NIPPON Kichi - 日本吉

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2007/5/31


瓜裂の清水 Uriwari-no-shimizu Split-Melon Clear Water

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 富山県庄川町は水の町。飛騨の山々から庄川に水が流れ出し、五箇山を流れ下って砺波平野に出てくる扇頂に位置する。南砺の山々からは豊富な水が流れ出し、砺波平野を潤す。その南砺の山々の山腹や麓にはたくさんの滝が流れ落ち、清水が湧き出ている。この庄川町には、「全国名水百選」の「瓜裂清水(うりわりのしみず)」がある。
 庄川町にある岩黒団地の小高い段丘の下の道路脇にある浅い洞窟の中には数体の石仏があり、その仏たちが見守るようにこんこんと湧き出る清水が「瓜裂清水」である。今から約600年前、井波にある端泉寺の開祖、綽上人がこの地を訪れた際、馬の蹄が突然陥没し、その跡から清水がこんこんと湧き出た。この水で瓜を冷やしたところあまりの冷たさに瓜が自然に裂けた、とされる。炎天つづきの際にも涸れることのない清水は、霊水として崇められているという。
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2007/3/5


さばくさらかし岩 Saba-kusarakashi-iwa Mackerel Rotten Rock

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 昔、時津の浜の漁師がびっくりするほど沢山の秋鯖がとれたので長崎に売りに行こうとこの下を通りかかった時、「岩が今にも落ちそうだ。落ちてから通ろう。」とじっと待っていた。そのうちに、背負っていたサバが腐ってしまった、という話からこの名前がついたとされている。
 岩石は、角閃石安山岩質の火山角れき岩(変朽安山岩となっている)である。風化作用により、残された岩が人形の様な形態をしている。
 今にも落ちそうに見えるこの岩は、四季折々に表情を変えて見せてくれる。
 ちなみに、現在上下の岩はコンクリートで固められており、落ちることはない。
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2007/2/15


奈良 大願寺 Nara Daigan-ji Nara Daigan Temple

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 大願寺は奈良県宇陀市大宇陀区に位置する真言宗御室派の寺院。山号は薩垂山(さったさん)。別名を七福寺。
 聖徳太子の命により、蘇我馬子が建立したと伝えられる。江戸時代には宇陀松山藩により保護され、隆盛を誇った。
 本尊は神亀元(724)年に作られた十一面観世音菩薩像、明治十八(1885)年に火災にあいながらも土の中から見つかったことから「焼けずの観音」として知られ、火災、災難除けに御利益がある。
 境内には奈良では珍しい仏足石や、森野旧薬園の園主であった森野好徳の筆塚などが安置されている。
 近隣で採れた薬草を使った精進料理が食べられることでも有名。
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2007/1/24


恋路海岸 Koiji-kaigan Koiji (Love-way) Beach

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 能登半島の海岸の中でも、内海の女性的な情景を醸し出しているのが恋路海岸。白い砂浜と奇妙な岩がコントラストをなす。
 そのロマンティックな海岸の名前には、逆に悲しい恋の物語が由来する。ある娘と青年が恋に落ちる。娘は夜、海岸に焚き火を起こし、青年はそれを目印にして娘と会った。二人は夜ごと逢瀬を重ねていたが、別の青年が嫉妬し、娘を閉じこめ、別の場所に焚き火を起こした。その火を目指した青年は深みにはまり命を落とした。娘も嘆き悲しみ、自ら海に身を投げた。
 現在、恋路海岸には、二人が仲良く座る像とハート型の幸せの鐘モニュメントが設置され、背後には真っ赤に塗られた鳥居と、さらに後方には弁天島が浮かぶ。青く澄んだ海、白い砂浜、赤い鳥居が美しい。
 毎年七月二七日には、恋路の火祭りが行われ、松明が夜の恋路海岸を赤く染める。
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2007/1/18


赤べこ Akabeko Red Beko

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 福島県会津若松市などに伝わる代表的な郷土玩具に、赤べこ(あかべこ)がある。
 東北地方の方言で「べこ」は、牛を表すので、赤色の牛という意味になる。体の赤い色は、魔除けの効果があると云われ、縁起物として親しまれている。
 1200年程前の807年に、会津柳津の圓蔵寺で徳一大使によって福満虚空蔵尊が建立された。その際、只見川などの上流の村から大量の材木が寄進され運ばれた。しかし、只見川は特に水量が豊富だった為、かなり難しい作業になってしまった。すると、どこからともなく牛の群れがやってきて、材木の運搬を手伝ってくれたという。重労働で多くの牛が倒れていく中で、最後まで働き通したのが赤色の牛だったと云われている。その赤色の牛にあやかり、昔から子供の誕生には壮健を祈り、また疫病除けとして贈られる様になった。
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