NIPPON Kichi - 日本吉

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2007/1/29


大澤光民(人間国宝) Oosawa Komin Osawa (Living National Treasure)

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 昭和16年、銅器産業の地、富山県高岡市に生まれる。平成17年、「鋳金(ちゅうきん)」の重要無形文化財として認定された。
 鋳金は金属を溶かして鋳型に注入し、器物を鋳造する金工技術。弥生時代以来の長い歴史を持ち、鋳型の造形法により惣型(そうがた)、蝋型(ろうがた)、砂型(すながた)、焼型(やきがた)などに分類できる。
 焼型鋳造は複雑な造形作品や大型の銅像などを鋳造できるが、すべての工程に経験と高度な技術が求められる。
 氏は、焼型鋳造に精通し、新たに独自の「鋳ぐるみ技法」という、器の表面に模様を表す技法を研究、独自の作風を確立してきた。以来、線と点などからなる幾何学模様の美を追求している。ひとつの作品を作るだけでも作業が深夜におよぶ日もしばしばだが、「本当に一生懸命やっていると、ふっと新しいことが頭に浮かぶものだよ」と語る氏の笑顔は清清しい。
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天田昭次(人間国宝) Amata Akitsugu Akitsugu Amata (Living National Treasure)

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 昭和二(1927)年、刀匠、天田貞吉の長男として本田村(現・新潟県新発田村)に生まれる。平成九(1997)年、刀匠として重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定された。
 氏は父を振り返り「天才肌なところがあった」と語る。父が三十八歳の若さで亡くなったとき、氏はわずか十歳。父の跡を継いで刀匠になるために、小学校卒業と同時に東京の道場に入門する。以降、刀づくりに生涯をささげることとなった。三十三歳のときに病に倒れ、八年間も闘病生活を送るなど、けっして順風満帆ではなかったが、刀づくりへの執念が氏を蘇らせた。
 長年の努力が結集し、現代の刀匠の登竜門「新作名刀展覧会」で初めて「正宗賞」を受賞したのが四一歳のとき。才能と努力が世間に認められるところとなった。
 現在もなお全国各地の砂鉄を求め、たゆまぬ研鑽を続けながら日本刀の世界に挑み続けている。
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大隈俊平(人間国宝) Oosumi Toshihira Toshihira Osumi (Living National Treasure)

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 昭和七(1932)年、群馬県太田市生まれ。本名大隅貞男(おおすみさだお)。平成九(1997)年「刀鍛冶」で国指定重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定される。
 昭和二十七(1952)年、長野市坂城町在住の宮入昭平(みやいりあきひら)(人間国宝)に弟子入り、日本刀鍛錬技法の習得に専念。二八歳のときに独立、日本美術刀剣保存協会が主催する新作名刀展などに精力的に出品する。第1回、第2回では努力賞、第3回〜第8回では特賞、第10、12、14回では最高の賞である正宗賞を受賞。
 数々の賞に輝くも決して奢ることはなく、「職人の仕事は作品が語るもの。自らの仕事を自ら解説することはしない」として、日々ひたすら創作活動に専念している。 
 平成十三(2001)年に誕生した敬宮愛子内さまの御守刀も謹作、その他作品の多くを伊勢神宮や地元太田市などに献納・寄贈している。 
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2007/1/9


京刃物 Kyo-hamono Kyoto Knives and Swords

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 平安時代から伝わる高度な技を継承する京刃物。製造工程の全てをひとりの職人の手作りで行い、その質の高さ、切れ味の良さでは他の追随を許さない。
 日本に刃物が伝わったのは4世紀だが、それは刃物というより刀剣と言った方が適切で、古事記や日本書紀などに記されている。平安時代には三条宗近を筆頭に数々の名工が現れ、技術を全国に伝えたという。時代の推移とともに日用品としての刃物類も作られるようになり、刀鍛冶、農鍛冶、刃鍛冶と大きく三分化され、さらに需要に応じて細かく細分化、高度な専門性を持つようになる。京都で刃物の技術が発達したのは、原料や用材が近くに恵まれていたことと、京扇子、京料理、西陣織などに欠かせない道具として精密さを求められたからである。
 現在京刃物は包丁、鋏、鋸、鎌、彫刻刀など、日用品から専門職の道具まで多種多様な製品が作られ、その質の高さには定評がある。
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