NIPPON Kichi - 日本吉

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2008/1/17


蒲公英(タンポポ) Tanpopo 

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 春の訪れとともに黄色い花を咲かせ、ふわふわの綿毛のついた種子を作る蒲公英(たんぽぽ)。誰もが一度は幼い頃に、その綿毛を吹いて戯れたことがあるのでは、というくらい日本では馴染み深い植物である。また、春の季語として俳句や短歌などにも多く詠まれている、
 種子は風に乗って遠くまで飛び、生命力も非常に強く、発芽する場所を選ばないという。
 キク科の多年生植物で、きざきざの葉がライオンの牙を連想させることから、「ダンデ・ライオン」という英名がついている。漢字の蒲公英は中国名である。
 たんぽぽという言葉の由来には様々な説がある。冠毛が綿を丸めて布などで包んだ「たんぽ」というものに似ていることから、「たんぽ穂」と名づけられたという説もある。
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2007/12/26


白無垢 Shiromuku 

Jp

 「白無垢(しろむく)」は、掛下や打掛、帯、小物に至るまですべてを白一色に統一した装いで、和装の中で最も格式の高い伝統の婚礼衣装である。
 清純無垢を表す「白」は、身の清らさかをあらわし「どんな色にも染まります」という花嫁の思いから用いられる。また、神に仕える時の衣裳が白だった事から、結婚を神に報告する婚礼の儀式でも用いられる様になっていった。
 髪は文金高島田(ぶんきんたかしまだ)に結い上げ、挙式では綿帽子(わたぼうし)や角隠しで覆い、胸元には懐刀や箱迫(はこせこ)、懐紙入れを携える。手には金または銀の扇子を持つのが正式な装いで、これらの小物はもちろんすべてが白で統一される。草履も白い布製のものや銀の布製のものを用いる。
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角隠し Tsunokakushi 

Jp

 神前や仏前式の結婚式において、文金高島田(ぶんきんたかしまだ)と呼ばれる髷(まげ)を結った髪を飾る帯状の白い布を「角隠し(つのかくし)」という。素材は白絹である事が多い。
 髪の毛の不浄を隠す為とされ、花嫁の恥じらいを包み隠し、神秘性を演出してくれる。
 元々は塵よけや防寒具として使用されていたが、女性が嫁入りする際に怒りを象徴する「角」を隠す事で、従順で淑やかな妻になるという事をあらわしたり、またかつては女性は嫉妬に狂うと鬼になる、と言われたことから、それを防ぐまじないとして結婚式において使われる様になった。
 角隠しは入家を意味する「入」の形に見立て、右端を上にして後ろでまとめている。
 また、「挙式が済むまで新郎以外の人に顔を見せない様に」という意味で、挙式で装う白無垢では綿帽子(わたぼうし)と呼ばれる大きな楕円状の帽子を、色打掛には角隠しを用いる事が多い。
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2007/9/7


紬織 Tsumugi-ori Tsumugi Silk Textil

Jp En

 紬織(つむぎおり)は、真綿から紡ぎ出した糸を経緯に用い、手織りで織り上げられた織物である。
 屑繭などから真綿を作り、指先で糸にしたものを手紡ぎ糸あるいは紬糸といい、それらを用いることから紬織と呼ばれるようになった。
 手紡ぎ糸独特の微妙な凹凸から生まれる風合いや鈍い光沢が特徴で、また、非常に丈夫なことから、古くから日常衣料や野良着などの作業着として用いられていた。
 このため、例え絹であっても正装には用いられなかったが、江戸時代のいわゆる”粋”を愛した通人たちが、その色合いや絹なのに落ち着いた光沢を持つ風合いに渋さを見出し、さりげなく趣味の良さを主張できる粋な反物として、外出着やお洒落着に用い、人気を博した。
 非常に丈夫な分、織りたては生地が硬く、着心地が良くないため、裕福な商人は番頭などに着せて、やわらかくなったところで自分で着用したという逸話もある。
 織りたての硬いものを羽織って、落語よろしく粋がってみるのも良いかも知れない。
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