NIPPON Kichi - 日本吉

記事数2件: 1~2 件表示          

2007/7/25


おけら詣り Okera-mairi Okera-Mairi (New Year Visit to Okera)

Jp En

 おけら詣りは、京都府京都市の八坂神社で毎年大晦日から正月の朝にかけて行われている新年を祝う行事だ。
 八坂神社で正月に焚かれる神火を持ち帰り、その火で雑煮を作ると、その年一年間の無病息災が叶うという故事に習ったもの。
 「おけら」とはキク科の多年草で、その根は古来から漢方の胃腸薬や、火の中にくべて魔除けなどに用いられてきた。そういったことが転じて、このおけら詣りが始まった。
 大晦日、本殿で除夜式が行われた後、神職の手により神火が五基のおけら灯ろうに灯される。灯ろうには願い事が書かれた「おけら木」もくべられており、様々な願いをまとった神火を、竹の皮をよって作られた縄の先に移し、その種火を持ち帰るのだ。
 参拝者達が種火が消えないように縄をくるくると回しながら家路につくその光景もまた、この詣りの名物といえるだろう。
 そこには、火というものに対する日本人の古来からの信仰観念が色濃く息付いている。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



2007/2/1


西円堂・追儺会 Saiendou・Tsuinae Saiendo Tsuinae Festival

Jp En

 法隆寺の西円堂本尊薬師如来坐像の前で毎年2月1日から3日間行う法要が「西円堂修二会」と呼ばれるもので、これの後2月3日に行われるのが「追儺式」である。別名「鬼追い」とも言われる。
 追儺(ついなえ)式は、西円堂の基壇の上で、鬼役と毘沙門役が登場し、松明を振りかざして歩く鬼の後を毘沙門天が矛(ほこ・両刃の剣に柄をつけた、刺突のための武器)を使って追い払う行事。法隆寺の「寺要日記」では、弘長元(1261)年に始められたとあり、鬼追いでは、県内で最も古いとされる。
 松明の火の粉がかかれば、その年は無病息災との信仰が残る。毎年近隣の人々が何百人も訪れる恒例行事である。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



記事数2件: 1~2 件表示          
NIPPON Kichi - 日本吉 - 日本語に切り替える NIPPON Kichi - 日本吉 - to english

モノ・コト・ミル・ヒトで綴る
日本の美意識。

現在の記事 5444
カテゴリーズ
都道府県
キーワードシャッフル
お気に入り
キーワード検索
閲覧履歴



Linkclub NewsLetter