NIPPON Kichi - 日本吉

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2008/7/23


海底鍾乳洞 広部ガマ Kaiteisyounyuudou Hirobegama 

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 広部ガマ(ひろべがま)は、沖縄県恩納村にある、総延長640mの、日本一長い海底鍾乳洞(かいていしょうにゅうどう)である。
 鍾乳洞とは、石灰岩が雨水、地下水などの侵食でできた洞窟であり、石灰岩地帯に存在する。
 平成一〇(1998)年、恩納村の万座毛近海、水深28m地点に、同村でダイビングショップを営む広部俊明氏が新しい海底鍾乳洞を発見した。
 640mは確認された分だけで、さらに奥に続いており、内部にはエビやカニなども生息している。
 奥へ直進できるのは約310mまでで、その途中で約20の洞窟に分かれる。中には高さ11mもある大きなホールもあり、つららやカーテンのような鍾乳石が垂れ下がり、光が差さないため、カノコイセエビなど洞窟性海洋生物が生息している。
 広部ガマは、未だ詳細は調査中の日本一長い海底鍾乳洞である。
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2007/10/26


知床五湖 Shiretoko-goko The Shiretoko Five Lakes

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 北海道最後の秘境と言われる世界遺産の知床半島。アイヌ語でシリエトク(大地の突端)という意味だとか。その知床の原生林に囲まれてたたずむ幻想的な5つの湖「知床五湖」。
 流入・流出する川はなく、知床半島に降った雨・雪が地下水を経て湧き出してきた湖だ。
 五湖を一周する遊歩道が整備されており、全周しても約60分、第一湖、第二湖だけだと30分程度で巡ることができる。 原始の楽園の名にふさわしく、数多くの動植物を目にすることができる。湖の水面には知床連山や原生林の姿の美しい姿が映り、心が洗われる。散策途中で運がよければ、エゾリスやエゾシカなどの姿が見られることも。
 小高い丘の上にある展望台からは、第一湖と知床連山を見渡す大パノラマが広がり、訪れる人々の心を捉えて放さない。
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2007/9/19


指宿の鏡池 Ibusuki-no-Kagami-ike Kagamiike Pond in Ibusuki

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 指宿(いぶすき)の鏡池(かがみいけ)は、鹿児島県指宿市開聞仙田にある広さ8ヘクタールのマール式火口湖である。
 マールとは、ドイツのマール湖に由来するマグマ水蒸気爆発による火山地形のひとつで、爆発によって生じた円形の火口の周囲に形成された、地下水面より低所にある水をためた場所の事である。
 池田湖や鰻池に比べると知られていないが、条件が良ければ湖面に薩摩富士とも言われる名峰・開聞岳が映るという隠れた名所となっている。
 鏡池は、今でこそ周囲の大木なども伐られ、水も濁っているが、昭和の初め頃まではその名のとおり、鏡のように澄みきって、開聞岳の姿見であるといわれたほど、山の姿を写した景観は実に神々しかったという。
 指宿の鏡池は、小さいながらも美しい景観を誇る景勝地である。
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2007/7/9


美里洞窟 Misato-doukutsu 

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 美里洞窟(みさとどうくつ)は、北海道北見市にある遺跡。北海道で初めて確認された遺跡である。北海道では珍しい、縄文時代の遺構が残る遺跡だ。
 美里洞窟は、石灰岩が雨水や地下水の浸食によりできた自然の洞窟で、壁面に鍾乳石が沈着した鍾乳洞遺跡である。北見市は常呂川、訓子府川やサロマ湖などの水源に恵まれているために、このような洞窟ができたと思われる。
 内部からは、縄文時代のものと思われる約6000年前の土器や石器が出土している。出土した遺物や地理的環境から、定住跡ではなく、狩猟のために一時的に利用したキャンプサイトだと考えられている。
 美里洞窟は、7月1日から10月31日までの期間に見学できる。また、出土品は北網圏北見文化センターでも展示されており、北海道における縄文時代の文化をうかがい知ることができる。
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2007/7/5


フレペの滝 Furepe-no-taki The Furepe Waterfall

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 フレペの滝は、北海道東部の世界遺産としても有名な知床半島の西側にある、海へと注ぐ滝だ。
 アイヌ語で「赤い水」という意味の名を持つ、落差100mはあるその滝は、かかる川のない不思議な滝としてもその名を知られている。
 間近に聳える知床連山に降り注いだ雪や雨が地下に浸透し、それら地下水がそのまま海崖から湧き出して、直接海へと注いでいるからだ。
 滝という言葉からイメージされる、断続的に水が流れ落ちる様とは違い、この滝は言ってみれば湧き水が落水する形のために、さらさらと物憂げな瀑容を成している。そのため、その流れ落ちる様が涙にも似ていることから、「乙女の涙」という愛称も持っている。
 知床の大自然に抱かれて、乙女は何を思って涙を流すのか。
 とはいえ、天気がよい時には、滝には虹がかかることもあるという。それは、涙に暮れる乙女への知床の自然と海からのささやかな気遣いなのかもしれない。
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2007/6/7


フンベの滝 Funbe-no-taki The Funbe Waterfalls

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 「フンベの滝」は、北海道広尾町にある滝。岩盤から地下水が吹き出している珍しい滝だ。
 「フンベ」とは、アイヌ語で鯨の捕れる浜のこと。この地で鯨が打ち上げられたことから名づけられたようだ。
 滝は、川から流れ出る水が落差を利用してしたたり落ちるのが一般的だが、フンベの滝は岩盤の中の砂礫層という、砂の粒子状の部分を地下水が浸透し、地表にしみ出してくるもの。滝の高さは約12m、幅は約150m。とめどなく流れる水流は涼やかだ。
 冬には水流が結氷し、壮大な氷柱となり氷の造形美が楽しめる。フンベの滝の背後には太平洋が広がり、冬の荒々しい波音とともに雄大な自然美を体感できる場所である。
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2007/5/1


城南宮 Jyounan-guu 

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 城南宮のある鳥羽の地は、平安京の南にあり、平安京の表玄関に当たる交通の要衝である。
 平安京に都が定められるにあたり、国常立尊(くにとこたちのみこと)・八干矛神(やちほこのかみ(おおくにぬしのみこと))・神功皇后(じんぐうこうご)を祀り都の守護としたことがはじまりである。
 またここは、鴨川に臨む水郷の景勝地で、平安時代の末に白河上皇の離宮が立てられ院政の中心として賑わいをみせた。
 社殿を取り囲むように「楽水苑」と呼ばれる庭があり、伏見の地下水を引き入れた五つの庭で構成されている。
 源氏物語の六條院をモデルにした「春の山」。曲水の宴が催される「平安の庭」。、茶室を配した池泉廻遊式の「室町の庭」。枝垂桜が咲き誇る豪奢な「桃山の庭」。そして院政の時代、城南の地がもっとも賑わった頃を枯山水で表現した「離宮の庭」。
 この庭のあり様は、まさに京に都があった1千年もの間、時代の節目を刻みながら都の歴史を南から見つめた城南の姿である。
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2006/12/20


釧路湿原 Kushiro-shitsugen Kushiro Marsh

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 北海道東部、釧路市にある、我が国最大の湿原地。湿原自体が国の天然記念物であり、釧路湿原国立公園にも指定されている。国際的にも重要な湿地として認識され、湿原の保存に関する国際条約の「ラムサール条約」にも登録されている。
 明治時代に絶滅したとされたが、大正十三年、奇跡的にこの湿原で数羽が発見され、人の手によって保護されてきた特別天然記念物の「タンチョウ」(丹頂鶴)をはじめ、キタキツネやエゾジカの動物種、ツルコケモモ、クシロハナシノブなどの植物、イトウと呼ばれる魚類など2000種以上の動植物がこの湿原で息づく。
 湿原の8割が低層湿原(ヨシを代表とする、地下水と地表水によって涵養される湿原)で、谷地眼(やちまなこ)と呼ばれる落とし穴のような壺型の池が所々にある。直径は1m未満の小さな水溜りのようなものだか、中には深さは4mくらいのものもある。
 かつては、谷地とよばれ見向きもされなかったため、原自然の姿がそのまま守られた聖地である。
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