NIPPON Kichi - 日本吉

2007/12/4

香木 Kouboku 

Jp


 香木(こうぼく)とは良い香りのする木の事で、大抵は沈香(ちんこう)、伽羅(きゃら)、白檀(びゃくだん)の3つを指す言葉である。
 日本での香木に関する最古の記述は日本書紀に見られ、推古天皇三(597)年、香木が漂着し、火にくべたところよい香りがしたため献上した、と記されている。
 本格的なお香、香道などにはなくてはならぬ物とされ、江戸時代には組香(くみこう)が創作され、庶民の間に香道が浸透していった。
 沈香は、外的要因によって木質部に樹脂が凝結し、樹木が枯れていく過程で熟成されてできたもの。
 伽羅は、沈香とほぼ同様の生成過程を経るが、香気や油質の違いによって沈香の中でも別格とされる、貴重な香木である。
 白檀は、爽やかな香りの香木で、インドやインドネシア、マレーシアなどで栽培されている。
 香木は、香道以外にも心身の浄化や強壮に効用があるとされる、焚くと良い香りのする木である。

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香木




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