭和五八(1983)年に、国の重要無形民俗文化財に指定され、一二の社中からはじまった伊勢大神楽は、歴史ある文化を後世に残すために、現在でも数組の社中が日本各地を訪れているという。
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氏郷まつり Ujisato-matsuri 

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 氏郷まつり(うじさとまつり)は、三重県松阪市にて「松阪開府の祖」と市民が親しむ蒲生氏郷公をたたえ、毎年一一月三日に行われる祭りである。
 文武に通じ、経世にすぐれ、歌を詠み、茶道の腕前は千利休七哲のひとりとして高名であったという戦国屈指の名将・蒲生氏郷(がもううじさと)。天正一二(1584)年、松ヶ島城主となった氏郷公は、わずか三年で松坂城を築城、町を「松坂」と命名し、楽市楽座、街道の整備を進め、斬新で画期的な政策を打ち出し松坂発展の基礎を敷いたといわれている。
 祭り当日の朝、まず松阪城跡天守閣跡に建つ松阪開府の碑にて、祭りの無事を祈る碑前祭(ひぜんさい)が執り行われる。その後、市民参加の勇ましい武者行列が行われ、馬に乗った歴代・松阪城主が武者を連れ町をねり歩く。氏郷の出身地である商店街では、滋賀県日野町の日野鉄砲隊による古式砲術が披露される。日野では氏郷の指揮の下、火縄銃が製造されていたという歴史が残されているといわれている。
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2008/7/9


金剛證寺 Kongoushou-ji 

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 金剛證寺(こんごうしょうじ)は、三重県伊勢市の朝熊山(あさまやま)南峰の経ヶ峯に位置する古刹で、御本尊は日本三大虚空蔵菩薩の一つ、福威智満(ふくいちまん)虚空蔵大菩薩である。
 伊勢神宮における北東の方角である鬼門を守る寺としても知られている。
 その創建は、第二九代欽明天皇の御代(509~571)、暁台(きょうたい)上人によって明星堂が開かれたのが始まりとされる。
 平安時代の天長二(825)年には弘法大師によって真言密教道場として堂宇が建立され、密教修業の大道場として隆盛を誇った。
 その後、衰退を見せるも応永年間(1248~1394)に仏地禅師により再興され、以来禅寺に改められて今に至っている。
 現在の本堂は、岡山城主であった池田輝政の寄進により、慶長一四(1609)年に再建されたもので、その一重寄棟造の堂々たる巨宇は国の重要文化財に指定されている。
 境内には約一万柱が立ち並ぶ供養卒塔婆、その卒塔婆道への入り口に立つ極楽門などがある。
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津観音寺 Tsukannon-ji 

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 津観音寺(つかんのんじ)は、三重県津市にある真言宗の古刹である。
 正式には「恵日山観音寺」と称し、地元の人々からは「津の観音さん」として親しまれている。
 和銅二(709)年の開山で、御本尊は阿漕浦の漁夫の網によって出現されたという、聖観世音菩薩で秘仏となっている。
 浅草と大須に並び、日本三観音の一つに数えられており、全国の人々から海上安全や五穀豊穣、所願成就の観音様として深く信仰を集めている。
 時々の権力者達からの庇護も篤く、室町時代には将軍足利義教が勅命を奉じて三重塔を建立し、江戸時代には歴代将軍家や津藩主藤堂家の祈願所として特別の加護を受けていた。
 太平洋戦争時は空襲で伽藍の多くが焼失するも戦後に復興、幸いにも難を逃れた「弘法大師画像」や「豊臣秀吉朱印状」、「千利休書状」など数多くの文化財を有する名刹としても知られる。
 平成一三(2001)年には県内唯一の五重塔が完成し、その隆盛を今も放ち続けている。
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2008/7/7


倭姫宮 Yamatohime-no-miya 

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 倭姫宮(やまとひめのみや)は、三重県伊勢市にある神社だ。
 伊勢神宮皇大神宮の別宮であり、日本神話において第一一代垂仁天皇の第四皇女と伝えられる倭姫命(やまとひめのみこと)をご祭神としている。
 倭姫命は、天照大御神のご鎮座の地として現在地である五十鈴川のほとりに伊勢神宮を創建、各種祭事の制度を定め、現在に至る神道の基礎を作ったと伝えられる人物で、こうした功績を称えると共に、地元住民たちの要望もあって大正一二(1923)年に、外宮と内宮のほぼ中間である倉田山に創建された。
 緑豊かな原始の森の中に立つ社殿は、内宮に準じて萱葺の神明造となっており、他に十三宮ある別宮の中で最も新しいものである。
 また、倉田山に隣接する間の山(あいのやま)には、倭姫命の陵墓といわれる尾上御陵(おべごりょう)と呼ばれる小さな古墳もあり、そうした経緯から倉田山が選ばれた。
 緑深き森の中にひっそりと立つ神社は、太古の日本神道の立役者が住まう場所なのである。
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2008/7/4


月読宮 Tsukiyomi-no-miya 

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 月読宮(つきよみのみや)は、三重県伊勢市にある伊勢神宮の内宮である皇大神宮の別宮である。
 祭神は最高神である天照大神(あまてらすおおみかみ)の弟神の月讀尊で、内宮別宮としては天照大神の荒魂を祀る荒祭宮に次ぐ二位にあたる。
 宮域には同じく内宮別宮である神明造の社殿が四つ並び、月讀宮、月讀荒御魂宮、伊佐奈岐宮、伊佐奈弥宮の順に参拝するのが正しいとされる。
 その由緒は定かではないが、延暦二三(804)年の大神宮儀式帳にはすでに記載があり、そのころは別宮四社あわせて「月讀宮」と呼ばれていたようである。
 延長五(927)年の延喜式では伊佐奈岐宮と伊佐奈弥宮、月讀宮と月讀荒御魂宮がそれぞれ一院とされていた。
 現在のように四宮それぞれが瑞垣をめぐらした形となったのは明治六(1873)年からである。
 杉木立の続く参道などの緑豊かな宮域に建ち並ぶ四つの社殿には荘厳な空気が満ち溢れ、ここが神域であることを改めて感じさせてくれるだろう。
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