NIPPON Kichi - 日本吉

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2007/11/9


牡丹色(ボタンイロ) Botan-iro 

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 元は薬用として栽培されていた中国原産の牡丹。その美しく妖艶な花は「花の王」として愛好され、そして多くの歌に詠まれ、絵に描かれてきた。日本国内で文学に登場したのは枕草子が最初だとされている。
 その牡丹の花の色に因んで名づけられた日本の伝統色が、濃い紫紅色を指す牡丹色(ぼたんいろ)である。
 平安時代、宮廷の女官達は着物を何枚も重ね着し、その表に表れる衣色の配列を「重ねの色目」として、草や花に見立て季節などを表現していた。牡丹色はその頃より装束に取り上げられるようになったとされている。明治時代に入り、少しずつ化学染料が使われるようになってから、牡丹色は更に濃く鮮やかな赤紫色に染め上げられた。
 紅とは異なる、紫がかった華やかな色合いの着物は、多くの女性に爆発的な支持を得、愛されたのだと伝えられている。
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2007/10/31


奈良 柿本神社 Nara Kakinomoto-jinjya Nara Kakinomoto Shrine

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 奈良の柿本神社は、奈良県葛城市柿本にある神社である。祭神は三十六歌仙の一人、柿本人麻呂で、島根県益田市にある柿本神社本社の摂社にあたる。
 万葉の歌人、柿本人麻呂の生地ともいわれ、各地に散在する人麻呂伝説の一つとなっている。
 石見国で没した人麻呂を宝亀元(770)年に改葬して、社殿を建てたのが始まりという。
 柿本人麻呂は宮廷歌人であり、格調高い作風で万葉集中随一の叙情歌人と言われた。後世、歌聖と称される。
 社殿左側にある墓は江戸時代の造営、また神社隣の影現寺は別寺で、通称柿本寺と呼ばれている。
 本堂には、紀僧正真済作といわれる木造の人麻呂像が安置されているが、非公開とされている。
 奈良の柿本神社は、人麻呂死後数年で創建された、由緒ある神社である。
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2007/10/23


笙 Shou 

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 笙(しょう)は、雅楽(ががく)などで使う長さ50cm、直径7cmの管楽器である。
 雅楽は日本、中国、朝鮮、べトナムの伝統的音楽の一つで、宮内庁式部職楽部が演奏する曲目の内、洋楽を除くもの。多くは器楽曲で宮廷音楽として継承されており、大規模な合奏で演奏される音楽としては世界最古の様式とされる。
 笙は、細い竹管17本を頭(かしら)と呼ばれる木製の円形器に差し込み、立て並べて、頭の吹き口から、息を吹き込んだり吸ったりして、竹管の下部に組み込んであるリードを震わせて音を出す。
 主に管絃と左方舞楽で用いられ、雅楽の中では唯一、和音が演奏できる楽器である。また、その形が翼を立てて休んでいる鳳凰に見える事から、鳳笙(ほうしょう)とも呼ばれている。
 笙は、天から差し込む光とも言われる、伝統の楽器である。
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篳篥 Hichiriki 

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 篳篥(ひちりき)は、雅楽(ががく)などで使う長さ18cm、直径1・5cmの管楽器である。大篳篥と小篳篥の2種があるが、一般には小篳篥を指すとされる。
 雅楽は日本、中国、朝鮮、べトナムの伝統的音楽の一つで、宮内庁式部職楽部が演奏する曲目の内、洋楽を除くもの。多くは器楽曲で宮廷音楽として継承されており、大規模な合奏で演奏される音楽としては世界最古の様式とされる。
 篳篥は、管は竹製で、表に7つ、裏に2つの孔があり、雅楽の主旋律を受け持つが、音域が1オクターブくらいしかないために、塩梅(えんばい)などの装飾的な奏法が発達している。
 また、篳篥の音は地上で生活する人間の声を表していると、古来から言い伝えられている。
 篳篥は、雅楽のほとんど全曲種に使われる伝統の楽器である。
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龍笛 Ryuuteki 

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 龍笛(りゅうてき)は、雅楽(ががく)に使う長さ40cm、直径1・3cmの横笛で、管楽器である。
 雅楽は日本、中国、朝鮮、べトナムの伝統的音楽の一つで、宮内庁式部職楽部が演奏する曲目の内、洋楽を除くもの。多くは器楽曲で宮廷音楽として継承されており、大規模な合奏で演奏される音楽としては世界最古の様式とされる。
 竹製で、孔は7つあり、旋律に彩りを添えるような動きがあり、装飾的な奏法も多く見られる。
 雅楽の中では管弦・左方舞楽、歌曲および久米歌・大和歌・大歌に使われる。
 音は高麗笛(こまぶえ)よりも1音低く、神楽笛(かぐらぶえ)より1音高い。音色が龍の鳴き声に似ているといわれ、引き締まった音色が特徴とされる。
 龍笛は、曲によって高麗笛・神楽笛と使い分けられる、日本における伝統の楽器である。
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高麗笛 Komabue 

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 高麗笛(こまぶえ)は、雅楽(ががく)に使う長さ36cm、直径0・9cmの管楽器である。
 雅楽は日本、中国、朝鮮、べトナムの伝統的音楽の一つで、宮内庁式部職楽部が演奏する曲目の内、洋楽を除くもの。多くは器楽曲で宮廷音楽として継承されており、大規模な合奏で演奏される音楽としては世界最古の様式とされる。
 高麗笛は竹の管で作られ、6つの指孔を持つ横笛で、同じ横笛の龍笛よりも短く、音色も繊細とされる。
 朝鮮半島から日本に入ってきた楽器で、主に高麗楽と、国風歌舞の内の東遊で使われており、龍笛より1音高い。
 主旋律を受け持つ篳篥(ひちりき)に比べ、はるかに広い音域を持つ横笛は、旋律に彩りを添えるように動き回るのが特徴とされる。
 高麗笛は、ピッコロに似た日本における伝統の楽器である。
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神楽笛 Kagura-bue 

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 神楽笛(かぐらぶえ)は、雅楽(ががく)などで使う長さ45cm、内径1・8cmの横笛で、管楽器である。
 雅楽は日本、中国、朝鮮、べトナムの伝統的音楽の一つで、宮内庁式部職楽部が演奏する曲目の内、洋楽を除くもの。多くは器楽曲で宮廷音楽として継承されており、大規模な合奏で演奏される音楽としては世界最古の様式とされる。
 神楽笛は神楽歌に使われる笛で、材質は竹製で6孔で作られており、両端に樺巻きがされている。
 主旋律を受け持つ篳篥(ひちりき)に比べ、はるかに広い音域を持つ横笛は、旋律に彩りを添えるように動き回り、装飾的な奏法も多く見られる。
 音は、同じ雅楽の横笛である龍笛よりも1音低くなっている。
 神楽笛は、フルートに似た、日本における伝統の楽器である。
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2007/10/19


おはじき遊び Ohajiki-asobi Ohajiki (Flat Marbles) Game

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 おはじき遊びとは、丸い平たいガラス玉を使用した、女の子に好まれる遊びである。
 直径が12ミリ前後の小さなガラス玉を指で弾いて遊ぶので「おはじき」と名付けられた。
 日本でおはじきを使った遊びが行なわれるようになったのは奈良時代の事で、この時代に中国から伝わった遊びとされている。古くは小石を用いて、石弾き(いしはじき)とも呼ばれていた。
 当初、主に宮廷での大人の遊びとして広まったが、江戸時代に入ってから女の子の遊びとして一般化し、明治時代後期に現在のガラス製のおはじきになった。
 遊び方はいろいろあるが、基本の遊びはおはじきを指ではじいて、当たったおはじきはもらえるというもの。最終的には、持っているおはじきの数で勝敗を決める。
 おはじき遊びは、おはじきの見た目の美しさとゲームの両方を楽しめる歴史のある遊びである。
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