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2008/1/17


蛇の目かさ(手すき和紙) Janome-kasa(Tesuki-washi) 

Jp

 「蛇の目かさ(じゃのめかさ)」とは、和紙と竹でつくられた雨具で、特に着物姿には欠かせないものである。傘を開いたときに、白地の輪が丸く見えるのが大蛇の目のようにみえることから、蛇の目と呼ばれるようになった。
 岐阜県岐阜市は、全国一の和傘生産量を誇り、その昔六百軒の和傘製造業者があった。傘に使われる細身な骨に適した竹が、木曾三川の流域に多く存在したことと、美濃市牧谷周辺に良質の美濃和紙があったため、生産が盛んになったといわれている。
 全盛期であった明治から昭和の始めにかけては、ほとんどの世帯が、和傘業に携わっていた。その後洋傘が普及するにつれ需要が減少した。後継者の問題も抱えているが、伝統を受け継ぎながら、現在でも年間四万本を生産している。
 蛇の目傘の特徴は、傘をさす柄の場所の引っかかりが二段式になっていることである。これは強風の際、傘が破損を防ぐためで、風がある時は下の段でさすようになっている。
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