NIPPON Kichi - 日本吉

2006/12/18

握り鋏 Nigiri-basami Nigiri-basami Japanese style scissors

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 鋏(はさみ)は、洋ばさみと和ばさみに大別される。一般的に和ばさみは「握りばさみ」のことをいう。日常的なことの大半は洋ばさみが使われるが、裁縫に関しては握りばさみに軍配が上がる。開いた状態なので、糸を切るのも一度の作業で済むからだ。先を使って細かい作業ができる点も、裁縫向きだ。
 江戸時代創業の「うぶけや」は、二百二十年以上の歴史をもつ打刃物の専門店。屋号は屋号のうぶけやは「うぶ毛も剃れる(包丁・かみそり)、抜ける(毛抜)、切れる(はさみ)」ところから命名。江戸の粋な衆が愛用したという毛抜きはもとより、握りばさみも高く評価され、親子何代にもわたるファンもいる。
 鋼(はがね)を使った握りばさみは、打ち物でつくられ、型抜きの安価のものとはまったく別物。手に収まりがよく、少しの力で糸を切ることができる。しかも切り口はシャープだ。その切れ味が持続するのは、良質な鋼を使っているからである。

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住所
東京都中央区日本橋人形町3-9-2会社名うぶけや
電話
03-3661-4851




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日本の美意識。

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