NIPPON Kichi - 日本吉

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2008/8/8


紅色(ベニ・クレナイ) Beniiro(Beni/Kurenai) 

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 紅色(ベニ・クレナイ)は、日本に古くから伝わる伝統色のひとつである。
 ベニバナは、西アジア原産のキク科の一年草で、四千年以上前のエジプトのミイラもベニバナ染めの布に包まれていた。
 中国を経て日本に伝わり、山形県最上地方が古くからの産地として知られる。
 古代日本では染料のことを藍と呼んでおり、古代中国の呉(くれ)から伝わった藍、という意味の呉藍(くれのあい)が転訛して「くれない」になったものとされる。
 べにの名称は江戸時代からで、近年では「紅(ベニ)」とよぶことが多い。
 紅色は、ベニバナで染めた紫がかった濃赤色の事である。黄色をした紅花を冷水の中で何時間も揉み続ける事により黄の色素を抜き、そこへ稲藁の灰汁を混ぜると真紅の赤が現れる。その汁をつかって着物地などを染色する。
 紅色は、かつては非常に高価な染料で、秘めた熱い想いを表す言葉ともされた伝統色である。
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2007/12/4


辰砂釉 Shinshayuu 

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 透明な基礎釉に少量の銅分を入れ、還元焼成をすると血の赤色をした「辰砂釉(しんしゃゆう)」が出来上がる。
 「辰砂」とは硫化水銀の俗称で、朱色をしているため、その色になぞらえて紅色をしたものを辰砂と呼ぶ。
 酸化炎焼成によって緑色に発色し、還元炎焼成によって赤く発色する銅の性質を利用したもので、透明釉の中に、色彩を表す呈色剤として銅を含ませて、赤い釉薬として用いたものをいう。釉薬中の銅が赤く発色し、作品によっては渋い柿色となって表現されるものもある。また釉薬のノリによって黒い斑点が出て、趣のある柄がうまれる。
 辰砂釉には、血のように赤い牛血紅(ぎゅうけつこう)、その赤色に青紫の炎のような模様の掛かった火焔青(かえんせい)、ピンクまたは斑点のある鈍い赤色の桃花片(とうかへん)の3種類がある。
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2007/9/5


紅型 Bin-gata Bingata

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 紅型(びんがた)は、沖縄を代表する伝統的な染織技法の一つである。
 起源は十六世紀ごろとされており、当時の琉球王国では王族や貴族の衣装として染められていた。そのため、染屋は首里城の周りに置かれ篤く庇護されていたという。
 「紅」は色全般を示す言葉でとして、「型」は型絵染めの型紙を表す言葉として用いられ、型紙を使って様々な色で染め上げたもの全般を紅型と読んでいた。
 紅型には二つの手法があり、型染めは型を用いて文様を染めあげるもので、筒引きは文様を描くのに必要な糊を円柱状の筒にいれ、その先からところてんのように搾り出しながら文様を描く手法だ。
 これら細心の手作業により生み出される色合いは当時の王侯貴族たちを魅了して止まず、特にフクギと呼ばれる植物から取れる黄色は、王族のみ使用がゆるされるほどだった。
 現在では用途も広がり、着物のみならず帯や各種装飾品などにも活用されており、友禅に並ぶ日本の代表的な染物として、南国の情緒を楽しませてくれている。
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2007/8/1


川台渓谷 Kawadai-keikoku Kawadai Gorge

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 川台渓谷(かわだいけいこく)は、宮城県栗原市栗駒沼倉川台にある景勝地である。
 栗駒ダムの東方、枯木立山の南側、長さ2kmにわたり流紋岩層を浸食した渓谷で、新緑・紅葉時の景観は素晴らしい。
 川台渓谷には義経伝説が残っている。源義経に縁の御俯金不動尊が岩の上に祀られ、沢のかたわらには遙拝所のような小さな御堂が建てられている。
 弁慶が「御堂の側には滝がなければならない」と言って、岩を軽々と転がして造ったとされるつくり滝、猿渡り等の奇勝があり、ハイキングも楽しめる場所である。
 10月下旬~11月上旬には、三の迫の渓谷をふさぐようにせり出した色とりどりの紅葉が燃えるような回廊をつくり、言葉にも表せないほど美しい様相を見せる。
 川台渓谷は、義経伝説と紅葉に彩られた名勝地である。
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2007/7/26


徳仙丈山 Tokusenjou-san 

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 徳仙丈山(とくせんじょうさん)は、宮城県本吉郡本吉町と気仙沼市にまたがる標高711mの山である。
 山頂からの眺めはまさに絶景で、北に室根山、南に金華山、西に栗駒山、東は紺碧の太平洋と、雄大な景色が眼下に広がる。
 世界でも珍しい自生ツツジの山脈として知られており、春には山頂付近50ヘクタールに咲く250万本の自生ツツジを満喫することが出来る。
 新緑の樹々と真紅のツツジとの対比が見事で、山頂までは登山道があり、トレッキング初心者でも安心して登ることができるので、ツツジを見ながら南三陸の山と海の風景を堪能できる。
 5月下旬から6月上旬には山全体が真紅に染まり、花の咲いている期間中「徳仙丈山つつじまつり」も開催される。
 徳仙丈山は、ツツジで有名な美しい景観の山である。
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2007/7/19


お熊甲祭 Okuma-kabuto-matsuri Okuma Kabuto Festival

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 お熊甲祭(おくまかぶとまつり)は、石川県七尾市中島町宮前にある通称・熊甲神社と呼ばれる久麻加夫都阿良加志比古神社(くまかぶとあらかしひこじんじゃ)にて行われる大祭である。国の重要無形民俗文化財に指定されている。
 毎年9月20日に開催されることから「二十日祭」とも呼ばれている。
 19の末社の神輿と枠旗が鉦、太鼓を鳴らしながら猿田彦に先導され、徐々に熊甲神社に集合し、本社の神輿を先頭に、境内から700mほど離れた加茂原まで渡御する。
 加茂原では、17時頃まで枠旗をさし上げて乱舞し、枠旗を地上すれすれに傾けて「イヤサカサー」という威勢のいい掛け声をあげて進む、勇壮な島田くずしを見ることが出来る。
 お熊甲祭は、金色に輝く神輿と真紅の大枠旗が夕日に映える、一大絵巻のような神事である。
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2007/1/23


林家舞楽 Hayashi-ke-bugaku Hayashi-ke Bugaku

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 山形県西村山郡谷地に代々伝わる神楽。日本四大神楽(宮中、大阪四天王寺、楢南都楽所、林家舞楽)のひとつ。国の重要無形文化財。六世紀から八世紀にかけて、シルクロードを渡り中国から仏教とともに、日本に伝えられた。
 楽器を取り入れ、赤を中心とした派手な衣装と、迫力あるお面を付け、躍動感あふれる動きで芸術を表現し、日本では仏教の儀式として行なわれるようになった。
 林家舞楽は「天王寺系」といわれる。聖徳大使が難波天王寺を拠点とし、伝習の場を築き、限られた楽人に姓を与えた。その中に「林氏」の名があり、その一派が山形に移り伝承したものである。
 山形では、慈恩寺と立石寺が儀式楽を司るべく、林越前政照にその命を与え、林氏は楽人一派を連れ定住した。
 千百余年、伝承されているシルクロードの遺宝である。
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2007/1/19


紅葉 Kouyou Autumnal Leaves

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 秋になり、落葉樹を中心に葉の色が変わるが、紅に変わる葉の印象が強いためか、全般的に紅葉と呼ぶ。
 厳密には葉が黄色くなるのは黄葉、褐色に変わるのを褐葉という。
 葉を色づかせる成分は、その色にかかわらず、アントシアニンという色素が影響していることが多い。
 最低気温8℃の日が続くと紅葉が始まり、最低気温5℃以下になると、進行は早くなる。
 日照時間が長く紫外線が強い、適度な湿気、寒暖の差が激しい場所が美しい紅葉の条件と、紅葉の名所はこの条件を満たすところが多い。
 春の花見とともに、秋の紅葉狩りは、日本の国民的な行事となっている。
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