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2008/10/1


流れ灌頂 Nabgare-kanjyou 

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 流れ灌頂(かんじょう)は宮崎県延岡市の五カ瀬川で毎年行われている精霊流しのことである。延岡市は「水の郷百選」に選ばれている都市で、五カ瀬川は上質な水が流れることで有名である。流れ灌頂はお盆が終わる8月18日に毎年行われる。
 先祖さまや無縁仏の霊を供養するためのもので、江戸時代からの伝統行事として今日まで引き継がれている。市内の全寺院も集まり、参加している。
 千個を超えるであろう、和紙で作られた手作りの灯籠が川面を流れる様は、幻想的な感動さえ感じる。秋の訪れを告げる延岡の風物詩のひとつである。
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2008/9/26


真壁石灯篭 Makabe-ishidourou 

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 真壁石灯籠(まかべいしどうろう)は、茨城県真壁地方の筑波、加波、足尾の三山から取れる良質の花崗岩である「真壁石」を用いて製作された灯篭である。
 同地方では古来より花崗岩の持つ硬く、丈夫で美しい特性を利用して生活用具を加工していた。室町時代には仏石作りで名を馳せ、江戸時代に入ると庶民文化の興隆によってその利用範囲も大きく広がっていき、今に続くこととなる。
 真壁石灯籠としては、真壁町内の寺院に文政七(1824)年の銘がある灯篭があり、これが最古のものだといわれている。その造りは精巧かつ優美なもので、柔らかさを持つ彫刻を特徴としている。
 醸し出す重量感は庭に落ち着きを与え、更に年月を重ねるごとに表面は苔むし、よりいっそうの趣と優雅さを纏う。そうした美しさは通人たちに愛され、真壁石の伝統を今に伝えると共に、後人たちによる新しい感覚を加えながら、歴史ある様式美は今も進化していっている。
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2008/7/14


松島灯籠流し花火大会 Matsushima-tourou-nagasi-hanabi-taikai Matsushima Lantern Float Festival Fireworks Display

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 宮城県松島町でおこなわれる「松島灯籠流し花火大会(まつしまとうろうながしはなびたいかい)」は、毎年八月一七日に松島海岸及び松島湾一帯で開催される伝統行事である。
 七百有余年もの昔、奥州随一の禅寺である瑞巌寺(ずいがんじ)の法要で、僧侶たちが経文を読踊し、海に一〇八の灯籠を流したのが始まりだと伝えられている。
 先祖の霊を供養するために、心を込めて流す無数の灯籠が、松島湾の海の上をゆらゆらと流れていく。その中で、夜空には水中でのスターマインや尺玉など、約八〇〇〇発の壮大な花火が打ち上げられ、灯籠と花火の独特で幻想的な風景が映し出される。
 ほとんどの島に松が存在するという、大小二六〇余りの美しい島々が点在する松島。昼間とは違った、日本三景松島湾の華麗な姿をみるために、大勢の観光客が訪れる。
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2007/9/14


高鍋城灯籠まつり Takanabe-jo-tourou-matsuri Takanabe Castle Lantern Festival

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 高鍋城灯籠(たかなべじょうとうろう)まつりは宮崎県児湯郡高鍋町で行われる、町をあげてのまつりである。
 三代藩主・秋月種信(あきづきたねのぶ)が開いた藩校「明倫堂」の教えである「人の道を広く育む」をテーマとし、毎年一〇月一五日をメインに舞鶴公園とその周辺で開催される。
 町中では、会場を中心にいたるところで石灯籠や竹灯籠などが設けられ、一五〇〇基あまりの灯篭に明かりがいっせいに灯され、城下町を幻想的に彩る。中には小中学生が描いた絵を紙灯篭にするなど、ユニークなものも見られ、町と住民が一体になったまつりである。
 同時に高鍋城のお堀周辺では、毎年、ジャズなど多彩な企画による「堀床の宴」と称されるイベントが開かれる。
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2007/9/11


館腰神社 Tatekoshi-jinja Tatekoshi Shrine

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 弘仁二(811)年に僧・空海がこの地に弘誓寺(ぐぜいじ)を創建するため、京都の伏見稲荷を分霊して作られたのが館腰神社(たてこしじんじゃ)である。弘誓寺の隣にある小高い丘に鎮座しており、奥州街道沿い、岩沼阿武隈の「要所」という意味でこの辺りが「館の腰」と呼ばれいたことから、館腰神社の名がついたという。
 ご祭神は倉稲魂神(うかのみたまのかみ)大宮姫神(おおみやひめのかみ)猿田彦神(さるたひこかみ)で、昔からこの地方の鎮守として知られる古神である。明治二年、神仏習合禁止により弘誓寺と分離した。
 この神社の入り口には、大正一三年建立の灯籠がある。お狐さまの入った灯籠を、四人の力士が支える珍しいものである。境内の石段を上がると山門や拝殿、本殿があるが、社殿はどれも昭和になってから造営されたものである。
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2007/7/31


上杉雪灯篭まつり Uesugi-yukidourou-matsuri Uesugi Snow Lantern Festival

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 山形県米沢市で毎年行なわれる雪の祭典。
 2月第2土曜・日曜に、松が岬公園一帯を主会場に2日間にわたって約300基の雪灯篭、2000個の雪ぼんぼり(雪洞)が並ぶ。
 燭が揺らぐ情景には妖しいまでの美しさがあり、幻想的なメルヘンの世界へと訪れた人々を誘う。
 松が岬公園内の鎮魂の丘には巨大な雪で作った鎮魂の塔が建ち、第2次世界大戦で故郷に想いを残して散った、郷土の英霊のための鎮魂祭が行われ、献灯される市民の列は夜遅くまで続く。
 隣接した上杉記念館では郷土料理を楽しむ「雪見の宴」が催される。窓外に雪を眺めながら郷土料理を囲み盃を交わすのも一味である。
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2007/2/14


刈谷万燈祭 Kariya-mando-matsuri Kariya Mando Festival

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 愛知県刈谷市に伝わる、歴史ある祭り。愛知県の指定無形民俗文化財に指定されている。
 祭りの歴史は、200年前といわれている。飢饉のとき、刈谷城主が祈願祈祷を行なったのち、雨が降り庶民たちが救われたことがきっかけとなっていると伝えられる。そのため万燈祭りは雨乞い祭りとも言われる。
 万燈は武者の絵を形どった
 縦横約5メートル、幅2メートルほどの、竹、和紙などで作った大きな行灯のようなものである。
 これを人が担いで町中を練り歩く。夜になると、行灯の中に明かりが灯され、和紙に描かれた武者の絵が、ぼんやりと浮かび、神秘的な世界を醸し出す。
 毎年7月の最終の土曜日、日曜日に行なわれている。
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2007/2/12


大津祭 Ootsu-matsuri 

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 江戸時代はじめ、鍛冶屋町塩売治兵衛が狸面で踊ったことから始まったとされているが、寛永十五(1638)年からは三輪の曳山を作り、やがて元禄、安永年間に現在の曳山(ひきやま)が整えられた。
 本祭にはゴブラン織や装飾金具にかざられた13基の曳山が市内を巡行する。これは江戸時代の大津の経済力を象徴するもので、同時にこの祭りを支えてきた大津町衆の心意気を示すものである。
 曳山にはそれぞれに取り入れられているカラクリがあり、カラクリの題材は中国の故事や能・狂言から取ったもので、文化水準の高さが伺える。
 本祭の前夜に行われる、宵宮では曳山から「コンコンチキチン」の祭ばやしが夜空に響き、無数の提灯に浮かび上がった曳山は優雅で美しいく、本祭とはひと味違った祭を楽しめる。
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