NIPPON Kichi - 日本吉

2008/3/18

松前屏風 Matsumae-byoubu 

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 北海道松前町は、道内で唯一の城である松前城がある。安政元(1854)年に完成した、我が国最後となった日本式城郭である松前城は、復元された天守閣の内部が資料館となっている。そこに展示されているのが、往時の様子を描いた「松前屏風(まつまえびょうぶ)」で、北海道有形文化財に指定されている。
 江戸時代中期に活躍した松前の画家・小玉貞良(こだまていりょう)が、宝暦年間の松前城下を描いたものである。
 この屏風は、蝦夷地の交易に活躍した近江八幡の商人で、小樽の場所請負人でもあった恵比須屋岡田弥三右衛門が描かせたものである。松前での繁盛ぶりを伝えるために屏風をつくったといわれ、高さ約一、六メートル、横約三、七メートルの大きさに、当時の風俗、交易の様子などが描写されている。
 近江八幡の商人は、北前船で蝦夷地のニシン・コンブ・干しアワビをを京都や大阪に持ち帰り、呉服・米・みそ・しょうゆなどを松前に運んで商いをしていた。
 現物は非公開で、現在資料館にて原寸大の複製が展示されている。

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住所
049-1511 北海道松前郡松前町松城
名前
松前城資料館
電話
0139-42-2216




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