NIPPON Kichi - 日本吉

2007/5/31

野付半島と打瀬舟 Notsukehantou-to-dasebune Notsuke Peninsula and Utasebune Fishing Boat

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 北海道の知床半島と根室半島のちょうど中間辺りに、オホーツク海に突き出た、まるでエビのような形をした日本最大の砂嘴(さし・海中に細長く突き出した地形)がある。これが野付半島で、全長およそ26キロメートルにも及ぶ。トドワラ、ナラワラび特異な景観は多くの人を引きつけている。
 この野付半島では、春と秋に、打瀬舟(うたせぶね)と呼ばれる、この地域ならではの帆船でシマエビ漁が行われる。打瀬舟は、大きな三角の帆を立てて、風の力のみで網を引く伝統的な漁法で、袋状になった七つの網で海の底を曳きながら北海シマエビを捕るもの。これは餌となる海草の一種アマモを傷つけないようにするためだという。
 打瀬舟は野付湾の風物詩として知られ、霧にかすむ海原にゆらめく舟影は幻想的だ。舟には乗ることはできないが、打瀬舟での漁の様子は、野付観光汽船から見ることができる。

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住所
北海道野付郡別海町, 標津郡中標津町シベツグンナカシベツチョウ
名前
野付半島と打瀬舟




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