能面 弱法師 Noumen Yoroboshi Yoroboshi Noh Mask
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能の演目「弱法師(よろぼし)」で専用に使われる男系の面で、家を追われ悲しみのあまり盲目となってしまい、乞食にまでなってしまった悲しい少年を表現している。彷徨って生きる様子から、頭髪の乱れが強調されている。また、少年の面の為、全体的に少し丸みを帯びており、瞼を閉じ、俯いた表情が大きな特徴である。同じ盲目の能面で「蝉丸」がある。
昔、河内国に住んでいた左衛門尉通俊は、ある人物の讒言を信じ、子供である俊徳丸を家から追い出してしまう。しかし、それは偽りである事が判り天王寺で布施の行を行った。一方、俊徳丸は悲しみで盲目となり、弱法師と呼ばれる乞食となってしまう。彼は杖を頼りに天王寺にやって来るが、通俊は人目を気にして声をかけられなかった。弱法師は自分の中で、様々な葛藤をするが正気に戻り、夜になって名乗り出た父と2人で里に帰っていくという曲である。
昔、河内国に住んでいた左衛門尉通俊は、ある人物の讒言を信じ、子供である俊徳丸を家から追い出してしまう。しかし、それは偽りである事が判り天王寺で布施の行を行った。一方、俊徳丸は悲しみで盲目となり、弱法師と呼ばれる乞食となってしまう。彼は杖を頼りに天王寺にやって来るが、通俊は人目を気にして声をかけられなかった。弱法師は自分の中で、様々な葛藤をするが正気に戻り、夜になって名乗り出た父と2人で里に帰っていくという曲である。
- 名前
- 能面 弱法師