NIPPON Kichi - 日本吉

2007/8/2

氷室薬師堂 Himuro-yakushi-dou Himuro Yakushido

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 宮城県大崎市にある氷室薬師堂(ひむろやくしどう)は、正式名称を村上寺と称し、大同二(807)年に坂上田村麻呂が将兵の安全を祈り、建立したものと伝えられる非常に歴史のある寺だ。
 以来、鎮護国家衆生利益の道場として栄え、今に至ることとなる。
 鎮護ももちろんだが、特に眼病の霊験あらたかであるといわれ、今も遠近から篤い崇敬を受ける名刹としても知られている。
 拝殿脇には、神社で言うところの絵馬に相当する、目の部分が穿たれた、顔を模写した石がうずたかく詰まれており、訪れる人々の氷室薬師への篤い信仰が伺われる。
 またこの寺は宮城に昔から伝わる逸話の舞台でもある。
 根っからの臆病者の武士が、それを払拭すべく薬師堂に百日詣でをするも、満願の夜に現れた妖怪に勇気を出して切りつけてみたら、御堂の柱だったという話で、今もその刀傷を見ることが出来る。
 荘厳かつ霊験あふれる場ではあるが、なんともほっとする逸話も残す、不思議な空気を纏った寺である。

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住所
989-6217 宮城県大崎市古川南沢字氷室50
名前
氷室薬師堂




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