NIPPON Kichi - 日本吉

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2007/11/12


伊崎の竿飛び Isaki-no-saotobi Izaki Pole Diving

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 伊崎の竿飛び(いさきのさおとび)は、滋賀県近江八幡市白王町の伊崎寺にて毎年8月の第1日曜に行われる行事である。
 伊崎寺は、貞観年間(859~877)に開基されたと伝わる天台宗の寺院で、琵琶湖に突き出た小さな半島の先端に建っており、修行道場でもある。
 竿飛びは、今から約1100年前にこの寺で修行中の建立大師が、寺の眼下に広がる琵琶湖に空鉢を投げて、湖上を行きかう漁民たちに喜捨を乞い、その後自ら湖中に飛びこんで空鉢を拾いあげた、という故事に基づくと言われている。
 行事では、琵琶湖上に突き出た長さ13mの角材から、若者らが約7m下の湖面に飛び込む。強い日差しのもと、水しぶきをあげ豪快にダイビングする姿に、見物客からは盛んな拍手が送られる。
 伊崎の竿飛びは、荒行から生まれた厄除祈願・度胸試しの歴史ある伝統的行事である。
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2007/9/27


今津とんど祭 Imazu-tondo-matsuri Imazu Donto Festival

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 日本海に浮かぶ隠岐の島の南端に今津(いまづ)地区がある。ここでは毎年一月一五日に、恒例の「とんど祭」が行われる。とんど祭は、正月飾りを燃やし、神聖な火に無病息災を願う平安時代からの行事で、地域によっては「どんと」あるいは「どんど」とも呼ばれている。
 今津では、早朝からカラフルな袋を持った住民が次々と浜に集まる。袋には御札やしめ飾りが収められていて、竹を組んで作った巨大な「とんど」に、順序よく丁寧に取り付けられて行く。最後に大きな吹流しが吊るされると、積み上げられたわらに火が付けられ、巨大な火柱となって燃え上がる。
 やがて燃え上がった竹が海に倒れ落ちるのを待ちかねて、東西二組に分かれた若者たちが、ふんどし一丁で厳寒の海に飛び込みこれを奪い合う。その後、竹は祝い事があった家に運ばれ祭りは終わる。
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2007/6/22


北海道 白髭の滝 Hokkaidou Shirohige-no-taki The Shirohige-no-taki Waterfall

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 北海道上川郡美瑛町。そこを流れる美瑛川にかかる白髭の滝(しろひげのたき)。
 30mの落差があり、断崖の岩肌を縫うように、数十本の白い筋が美しい糸を引いて美瑛川へと落ちていく。
 この滝は潜流瀑(せんりゅうばく)と分類される滝で、川の水が流れ落ちるのではなく、地下に浸透した水が滝上部の断崖の裂け目から流れ落ちている。同じような滝として、本州の白糸の滝が有名だが、北海道では珍しい。
 さらに特徴的なのが、滝が落ち込む美瑛川の水の色である。
 まるでどこかで絵の具を溶かして込んでいるのではと思わせるほどの、鮮やかなコバルトブルーがとうとうと流れている。
 この蒼(あお)が、秋になるとさらに魅力を増す。岩肌から流れ出る幾筋もの白、そして鮮やかなコバルトブルー。二つの色が混ざりこむのを見るのと同時に、両岸に鮮やかに広がる赤や黄色の紅葉が視界に飛び込んでくる。
 大自然の作り出す色には、とてもかなわない。
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2007/2/5


ホーランエンヤ Horan-enya Horan Enya

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 大分豊後高田の新年を祝う勇壮な「ホーランエンヤ」は、江戸中期に始まった伝統行事。
 当時は、長崎島原藩の領土であった事から、年貢米を島原や大阪の蔵屋敷に船で運んでいた。その年貢米を運ぶ回槽船の航海の安全と豊漁を祈願する行事として始まったと云われている。
 市の中心を流れる桂川が祭りの舞台。大漁旗や万国旗、五色の紙を付けた笹竹などで、華やかに飾り立てられた宝来船に、締め込み姿の若者と、囃子方、踊り子、関係者らが乗り込み、下流の金毘羅宮を出発。川をジグザグに漕ぎ上がり、上流の若宮八幡を目指す。途中、観客から祝儀が差し出されると、漕ぎ手の若者が厳寒の川に勢いよく飛び込み、受け取りに行く。そのお礼に宝来船からは拍手喝采が起こる。
 周辺にある「昭和の町」として甦った商店街の店頭には、その店のお宝、骨董など昔懐かしい品々が並ぶので、町並みを眺めながらの散策も楽しい。
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