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2008/8/22


樺崎砲台跡 Kabasaki-houdai-ato The Remains of Kabasaki Battery Fortress

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 樺崎(かばさき)砲台跡は安政ニ(1855)年、宇和島湾の守りとして、山を切り海を埋め立てて建てられた砲台跡で、当時宇和島に来ていた医師であり幕末から陸軍指導者として活躍した大村益次郎、通称村田蔵六の設計・考案とされている。
 海外に門戸を開いた「安政の開国」によって、瀬戸内海にも諸外国の船が頻繁に入港するようになると共に、県内の各藩は海岸防備の必要性に迫られた。なかでも宇和島藩は、藩主伊達宗城を中心に富国強兵策を推進し、軍備の近代化に力を注いだという。そんな中この洋式砲台が造られた。
 総面積一五三坪、器械蔵二二坪。海を埋め立て台場を築く工事はかなり難航したという。敷地には砲眼・火薬庫などの施設と青銅製大砲五門が設置された。
 砲台跡は昭和六〇年代までは海だったという宇和島港に立つ、宇和島市立歴史資料館の隣に保存されている。同資料館の建物も元警察署で明治建築の味わいのある建物である。
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2008/8/19


宇和島 篠山 Uwajima Sasa-yama 

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 宇和島篠山(うわじまささやま)は愛媛県、高知県をまたぐ標高1065メートルの山である。
 松山自動車道大州インターから国道56号を一本松方面へ車で105キロほどのところにあり、8合目まで車で行くことが出来る。
 古くから山岳信仰の山であったため、山頂までは参道が続き、途中には観音寺跡、山頂には篠山神社があり、お堂が設けられている。観音寺跡付近には霊験あらたかなように思える巨大な杉の木も聳え立っている。
 篠山は樹齢100年をこえるアケボノツツジの名所としても知られ、また、付近には四万十川を源流とする大渓谷もあり、美しい滝の風景を見ることも出来る。そのため、毎年訪れる人が多い地である。
 
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横吹渓谷 Yokofuki-keikoku 

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 横笛(よこぶき)渓谷は愛媛県宇和島市津島町の篠山県立自然公園の中にあり、岩松川の支流に位置し、全長2キロにわたるきわめて険しい渓谷である。
 渓谷には浸食された20メートル余りの断崖があり、水量も豊かで、雄大な渓谷美が堪能出来る景勝地として有名である。
 周囲はナラヤカシ、ツバキなどに覆われており、水の流れと木漏れ日が織り成す風景は神秘的ともいえる。
 昔、渓谷で笛の上手な若者が、その笛の音に魅了されて現れた美しい女性と恋仲になってしまった。あるとき、若者は、その女性が蛇の化身であることを目撃してしまい、そのために、若者は水の中に引き込まれてしまったという伝説が残っている。
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2008/2/18


宇和津彦神社 秋祭り Uwatsuhiko-jinja Aki-matsuri 

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 宇和津彦神社(うわつひこじんじゃ)は、延暦一一(792)年創建の古社で、一宮神社とも呼ばれ、藩政時代には藩の総氏神として伊達家の崇敬が厚かった。
 ご祭神は大国主命(おおくにぬしのみこと)と景行天皇の子である宇和津彦命(うわつひこのみこと)である。
 この神社で一〇月二九日に行われる秋祭りは、伊達氏とともに東北から伝えられたという八ツ鹿踊りが奉納される。この踊りは市の無形民俗文化財に指定されている。
 鹿の頭をつけ、紅染の布を上半身に纏った雄鹿七頭・雌鹿一頭を八人の少年たちが演じる。胸につけた太鼓を叩き、歌いながら舞う八ツ鹿踊り奉納後、いよいよ神輿の先駆けに牛鬼が登場する。
 牛鬼とは、深紅の布で全身を覆った体に鬼面を付け、胴の長さが6mもある怪物の事で、悪霊払いをしながら町を練り歩く。気に入らない家ではわざと暴れたり、牛鬼同士で争ったりする。悪霊払いの意味をもつ牛鬼は、宇和島を中心とする南予地方独特のものである。
 
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2007/11/6


三浦天満神社 相撲練り Miura-tenman-jinja Sumou-neri 

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 三浦天満神社(みうらてんまんじんじゃ)では毎年一〇月の秋祭りに、子供たちによる「練り」が奉納される。
 「牛鬼」「相撲練り(すもうねり)」「四ツ太鼓」など、長く受け継がれている衣装で行列を組み、パフォーマンスを披露する。
 練り物のひとつ「相撲練り」は、天保一五(1844)年以前の起源で、宇和島藩側から伝習したと考えられる。
 化粧回しを着けた8名から12名の子ども力士が円陣を組み、立行司の語る文句に合わせて踊るもので、演じ手は小学生である。
 その後、神社の境内や御旅所で相撲を取り、場は賑わいをみせる。
 相撲練りは、豊作祈願や除災招福の神事として、伝統芸能として伝承されている。
 三浦天満神社の練りは、平成一二(2000)年に県指定無形民俗文化財に指定されている。
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2007/10/11


肱川 Hiji-kawa 

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 肱川(ひじかわ)は、愛媛県西部を流れる一級河川である。愛媛県西予市宇和町鳥坂峠に源流を発し、西予市野村町坂石で黒瀬川、船戸川と合流。その後は河辺川、小田川などの支流を集め、蛇行しながら四国山地を横断する。中流域には大洲(おおず)盆地を形成。ここで一気に開けると、流れは一段とゆるやかになり、大洲市街をつきぬけ矢落川などと合流する。最後は、大洲市長浜町で一気に瀬戸内海に流れ込む。
 肱川を流れる水は、北は佐田岬半島から南は宇和島市までの南予地方一帯を潤している。特に柑橘類の果樹園にとっては、必要不可欠なものとなっている。川ではアオノリ、アユ、アマゴ、アナゴなどが獲れる。
 名前の由来は二説ある。ひとつは、肱のように屈曲しているからというもの。もうひとつは、泥土やぬかるみを「ひじ」と呼ぶが、これが多いことから「ひじかわ」になったというものである。
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法華津峠 Hoketsu-touge 

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 法華津峠(ほけつとうげ)は、西予市(旧宇和町)と宇和島市(旧吉田町)の境にあり、標高は436m。現在はJR予讃線と国道56号がトンネルで一気に通過するが、かつては宇和島街道最大の難所といわれた。今も峠越えの旧道が残ってはいるものの、通る車は少ない。峠の頂上に立つと、眼下にはみかんの段々畑と宇和海が広がる。リアス式海岸と紺碧の海とが織りなす景色は雄大で、晴れた日には遠く九州まで望むことができる。イカ釣りの季節には、漁火が幻想的に浮かび上がる。
 旧道の路傍には、世界的に有名な賛美歌404番の一節「やまぢこえて ひとりゆけど 主の手にすがれる 身はやすけれ」と刻まれた碑が置かれている。これは、キリスト教の教育と伝道に献身した松山市名誉市民の故・西村清雄(にしむらすがお)が、南予伝道の帰路、ひたすら神に祈りつつ作ったと伝えられている。
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緑田の滝 Midorida-no-taki 

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 緑田の滝(みどりたのたき)は愛媛県宇和島市の国道56号線、保場川沿いの緑滝温泉から上流に車で5分ほどの場所に位置する。
 車を止められる場所から、木々の覆い茂った遊歩道を1キロぐらい歩き、保場川にかかる古い木の橋を渡ると緑田の滝が見えてくる。落差約一二メートル、ニ段の滝である。さほど大きな滝ではないが、滝壷は広くて浅く、その幻想的な雰囲気は、どこか女性的な穏やかさが感じられる。滝の側には、休憩所が設けられているため、腰をおちつけてゆっくりと観賞することができる。
 緑田の滝のすぐ下には落差約二〇メートルの「緑沢の滝」がある。こちらも、風流な滝である。
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