NIPPON Kichi - 日本吉

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2007/1/10


黒谷和紙 Kurotaniwashi Kurotani Japanese Paper

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 和紙の原料とある楮(こうぞ)と澄んだ黒谷川に恵まれて、山深い里・黒谷(現・京都府綾部市)では昔から手すき和紙が盛んだ。それは「黒谷和紙」と呼ばれ、平安時代から千年もの間連綿と受け継がれてきた京都の伝統工芸である。
 黒谷の紙は、古く平家の落人が隠れ住み、子孫に残す技として始めたのが起こりと伝えられる。
 江戸時代には旗本領となり、文化と産業の発展につれて紙会所も設けられ、数々の奨励策が取られてさらに発展を遂げた。明治以降には養蚕の興隆とともにそれらに関連した紙の種類も多くなり、需要も増していった。
 昭和に入ってからは紙も和紙から洋紙へ転換、手作業から機械へと移る中、黒谷和紙は伝統的な手漉き技術を守り続け、今では全国でも数少ない純粋な手漉き和紙の生産地として世界にも名を知られるほどの貴重な存在となっている。
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