NIPPON Kichi - 日本吉

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2007/8/6


仙台竿 Sendai-zao Sendai Fishing Rods

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 趣味人で釣り好きでもあった仙台藩祖・伊達政宗は、釣竿にもいろいろと愛着を持っていた。
 仙台竿(せんだいざお)は、宮城県内で採れる古竹と本漆を使った、細く丈夫で大変しなやかな接ぎ竿の逸品である。政宗公も愛用していたと伝えられ、現代まで受け継がれた製作方法も、政宗公が仙台竿を愛した時代とほとんど変わっていない。
 真竹や高野竹など八種類の竹を駆使して、先や胴、手元の調子に応じて使い分け、二百にも及ぶ細かな工程を経て一本の竿へと変わっていく。漆を塗り重ねて仕上げる最後の工程を終えると、見事なまでの艶が引き出される。
 分割された竿は、全てをつなげば3mほどの長さになるが、竿全体のバランスの取れた美しさも素晴らしい。
 もちろん、釣道具としての性能も折り紙つきであり、何本もの竹をつないだ竿は、まるで一本の竹のような、ふわりとしたしなやかな調子を出すことで知られる。
 仙台竿は、強さと美しさを兼ね備えた逸品として、今も全国の釣り師憧れの品となっている。
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2007/1/26


津江川の清流 Tsuekawa-no-seiryuu The Clear Tsue River

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 津江川は、大分県日田市中津江村の中を流れる、筑後川の源流の一つである。
 西は福岡県、南は熊本県に接する境界地で、隣の日田市上津江村とともに大分県内で最も山深い場所である。
 中津江村の中央を流れる津江川は透き通っており、清流は冷たく、ほんのり甘い。
 9つの支流が合流する津江川は、いたる所で見事な渓谷美をみせてくれる。この水の流れを満々と湛える下筌ダムでは、四季折々に自然の美しさを堪能できる。
 ここは筑後川最上流部の鮎釣りの場所であり、最も美味しい鮎が釣れる場所でもある。津江川水系の鮎は、香りが高くて身が引き締まり、脂が乗っている最高級品として知られている。
 津江川の清流は、太公望も喜ぶ澄み切った流れが特徴である。
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2007/1/25


大高下ふるさと村 Okouge-furusatomura Okoge Hometown Village

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 「大高下ふるさと村」は中国山地の麓、阿波川の清流に沿って開ける山里である。茅葺屋根の民家や水車小屋が点在し、日本の田舎の原風景をそのままとどめた、のどかなたたずまいを見せる。
 ふるさと村はふるさとの景観を残し、郷土を見直そうと言う趣旨から設けられた制度で、岡山県のふるさと村は昭和四十九(1974)年に設けられ、県内7ヶ所のふるさと村が指定を受けた。大高下ふるさと村もそのひとつである。
 村ではモミジやナナカマド、コブシなどの樹々が初夏には緑濃く、秋には燃え立つような紅葉に彩られ、四季を移ろう美しさが訪れる人々の目を楽しませている。
 村を流れる落合渓流ではニジマスを放流した「渓流釣り場」があり、渓流釣りや魚のつかみ取りが楽しめる。
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2007/1/12


江戸和竿 Edowazao Edo Wazao Fishing Poles

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 江戸和竿は、天然の竹を用いて作られる継ぎ竿で、魚の種類や釣り場によってこしらえが異なり、様々な形に作られる。
 江戸時代中期に江戸で作られ始め、後期には美術工芸と呼べる域にまで達し、今日の江戸和竿が完成した。
 竿の善し悪しは材料で決まる。天然素材の竹を用い漆仕上げをした釣竿を和竿と言い、制作者は自分で竹を刈り取ったり、数千本の中からわずか数本を選び出したりするほど、材料の竹にこだわる。
 江戸和竿は今でも実用品で、釣る魚の種類や釣りをする場所によって使いやすさも違い、場合によっては最新のロッドにも匹敵する使い心地を誇る。
 江戸和竿は、江戸前の海や河川に恵まれ、江戸に暮らす人々の要望に応えた研究の結晶である。
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