NIPPON Kichi - 日本吉

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2008/10/21


屈斜路湖 kussharo-ko 

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 北海道の東端、川上郡弟子屈町にある屈斜路湖(くっしゃろこ)は、周囲57km、面積79.3平方kmの自然湖である。全域が阿寒国立公園に属している。
 日本最大の屈斜路カルデラの中に横たわるほぼ円形をなす巨大なコバルトブルーの湖で、その大きさは国内で6番目、カルデラ湖としては日本最大の広さを誇る。
 湖の周りから小さな川が流入し、南端から釧路川が流れ出している。屈斜路の名は、その釧路川が流れ出す付近にあった「クッチャロ」という名の集落からきている。クッチャロとは、アイヌ語で喉や口、流れ出口を意味する。
 湖心に浮かぶ中島は、周囲12km、面積5.7平方km。淡水湖にある中島では日本一大きい島で、湖を望む3つの峠に立つと、眼下に雄大な原生林に囲まれた湖を見下すことができる。
 昭和一三(1938)年、屈斜路地震で湖底から硫黄が噴出し酸性度が上がって魚類はほぼ全滅したが、その後酸性度は低減され、近年では十種類程の魚が見られる。
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2008/7/28


魚見岳 Uomi-dake Mt. Uomidake

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 魚見岳(うおみだけ)は、鹿児島県指宿市(いぶすきし)の錦江湾岸にたたずむ標高214・8メートルの小高い山。魚見岳の名前は、ここから魚群の動きを監視していたからといわれている。
 山頂までは車でのぼることができ、頂上は自然公園が整備されている。階段をのぼり展望台に立つと、ふもとの指宿市街、錦江湾、知林ヶ島、さらに晴れた日には開聞岳、高隈連山、桜島、硫黄島なども臨むことができる絶景の地だ。
 大昔の火山の一部で、南側と東側は切り立った崖になるため、ハワイのダイヤモンドヘッドそっくりといわれている。
 春になるとおよそ一万本の桜が咲き、ドライブに来た多くの人々や家族連れでにぎわう。
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2008/6/5


焼岳 Yake-dake 

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 岐阜県と長野県を跨ぐ北アルプスの主稜線上に、硫黄岳(いおうだけ)という別名を持ち、赤茶けた姿が荒々しい印象の焼岳(やけだけ)がある。
 標高二四五五mの、北アルプス唯一の活火山である。火山活動のあった頃、山が焼けているように見えたことからその名前が付いたとされている。
 記録によると、一.五万年前頃に形成が始まり、千年に四回程度の割合で水蒸気噴火が発生しているという。現在も直径約三〇〇mの山頂火口や山腹から、白い煙が上がっているのが見える。
 大正四(1915)年の噴火によって梓川に大量の土石流が流れ込み、一夜にして出来たといわれるのが、焼岳の山裾を映し出す大正池である。枯れた立ち木が林立し、自然の厳しさを物語っている。
 平成二(1990)年までは完全に登山規制されていたが、現在は一部のみ立ち入り禁止となっている。
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2008/1/15


朱色(シュイロ) Syuiro 

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 日本の伝統色のひとつである朱色は、中国では古来より高貴の色とされ、建物や仏壇、食器など様々な物に多用されてきた。
 日本にとって文化の先進国であった中国の影響を受け、国内の神社仏閣などには美しく鮮やかな朱色に塗られた建物が多く見られるが、魔除けや、建物の防虫・防腐の目的も含まれていたという説がある。
 朱はやや黄を帯びた鮮やかな赤色の顔料で、辰砂(しんしゃ)という天然の硫化水銀からつくられ、日本では「丹(に)」とも呼ばれる。後に硫黄と水銀から人工顔料バーミリオンという銀朱が作られるようになったが、天然の朱は、銀朱よりさらに赤みの強い深い色合いを持っている。
 朱は経年による退色や変色が少ないため、印肉などにも用いられている。その色と原料の希少性から、日本でも高価な貴重品として扱われてきた。
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2007/12/25


南硫黄島 Minami-ioujima 

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 南硫黄島(みなみいおうとう)は東京から南へ約一三〇〇kmの太平洋に位置する小笠原村に属する無人島である。
 火山活動によって作られた島といわれているが、周辺海域での海底噴火はあるものの、島の火山活動の記録は有史以来無いとされている。最高標高は九一六mあり、頂上付近はいつも霧がかかっているという。また、海岸は崖に囲まれているため、上陸は難しい。
 文禄ニ(1593)年にスペイン船によって発見されたのが最古の記録とされている。明治一九(1886)年に日本の帆船「松尾丸」がしけに遭い、約三ヶ月間漂流した後、島に漂着した。一〇名の乗員のうち三名が約三年半自力で生活し、その後漁船によって救助されたという。島は明治二四(1891)年に正式に日本の領土となっている。
 人との関わりが非常に少ない島だが、そのために動植物の宝庫となっていると推定されており、島固有の種類の生物も多く存在するという。
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2007/10/26


イワオヌプリ Iwaonupuri Mt. Iwaonupuri

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 北海道ニセコアンヌプリ火山群
のひとつ、イワオヌプリ(硫黄山)。標高1116mと低い山ながら、山頂からの絶景が評判を呼び、手軽な登山ができる山としてハイカーたちに人気だ。
 山頂まではわずか1時間と、登山では初級者向けの山である。登山開始直後の上り坂がややきついが、登りきると平坦な道が続く。途中、名もない沼やコケモモなどの植物があり、自然の息吹を感じながら歩くことができる。30分ほどで視界が開け、山頂が見えてくる。山頂からは、360度の展望が開け、目の前にアンヌプリが鎮座、その左側には倶知安の田園風景、ワイススキー場、ニセコ大沼と、晴れやかな光景が眼下に広がる。
 イワオヌプリは紅葉の季節が美しい。燃えるような赤と鮮やかな黄色が織り成す眺めは錦絵のようだ。また、冬にはスキートレッキングのメッカとして、上級スキーヤーたちが大勢訪れる。
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2007/10/22


篠田の花火 Shinoda-no-hanabi Shinoda Fireworks

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 篠田の花火(しのだのはなび)は、滋賀県近江八幡市にある篠田神社で毎年5月4日に開催される祭礼である。
 江戸時代に雨ごいの返礼として、硝石(しょうせき)で花火を作り、奉納したことに始まる。
 高さ約15メートル、幅約25メートルの杉板に描かれた絵柄に、硫黄・硝石・桐灰を調合して和火薬を作り塗りこむ。日本古式の仕掛花火である。
 仕掛け花火は約1か月かけて作られ、花火の絵柄はその年に話題を呼んだ題材が選ばれる。
 午後7時に太鼓が威勢良く鳴り響き、大松明が宮入し、篠田神社の境内に建てられる。午後9時頃、花火が奉火され、境内が火勢と煙に包まれる。廻火や乱玉、爆音が飛び散る中、煙の中から幻想的な花火絵が繰り広げられる。
 篠田の花火は、左義長まつり、八幡まつりなどを含むこの地域の火祭りのひとつである。これらの祭りは総称して近江八幡の火祭り(おうみはちまんのひまつり)と呼ばれ、国選択重要無形民俗文化財に指定されている。
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2007/10/9


川原毛地獄 Kawarage-jigoku Kawarage Jigoku

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 秋田県の川原毛地獄(かわらげじごく)は、青森県の恐山、富山県の立山と並ぶ日本三大霊地の一つに数えられている。
 大同二(807)年に同窓和尚が開山したと伝えられる江戸時代より栄えた硫黄鉱山の跡で、灰白色の溶岩に覆われた山肌のいたるところから水蒸気が噴出し、鼻をつく強い硫黄臭があたりに漂う。草木の生えない荒涼とした光景は、まさに鬼気迫る地獄絵図を思わせる。標高は約800m。エリア内には「血の池地獄」「剣地獄」「馬喰地獄」「針山地獄」「盗人地獄」など、大小136もの地獄があるという。
 ここから湧き出た高温のお湯は、下流にある高さ約20mの川原毛大湯滝(かわらげおおゆたき)に流れ落ちる頃には温度が下がり、滝壺は天然の露天風呂として人々に親しまれている。
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