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2008/3/5


信州そば切包丁 黒打ち仕上げ Shinsyu-sobakiriboucyou Kurouchi-shiage Shinshu Soba Knife Kurouchi-shiage

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 蕎麦好きも極まってくると、お店に食べに行くだけでは飽きたらず、やはり自分で打ちたくなってくるものだろう。
 打ち立ての蕎麦の香り、歯ざわり、のどごしは、日本人だけが知っている至福の世界。その瞬間に出会うため、心と魂を込めながら自分で蕎麦を打ってみたい。そう思い立ったら、やはり使ってみたいのが、職人が鍛えた本格的なそば切り包丁である。
 信州の工房で鍛え上げられた黒打ち仕上げは、表面の黒い部分を残して、刃の部分だけを研いだもの。鋼は安来鋼白紙、麺を細く切るのに適した片刃。650gの重量があり、押切りがしやすい。価格は抑えているが、プロでも使える本格派である。
 台所に、こんな「道具」をさりげなく置いておきたい。
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2007/10/31


笏拍子 Shakubyoushi 

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 笏拍子(しゃくびょうし)は、日本に古来より伝わる伝統的な音楽、雅楽で用いられる楽器の一つであり、各種ある雅楽器の中でも最も簡単な造りをしている。
 その形は、平安時代の貴族や神社の神官が持っている笏を二つに割ったような形をしているが、当初は二枚の笏が用いられていたという。
 長さはおよそ35cm、厚さは1.2cmほどで、上の方が幅広く下のほうが狭くなっている。
 材質に特に決まりはないとされるが、実際の笏と同じ材質であるイチイや、音質の良さからケヤキを用いることもある。
 その用法は、左は真ん中の合わせ目を奏者の方に向け、左の側面に右の合わせ目を強く打ちつけて音を鳴らすもので、歌の主唱者がこの笏拍子を打って、全体の速度である拍子を決めていく。
 主に国風歌舞や古代歌謡の一つである催馬楽(さいばら)など、謡物(うたいもの)で用いられている。
 この楽器が打ち鳴らす音により雅楽の雅な音色と歌は、よりいっそうの魅力を増す。
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2007/5/2


香川 打出し銅器 Kagawa-uchidashi-douki 

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 香川県で作られている銅製の道具。県の伝統工芸品に指定されている。
 歴史は江戸時代といわれ、当時は銅の塊を叩き伸ばして作成されていた。
 現在は銅板を型に切り、熱を加えながら木槌や金槌で叩き出して製品の形に仕上げていく。
 銅はもともと柔らかく加工しやすい金属であるが、繰り返したたき上げると銅自体に硬度が増し、型崩れしなくなる。そして艶がでてくる。
 また使い込めば使い込むほどに深い味わいがでてくるのも銅の特徴である。
 主な製品には、急須、やかん、花器などの生活用品が多く、今も日常にゆったりした時間を届けてくれる。
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2007/4/27


土佐打ち刃物 Tosa-utihamono 

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 土佐の地で発祥した土佐打ち刃物(とさうちはもの)には、400年にも及ぶ歴史がある。
 高知は高温多雨な土地柄良木に恵まれ、昔から全国に多くの木材を搬出してきた。その木材の伐採に古くから打ち刃物が造られ、使用されてきたという歴史がある。
 土佐打刃物としての本格的な始まりは江戸時代からで、土佐藩の財政難による元和(げんな)改革から始まった。
 土佐藩の家老野中兼山が進める農業、山林収益策によって木材の伐採や新田開発が活性化していき、これに伴い農業、林業用の打刃物の需要も大幅に伸び、品質や技術が飛躍的に向上した。 
 こうして時代の流れにあわせて発展を続けてきた土佐打ち刃物は、多少の機械化は取り入れられたものの、伝統的な鍛造技術は今も変わらず江戸時代より受け継がれている。
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2007/4/26


除夜の鐘 Joya-no-kane 

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 除夜(じょや)とは年越しの夜のことで、一年の暦を除く夜、という意味を持つ。
 新年を迎えるにあたり、人の体である眼(げん)・耳(に)・鼻(に)・舌(ぜつ)・身(しん)・意(い)の六根に好(こう・きもちがよい)、悪(あく・きもちがわるい)、平(へい・どうでもよい)の三種、更に浄(じょう)、染(せん)の二種に前世・今世・来世の三世の三種を掛けた合計百八の人の煩悩(ぼんのう)を払い、新たな気持ちで新年を迎える為に鐘を打つ儀式だが、これ以外にも十二の月、季節をあらわす二十四節気、七十二候全てを足した数とする説や、四苦八苦を打ち払うなどの諸説がある。
 通常は108回打たれるが、この回数にこだわらない寺社もあり、東京の天龍寺は、訪れた全ての参拝者に鐘を打ってもらう。
 旧年への追憶と新年への祈願をこめ鐘の音は穏やかに響き渡り、年の瀬をゆっくりと知らせる。
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2007/4/4


豊島石灯籠 Teshima-ishidourou 

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 香川県小豆島の西にある豊島(てしま)で採掘される、「豊島石」で作る灯籠。県の伝統工芸品に指定されている。
 豊島では明治時代頃から、島の中心にある「壇山(だんやま)」という山から、「角礫凝灰石」という、やわらかく加工しやすい石が採掘されていた。その石は主に灯籠や石彫刻に利用され、全国各地から注文があったという。京都の桂離宮、二条城、大阪の住吉大社などの石灯籠は、これら豊島石灯篭である。
 加工がたやすいこともあり、今でも石職人たちがノミを使った手作業で加工を施し、さまざまな石灯籠が作られている。また、最近では一般家庭用の、灯篭や石の彫刻の注文もあり、日本の石文化を今に伝える逸品として重宝されている。
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2007/1/12


南川行男 Yukio Minamikawa Yukio Minamikawa

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 1929年、東京都墨田区生まれ。江戸押絵羽子板の伝統工芸士。
 1945年、父の手ほどきで羽子板の製造に従事するようになる。その後、羽子板の製造だけでなく、三月・五月節句品などの製造も自分で始めるようになった。
 毎年その時代を反映する人を写した似顔羽子板を作り、世の中に送り出している。
 12月17〜19日に行われる浅草羽子板市で買われる羽子板を中心に、三月、五月の節句人形も作っている。
 「楽しみにしていただいているお客様のためにも、喜ばれる羽子板をつくり続けていこうと思っています」とのこと。
 東京歳之市羽子板商組合長。東京都雛人形工業協同組合副理事長。東京菖蒲会会長 。
 1997年、葛飾区伝統工芸士に選定される。
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2006/12/18


東尋坊 Toujinbou Tojinbo 

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 日本海を前に、屹立する岩の絶壁が折り重なるように続く絶景。それはまるで、山の神と海の神が力を競い合い、ぶつかりあったかのようだ。
 およそ1000万年以上前、火の山が噴火し、流れ出したマグマは、固まりながら五〜六角形の柱状の割れ目を形成した。そして、日本海の荒波がその岩肌を削りとり、高さ25mにも達する絶壁を生み出した。
 約1kmにわたり続く東尋坊の奇景は、地質学的に極めて貴重で、国の名勝・天然記念物に指定されている。
 その名の由来は、奥越、平泉寺の僧、東尋坊。若い時から悪行の限りを尽くしたこの僧は、ささいなことから争いとなり、この絶壁から落とされて絶命したという。風荒く、猛々しい波が打ちつける時、東尋坊の魂が吠えているのかもしれない。
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