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2007/10/24


格子状防風林 Koushijou-boufuurin Great Green Grid

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 北海道道東の根釧台地(こんせんだいち)にある「格子状防風林」は、そのスケールの大きさにおいて地球規模的で、北海道ならではの雄大なもの。北海道遺産にも登録されている。
 広大な大地にまるで方眼紙のように正方形の格子が描かれている。この正方形の一辺の長さは約3000m、幅は180mで、総延長は648kmにも及ぶ。平成十二年に宇宙飛行士の毛利衛さんがスペースシャトル・エンデバーから撮影した映像に、くっきりと区画された、この格子状防風林の全容が鮮明に映し出されたことからも、その規模の大きさが分かる。
 元々は周囲の酪農家と牧草地を風や雪から守るために造られたが、近年では野生動物の住みかや移動の経路としての機能も果たす。
 近年ではホーストレッキングや林内の動植物ウォッチングのメッカとしても人気だ。
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2007/10/16


チミケップ湖 Chimikeppu-ko Lake Chimikeppu

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 チミケップ湖は、北海道の東部・標津郡標津町にあり、アイヌ語で「崖を破って水が流れるところ」という意味を冠した湖である。
 おおよそ一万年前の地殻変動により発生した地滑りで、谷がふさがれて出来た堰止湖だといわれている。
 周辺の山々の谷間に広がっているため、一見ダム湖のような印象もあるが、間違いなく、自然の脈動が生み出した湖である。
 この湖は、阿寒湖と並ぶ姫鱒(ヒメマス)の原産湖であり、マリモの生息する場所としても知られている。また、周辺には蝦夷松(エゾマツ)や椴松(トドマツ)などの原生林が広がり、天然記念物でもあるクマゲラなどの野鳥やキタキツネなどの野生動物が多く生息する、まさに秘境と呼ぶにふさわしい、大自然に抱かれた湖となっている。
 周辺の森の中には1・5kmほどの遊歩道もあり、雄大な自然の中で満面に湛えた美しい湖面を眺めながら、ゆっくりと散策することが出来る。
 秘境をこれほど間近に見れる場所はなかなかないだろう。
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2007/9/13


翁倉山 Okinagura-yama 

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 翁倉山(おきなぐらやま)は、宮城県北東部にそびえる北上山地北端部に位置する山であり、南三陸地域の最高峰である。
 標高は532mあり、群山を抜く雄大な山容は、遠く石巻、栗原方面からも望むことができる。
 また、古くから信仰の山としても親しまれ、雨乞いなども行われていた歴史を持つ、地域の人々に愛されている山である。
 モミ林やイヌブナ林、キタゴヨウ林などの、南三陸を代表する中間温帯林が色濃く残されており、多くの野生鳥獣の生息地にもなっている。
 特に代表的なのが国の天然記念物であるイヌワシであり、イヌワシの営巣地として昭和一二年、一四年に長野県で確認された二例に続き、国内で三番目に確認されている。
 頂上は広場になっており、南側には北上川の豊かな流れ、東には志津川湾など、宮城のパノラマを眺望することができる。
 頂上にある祠にお参りをすれば、もしかしたらイヌワシの羽ばたきが、絶景の中に見えてくるかもしれない。
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2007/7/9


ピヤシリ湿原 Piyashiri-shitsugen Piyashiri Marsh

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 北海道百名山の一つ「ピヤシリ山」の山頂から北約4kmの雄武町側に、高層湿原としては日本で最も北に位置する「ピヤシリ湿原」がある。
 標高は920mで、約38000平方mの広がりを見せる雄大な自然の中では、アカエゾマツの生える林床に、モウセンゴケやワタスゲ、ヒメシャクナゲなどの高山植物が群生し、四季の移り変わりの中で美しい絨毯を敷き詰めたように可愛らしく咲いているのだ。
 まさに秘境と呼べる湿原には池塘(ちとう)と呼ばれる大小3つの沼があり、生息しているエゾアカガエルやエゾルリイロトンボがのどかに過ごし、神秘的な風景を彩るのに一役買っている。
 この湿原はヒグマなどの野生動物も生息しているので、安易に立ち入る事が出来ない分、美しい自然が手付かずのまま守られている。
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2007/6/26


コックリ湖 Kokkuri-ko Lake Kokkuri

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 何とも奇妙な名前のこの湖は、北海道は積丹半島の南、蘭越(らんこし)町ニセコエリアにある湖沼群中最西端に位置する最大の湖。
 気になる名前の由来だが、蘭越町史によると、明治二七年に発見者の吉崎由太郎氏が付けたとされている。当時、秘境とも言えたこの地は狐・狸など野生動物のすみかで、狐狗狸(こくり)を占いの「こっくりさん」の語呂とあわせて「こっくり」と読ませ、狐狗狸湖とし、それがいつの間にかカタカナ化した、とされている。
 樹齢200年を越えるダケカンバなどの原生林に周囲を囲まれたコックリ湖は、まさに秘境のたたずまいを見せる。標高は550メートル程で、湖にはフナやコイなどの他に、エゾサンショウオが多数生息している。
 風のない波静かな日には、対岸の景色が逆さに映り込んで美しい、神秘的な湖である。
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2007/5/31


旭岳 Asahidake Mt. Asahidake

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 旭岳は、北海道のほぼ中央に位置する大雪山連峰の主峰で、北海道最高峰の山。標高は2、290m。
 旭岳は高緯度にあるため、本州の3、000万m級の山と同等の環境があり、天女ケ原では湿原特有の植物が、姿見の池やその周辺には40数種類の高山植物などが観察できる。夏には花々が咲き乱れ、その様はまるで巨大な庭に咲き乱れる大きな花畑のよう。秋には紅葉の眺めが圧巻、冬には純白の衣をまとい、慄然と立つ姿が美しい。
 また、日本では大雪山系だけにいるウスバキチョウ(天然記念物)や、6種類の高山蝶、エゾナキウサギやエゾシカなど、多くの昆虫や野生動物が生息している。
 東川町の旭岳温泉から姿見の池まで大雪山旭岳ロープウェイがあり、比較的手頃な登山が楽しめるとあって、毎年多くの登山客が訪れる。
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2007/5/24


霧多布湿原 Kiritappu-shitsugen 

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 「霧多布湿原(きりたっぷしつげん)」は、北海道厚岸郡浜中町にある湿原である。面積は3168万平方mで、釧路湿原、サロベツ原野に次いで国内3番目の広さを誇る。
 その中央部803万平方mは、霧多布泥炭形成植物群落として、国の天然記念物に指定されている。
 北海道の野生動物の大半が生息し、運がよければキタキツネやエゾユキウサギなどの姿を見ることも出来る。また、ワタスゲやネムロコウホネなど高山性、湿性、海浜性の植物が混生している。春から秋にかけて緑の大地にたくさんの花が咲き乱れるため、「花の湿原」とも呼ばれる。この豊かな自然が評価され、北海道遺産にも認定されている。
 湿原西側のMGロード沿いには「霧多布湿原センター」があり、情報収集に最適だ。
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2007/2/2


白山 Hakusan Mt. Hakusan

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 白山は石川県、福井県、岐阜県にまたがる古来より北陸の人々の信仰を集めてきた霊峰である。
 富士山、立山と供に日本三名山・三霊山に数えられ、御前峰、剣が峰、大汝峰の三峰を総称して白山と呼ぶ。
 最高峰の御前峰は標高二七〇二メートルで、成層火山としてのその活動起源は三〇万年間とも四〇万年前とも言われている。中生代ジュラ紀の地層が分布し、恐竜の化石も出土する。温泉も多く、日本有数の高山植物が群生。原生林も広がり野生動物がたくさん生息する自然の宝庫である。
 中腹は急峻で、未踏の場所も多い。1962年に国立公園に指定。
 養老元年(717年)、泰澄上人荷より開山。白山それ自体と、白山比め神社を中心に、修験道の霊地として隆盛を迎える。
 その白き清浄な姿は今も多くの人々の信仰を集めています。
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