NIPPON Kichi - 日本吉

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2008/9/29


瞰望岩 Ganbou-iwa 

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 瞰望岩(がんぼういわ)は、別名インガルシとも呼ばれ、アイヌ語で「見晴らしの良い所」を意味する。北海道遠軽町のシンボル的な存在となっている。町名である遠軽(えんがる)の由来もこの言葉からきているとされる。
 瞰望岩周辺の丘陵には広大な公園があり、春には山桜や芝桜が辺りをピンク色に染め、夏はヒマワリが咲き誇る。
 ひとたび高さ約80mの岩の頂上に登ると、360度見渡す限りの大パノラマが広がり素晴しい眺望がのぞむことができる。町のあらゆる所からその姿を望む事が出来る瞰望岩は、その昔アイヌの人々が集落同士で戦った古戦場としての悲しい伝説が残る場所でもある。
 北海道自然百選に指定されていて、頂上には開拓記念碑が建てられている。
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2008/9/8


田沢湖 Tazawako 

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 田沢湖(たざわこ)は秋田県仙北市にあるカルデラ湖で水深は423.4メートル、日本で一番深い湖である。カルデラ湖は火山活動で出来た大きなくぼみが湖となったものであるが、この湖がいつ頃にできたものかはまだ判明していない。
 田沢湖の名称は明治に入ってから定着したもので、それ以前は田沢の潟、辰子潟などと呼ばれていた。これはアイヌ語で「盛り上がった円頂の丘」を意味するという説もある。
 湖面は瑠璃色に輝き、幻想的な雰囲気を漂わせている。あたりは、桜の風景、新緑の風景、紅葉の風景、白銀の風景と四季を通じて印象深い景色を造りだしている。水上には近くの山にうまれたといわれる伝説のおとめ、金色のたつこ像が輝いて建っている。
 東北に位置しながら、田沢湖は冬でも水温4度の凍らない湖としても有名である。
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2008/7/14


ニポポ人形 Nipopo-ningyou 

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 ニポポ人形(にぽぽにんぎょう)は、北海道網走市の網走刑務所にて製作されている人形である。
 ニポポとはアイヌの神で、「木の小さな子」とか「小さな木の人形」などの意味があり、どんな願いでもかなえて幸福をもたらしてくれると信じられ、アイヌの人々に大切にされてきた。
 小さいものはエニシテ・ニポポと呼ばれ、お守りとして身に付けられてもいたという。
 ニポポ人形は、昭和二九(1954)年の朝鮮動乱後、網走刑務所にて、元樺太新聞・高山長兵衛がデザインして彫刻家・谷口百馬が原型を彫ったものを元に、刑務所で製作して市と観光協会が民芸品として売り出したのが始まりといわれている。
 人形は、7cm~50cm位まで10種ほどが存在している。
 現在のニポポ人形は、アイヌに伝わる人形を元に、刑務所受刑者がエンジュの木を一本一本手彫りで制作した郷土民芸品である。
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2008/7/1


イナウ人形 Inau-ningyou 

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 イナウ人形(いなうにんぎょう)は、北海道釧路市阿寒町近辺に伝わるアイヌの人形である。
 阿寒湖の湖畔にはアイヌの集落であるアイヌコタンがあり、イナウ人形はここで作られている。
 イナウとは、アイヌの祭具のひとつで、人間とカムイや先祖を取り持つものとされた。
 イナウは、形としては木の棒に2本の紙垂れをつけた神道の祭祀で用いられる御幣(ごへい)によく似ている。全て一本の木の棒から出来ており、ヤナギ・ミズキ・ハシドイなどの樹皮を剥いで、白木を薄く削ったものが垂れ下がっている。
 病気の回復や猟の安全と収穫の祈願、風水害にあった時など、イナウを作って神に捧げた。
 このイナウの手法を生かして作られたのがイナウ人形で、男女のアイヌ人像や弓矢を持ち狩りをするアイヌ人などが存在する。
 イナウ人形は、悪神を追い払う力もあると伝えられる、アイヌの郷土民芸品である。
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2008/5/14


長節湖 Cyouboshi-ko Lake Choboshi

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 長節湖(ちょうぼしこ)は、北海道豊頃町の大津漁港のすぐ近くにある、淡水と海水が混ざり合う鹹水(かんすい)湖である。
 周囲は約5kmほどで、すぐ側の太平洋とは幅の狭い砂丘で隔てられている。
 湖の名はアイヌ語で「自ら川尻がはじけるところ」という意味の「チ・オ・プシ・イ」に由来するといわれ、これは湖の水位が高くなると自然に湖尻が破れ、太平洋とつながることによるものであるという。
 湖周辺は針葉樹と広葉樹に囲まれた緑豊かな場所であり、湖も含め、野付風蓮道立自然公園の一部となっている。また、湖と太平洋を隔てる砂丘一帯の植物群は、昭和三八(1963)年に北海道の天然記念物に指定され、春から初秋にかけてハマナスやエゾカンゾウ、ムシャリンドウなどの花々が咲き誇る。
 湖畔には両国三十三観音霊場を含む四五体の観音像が安置された遊歩道やキャンプ場も整備されており、冬はワカサギ釣りや氷上ヨットなど、一年を通して楽しめる湖となっている。
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2008/4/25


キウス周堤墓群 Kiusu-shuuteibogun 

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 北海道千歳市中心から東へ九キロ進んだところに「キウス周堤墓群(しゅうていぼぐん)」がある。
 今から三千年程前の縄文時代後期につくられた墓で、馬追(まおい)丘陵の緩やかな斜面に位置している。昭和五四(1979)年、約四万平方メートルの範囲が国の史跡に指定された。
 地面を丸く掘ったあと、その掘った土を周囲に土手状に盛り上げ、内側を墓地にしているのが特徴で、周囲に堤があることから「周堤墓」と呼ばれている。
 墓は指定地内に全部で八基あり、周辺のものを含むと二四基が発見されている。一番大きなものは直径が七五メートル、高さが五メートル、穴の深さは二メートルある。
 昔は「チャシ」と呼ばれる、アイヌの砦や城の跡だと思われ、「キウスチャシ」と呼ばれたこともあったが、その後石柱や墓穴が見つかり、大規模な墓地だということが判った。
 別名「環状土籬(かんじょうどがき)」とも呼ばれているこの場所からは、盛土遺構(もりどいこう)や竪穴住居、貯蔵穴なども発見されている。
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2008/3/18


藻岩原始林 Moiwa-genshirin 

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 北海道札幌市の中心に近い位置にあるのが、標高五三一メートルの藻岩山にある「藻岩原始林(もいわげんしりん)」である。
 藻岩山の北東斜面に見事な落葉広葉樹が広がり、草木や樹木を合わせると四百種類以上の植物が存在する。
 大正一〇(1921)年三月三日、北海道での天然記念物指定第一号となった。
 かつて藻岩山はアイヌ語で眺望のきく丘「インカルシペ」と呼ばれており、隣接する円山(まるやま)が小さい山「モイワ」と呼ばれていた。
 登山道には三十三観音コースがあり、山道に三十三観音石仏とご詠歌碑が建っている。森と一体となっている石仏たちが、山頂までの道しるべとなり、登山者を見守っている。
 観光道路やロープウェイがあり、交通の便もいいことから頂上は札幌市街を一望するスポットとして観光客に人気がある。
 また、山頂には昭和四四(1969)年に建てられた「天然記念物・藻岩原始林」の本碑と由来を記した副碑が建っている。
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2008/3/12


名寄鈴石 Nayoro-suzuishi 

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 名寄鈴石(なよろすずいし)は、褐鉄鋼(かってっこう)という鉱物の一種で、昭和一四(1939)年九月に国の天然記念物の指定を受けた。
 約一〇万年前にできた丘陵や台地の土中に産出し、昭和五(1930)年に、名寄在住の弁護士で郷土史家の田中長三郎が発見した。
 核となる粘土などに、鉄分が殻のように巻き付いてできたと考えられる。鉄サビの固まりのような色で、ほぼ丸く、ピンポン玉からこぶしほどまでの大きさがある。
 振ると音がすることから「鈴石」と呼ばれるようになった。全国でも同様のものは、岐阜県の岩壷、奈良県の鳴石があげられる。
 中国の漢方では「石薬」として不老長寿の薬とされ、正倉院にも納められていた。
 名寄(なよろ)の由来は、アイヌ語で川のそばの国「ナイ・オロ・プト」がなまった「なよろ」からきている。語源のとおり、名寄市は西に天塩川(てしおがわ)、東に名寄川が流れている。
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