NIPPON Kichi - 日本吉

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2008/9/12


鉦鼓 Shouko 

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 鉦鼓(しょうこ)は、中央にある青銅製の皿型を撥(ばち)で打って鳴らす楽器で、日本古来の伝統音楽である雅楽で使用されるものである。
 歴史の長い雅楽の中にあって、唯一の金属製楽器であり、管弦演奏には楽鉦鼓(がくしょうこ)や釣り鉦鼓が用いられ、舞楽には大鉦鼓、道楽に担い鉦鼓など様々な種類が用いられている。
 撥の先端は棗(なつめ)の形で、水牛の角などの固い素材で作られており、打ち鳴らすと澄んだ甲高い音を出す。
 合奏においては大きく表には出ないが、雅楽特有のある種単調な旋律の流れの中にリズムパターンを刻んでアクセントを加えると共に曲目の速度である拍子を調整する役目を持つ。
 そうした拍子を撥の片方だけで打つチンという奏法と、両方を続けて打つチチンの二つを使い分けながらたくみにリードしていく。
 悠久の歴史を持つ雅楽の中にあって、縁の下の力持ちのような存在の楽器である。
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2008/9/10


丹波山 ささら獅子 Tanba-yama Sasara-shishi 

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 ささら獅子は、山梨県の丹波山村の七月の祇園祭で演じられる獅子舞である。
 丹波山村は昔から江戸と甲斐、今の山梨県を結ぶ宿場町であり、 林業の町であった。ささら獅子は350年以上も続く祇園祭で神輿と供に五穀豊饒を祈願して演じられてきたものである。古い書見によると宝暦九(1759)年にはすでに広まっていたと書かれている。
 ささら獅子の構成は、ささらを一対ずつ持った花笠役を四人四方に配置し、その中で太夫(黒毛)・小太夫(茶)・雌獅子(朱)三頭の獅子が舞う角兵衛流である。舞は大刀使いと獅子による白刃の舞が中心である。その舞の後に神輿が宮入する。
 尚、ささらとは田植のときに使っていた竹で出来た道具のことで、獅子舞の時に使われる楽器のことである。
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2008/8/21


福山琴 Fukuyama-koto 

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 福山琴(ふくやまこと)は、広島県福山市に伝わる伝統的な和楽器である。国の伝統的工芸品に指定されている。
 起源は、元和五(1619)年、徳川家康のいとこである水野勝成が、福山に城を築いたころに始まると言われている。
 江戸時代の城下町では武士や町人の子女の芸事が盛んであり、備後十万石の城下町福山でも、歴代藩主の奨励もあって、歌謡、音曲が盛んに行われた。
 以来、琴の需要が多く、江戸時代初期から生産され始めた。
 最高級の桐乾燥材を使用し、精巧な細工が施される等、手作りの良さが随所にあふれている琴で、優れた音色、甲の木目の美しさ、装飾の華麗さは、経験豊かな琴職人の手作り技術によって生まれている。
 福山琴は現在、全国の琴の生産の7割以上を占めている琴である。
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2008/7/4


薩摩琵琶 Satsuma-biwa 

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 「薩摩琵琶(さつまびわ)」は鹿児島県鹿児島市に伝わる伝統工芸品であり、国の無形文化財に指定されている。指の間隔と音感をもとに、音色に琵琶独特の揺りや変化が付けられるのが特徴である。
 戦国時代(1493~1573)、九州の薩摩地方で薩摩・大隈・日向の第一五代領主・島津貴久(しまづたかひさ)の実父・忠良(ただよし)が、盲僧の淵脇了公(ふちわきりょうこう)に作曲をさせ語らせたのがはじまりであるといわれる。武士の士気を鼓舞する目的で作られ、詞章は教訓的な内容であったという。
 江戸時代中期には町人の間にも広まり、娯楽として琵琶に親しむようになる。明治維新以後、薩摩藩の東京進出に伴い、薩摩琵琶は全国的に広まった。
 三味線は弦の長短で音高を出すが、琵琶は弦の張力で音高を出す。左手の位置はほぼ固定した状態で、高い柱を使い、三本の指を使って弦を締めたり弛めたり調節しながら、音を作り出していく。琵琶の独特ある力強い響きは、大きく尖った撥(ばち)により、勇壮な音を奏でていく。
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2008/4/11


かつぎ太鼓1.6尺 Katsugi-taiko 1.6shaku 

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 かつぎ太鼓は日本に伝わる打楽器である。ストラップをつけて肩からさげて叩くため、太鼓自体が軽くできていて、皮も薄皮を用いる。
 元和三(1617)年に建てられた、福岡県北九州市小倉の八坂神社で行われる小倉祇園祭では、竿の両端を肩にかつぎ、そのまん中に吊るした太鼓を自分の町内うちを叩いて回ったという。
 自然の中から生まれた波動は、日本人の心を奮い立たせる鼓動の響きを生みだし、まつりを引き立てる。
 人が持つには大きさ・重さ・音が共に1.6~1.8尺が最も良いとされており、1.6尺のかつぎ太鼓は、女性でも手軽に叩く事が出来る。
 かつぎ太鼓は、勇壮で、人の心にしみいる音色を叩き出す、日本伝統の和太鼓である。
 
太鼓サイズ
面48cm 胴長52cm
重量 6.5Kg
材料 牛革
セット内容は
太鼓 バチ 肩ひもストラップ
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2008/3/11


尺八 Shakuhachi 

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 尺八(しゃくはち)は、日本の伝統的な木管楽器で、リコーダーのような縦笛の一種である。
 尺八という名は、製作されるものの多くが、一尺八寸(約54cm)の長さを持つことに由来している。
 素材には真竹の根元部分が使用され、竹の節を7節分含むようにして作るものが一般的である。
 鎌倉時代から江戸時代にかけて成立したとされ、禅宗の一派である普化宗に属する虚無僧が奏でて回った。
 当時は建前上、一般の者は吹いてはいけなかったが、明治に普化宗が廃止されたことによって、虚無僧以外の者も公に奏するようになり、都山流や琴古流などの流派も誕生している。
 その奏法は、フルートやリコーダーのように上部にある歌口に息を吹きつけて音を出す。
 音色を調節する穴は前面に四つ、背面に一つあり、音程は歌口に吹き付ける角度で調整される。
 少し寂しげで、くぐもったようなその独特の音色は、虚無僧がいなくなった今も、多くの人々の心に響き渡っている。
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2008/3/6


こきりこ祭 Kokiriko-matsuri 

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 こきりこ祭(こきりこまつり)は、富山県南砺市上梨にある神社・白山宮(はくさんぐう)境内にて毎年九月下旬に行われている祭りである。
 白山宮は元正天皇の時代(715~724)、白山信仰を中央にまで広めた泰澄大師(たいちょうだいし)によって創建されたとされる神社で、祭神は白山菊理媛命(しらやまくくりひめのみこと)。
 民謡の宝庫五箇山に残る代表民謡「こきりこ」は、筑子竹、ささら、板ささらなど、珍しい往時のままの楽器を今に伝える日本最古の民謡とされる。
 祭りでは、白山宮境内にて奉納こきりこ踊りを舞い、夜の舞台でむぎや踊りや八尾おわら踊り、五箇山こきりこ踊りを競演する。五箇山の歌と踊は、国の重要無形民俗文化財に指定されている。
 また、踊りの講習会やのど自慢、獅子舞、舞台競演会なども行われている。
 こきりこ祭は、古より伝わる伝統の神楽舞祭りである。
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2007/12/25


小湊 昭尚 Kominato Akihisa Akihisa Kominato

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 小湊昭尚(こみなとあきひさ)は尺八奏者、民謡小湊流三代目。1978年、民謡小湊流家元の長男として福島県に生まれる。父は民謡歌手の小湊美鶴、姉は歌手の小湊美和。5歳より両親の手ほどきを受け、舞台活動を開始。十代から琴古(きんこ)流の古典尺八奏法を学び、1995年より人間国宝の山口五郎(故人)に師事。二十歳で民謡小湊流三代目襲名。東京芸術大学音楽学部邦楽科尺八専攻卒業後、純邦楽はもちろん、フュージョン、ボサノヴァなど洋楽とのセッションを開始。
 2004年、和楽器ユニットZAN(ザン)でメジャーデビュー。民謡や尺八演奏で身につけた技術でヴォーカル、尺八奏者として新たな道を切り開き、現在ZANと並行してAEKA(アエカ)、Priest(プリースト)、般若帝国など複数のユニットで幅広く活動中。海外公演も積極的に行っている。
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