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2008/7/7


玄奘三蔵絵 Genjou-sanjou-e 

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 玄奘三蔵絵(げんじょうさんじょうえ)は、大阪府大阪市都島区の藤田美術館にある大和絵である。国宝に指定されている。
 玄奘三蔵絵は、「西遊記」で知られる、法相宗の祖師・唐像玄奘三蔵法師の一生を一二巻の絵巻に仕立てたもので、国禁を犯して仏法を求めてインドへ旅立ち、多くの経典類を携えて17年後に帰国する物語を描いたものである。
 「大乗院寺社雑事記」には信円が作らせた旧本があった事が記されているが、この旧本は何らかの理由で失われ、鎌倉時代末期になって新調されたのが、現在ある新本玄奘三蔵絵である。
 新本の絵師は金銀濃彩を駆使した壮麗な色調や運筆などから、当代随一の絵師・高階隆兼(たかしなたかかね)ではないかと推定されている。
 玄奘三蔵絵は、異国の地を魅力的に描いた貴重な絵巻物である。
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2008/4/4


蒲郡市 無量寺 Gamagori-shi Muryou-ji 

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 蒲郡市(がまごおりし)にある無量寺(むりょうじ)は、別名西浦不動ともいう。貞観元(859)年に真雅僧正の開創した古刹として知られ、また「がん封じの寺」として知られている。
 境内には戒壇めぐりの行場や、市内第二位の大きさを誇る天然記念物の大楠がある。
 無量寺には、中国は西安の慈恩寺をまねて作られた、高さ20メートルの大雁塔が建っている。塔は方形が七層のつくり。慈恩寺という寺は玄奘三蔵(三蔵法師)が天竺から持ち帰った経典の翻訳を行なった寺として知られている。
 無量寺の隣に建てられているのが、がん封じ堂である。絵馬には人形が描かれており、がんを直したい箇所を黒く塗るようになっている。堂には絵馬がびっしりと掛けられており、この寺の信仰にあやかって参詣する人々が多いことがうかがえる。
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2007/1/22


倶利伽羅不動尊 Kurikara-Hudouson Kurikara Fudouson

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 栄寿二(1183)年の平家と木曾義仲の戦いで有名な倶利伽羅峠の近くにある不動尊。日本三大不動尊ともいわれている。
 養老二(718)年、元正天皇の勅願でインドの高僧善無畏三蔵法師がこの地で修法。感得した剣に巻き付いた黒龍の姿を彫刻して、倶利伽羅不動尊と名付けたとあり、それが奥の院の本尊といわれている。
 その一〇〇年後、弘法大師がこの倶利伽羅不動尊にたどり着き、三蔵法師作の不動尊とほぼ同じ像を刻み、護摩法を行った。その像は本堂に祀られている。
 栄寿二年の源平の合戦で、一部を消失したが、源頼朝の寄進で再興、江戸時代には加賀藩の長楽寺と称した祈祷所があった。
 倶利伽羅とは、インドの言葉で「黒い龍」を意味する。
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