猪鼻王子 Inohana-ouji
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猪鼻王子は、三越峠一帯を源流とする音無川(おとなしがわ)の河畔にあり、本宮町萩から三越峠を結ぶ林道が拓かれ、参詣道の跡はとどめられておらず、王子址には林道から河原に下りて行かねばならない。
社殿は町内の三里神社に合祀されているので現存しないが緑泥片岩(りょくでいへんがん)に「猪鼻王子」と刻まれた石碑があり、この石碑は江戸中期に熊野古道と王子社の復興を願って、六代目紀州藩主・紀伊宗直が寄贈したもの。
建仁元年、藤原定家の「御幸記」には後鳥羽上皇も参拝した旨の記述があり、上皇はこの音無川上流で「はるばると さかしき峰を分け過ぎて 音無川をけふ見つるかな」と歌を詠んだという。
社殿は町内の三里神社に合祀されているので現存しないが緑泥片岩(りょくでいへんがん)に「猪鼻王子」と刻まれた石碑があり、この石碑は江戸中期に熊野古道と王子社の復興を願って、六代目紀州藩主・紀伊宗直が寄贈したもの。
建仁元年、藤原定家の「御幸記」には後鳥羽上皇も参拝した旨の記述があり、上皇はこの音無川上流で「はるばると さかしき峰を分け過ぎて 音無川をけふ見つるかな」と歌を詠んだという。
- 住所
- 647-1744 和歌山県田辺市本宮町三越1811
- 名前
- 猪鼻王子