茨城県那珂郡東海村の村松山虚空蔵堂の縁日（正月１５日、４月１３日）に売られる縁起物玩具。高さ１０センチほどの絵馬で、杉材が用いられている。
　真弓馬の名は、村松より北西へ１０キロメートルほど離れた真弓村で作られ始めたのが由来というが詳細は不明。しかし明らかなことは、この真弓馬が神社に奉納される馬の変遷、すなわち生馬から馬形（木馬）を経て絵馬に至る過程の一形態を今に伝えていることである。
　むかし、寺社に祈願の為、飾馬を献納する事は最高の善事とされたが、色々な不便があるので、いつしか馬を絵にかいたり、また形に作ったりして奉納する様になって来た。村松山の立絵馬と呼ばれるのも、そこに起因すると思われる。