NIPPON Kichi - 日本吉

2007/10/31

石峰寺五百羅漢 Sekihouji Gohyakurakan 

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 石峰寺(せきほうじ)は、正徳三(1713)年、黄檗宗(おうばくしゅう)を開いた隠元の孫弟子に当たる、六世・千呆禅師(せんがいぜんし)が創立した寺である。
 本堂裏の山中には、江戸時代の画家である伊藤若冲(いとうじゃくちゅう)が、晩年に隠棲者として過ごしたこの寺で下絵を描き、石工に彫らせた五百羅漢がある。
 五百羅漢の「羅漢」とは、釈迦の弟子のことで、優秀な弟子五百人という意味である。この五百羅漢は、釈迦誕生から涅槃(ねはん)、すなわち死に至るまでの場面構成となっている。
 本堂の脇に羅漢道があり、すぐ右手に伊藤若冲の墓と、書画に秀でた貫名海屋(ぬきなかいおく)の筆塚がある。
 羅漢山は明治以降荒廃していたが、当時の住職・龍潭(りゅうたん)和尚の篤志により、草を払い、一つ一つの石仏を見られるように整備された。
 若冲の度量が広い筆法で下絵を描かれた石仏は、長年の風雨で丸みを帯びて苔むし、表情や姿態に一段と趣きを深めている。

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住所
612-0883 京都府京都市伏見区深草石峰寺町26
名前
石峰寺五百羅漢
電話
075-641-0792




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