NIPPON Kichi - 日本吉

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2008/3/7


びらびら簪 Birabira-kanzashi 

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 びらびら簪(びらびらかんざし)は、未婚女性向けの簪である。
 簪は、女性が髪を結う時に使う日本の伝統的な装身具であり、特に江戸時代後期には様々な種類の物が作られ、髪を飾った。
 びらびら簪は、天明年間(1781~1789)頃から流行した簪で、銀製の鎖、細い棒状、または板状のものが簪の端部分から垂れ下がった形状をしている。
 鎖、棒状の先には玉や蝶・鳥などの飾り物がついているものが多いのが特徴とされる。
 江戸では俗に「びらびら」と呼び、多くは童女、未婚女性がつける簪とされており、裕福な商人の娘などが使っていた。
 歩くたびに揺れるところに人気があり、鎖の先の鈴や珊瑚など装飾物が、微かな音をたてる。
 びらびら簪は、今でも若い女性をひきつける魅力を持った、伝統工芸品である。
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2007/12/4


ちりかん Chirikan 

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 ちりかんは、頭の飾り部分がバネで支えられている、古典的な簪(かんざし)である。
 簪は、女性が髪を結う時に使う日本の伝統的な装身具であり、特に江戸時代後期には様々な種類の物が作られ、髪を飾った。
 ちりかんは他のかんざしと大きく違い、下がりだけでなく飾りもゆらゆらと揺れる簪で、土台の先端に細いスプリングを取り付け、さらにその上に飾りを付ける事で、飾り自体がゆらゆらと細かく揺れる仕組みになっている。
 飾り同士が揺れてぶつかり合うと金属的なチリチリという音をたてたことから、「チリチリ音のする簪」で、ちりかんと呼ばれるようになったと言われている。
 芸者衆などが前差として用いる事が多く、舞妓がお座敷を務める際に使われたり、日本舞踊など日本髪のかつらをつけての踊りに広く使われている。
 ちりかんは、揺れる飾りが若々しさを表す、伝統の髪飾りである。
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2007/8/3


古川太鼓 Furukawa-taiko Furukawa Taiko

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 古川太鼓(ふるかわたいこ)は、宮城県大崎市の古川地域に伝わる民俗芸能である。
 毎年8月初旬に行われる古川まつりにて、多くの団体が参加して上演される。
 起源を辿れば、坂上田村麻呂の征夷に因んだ伝説にもとづいたもので、肥沃な大崎耕土の豊作を祈念して、1つの太鼓を6人で交代で連打する事により鬼払いの太鼓を打つという、独特のものである。
 見事なバチさばきと勇壮なリズムに、観客からは大きな拍手が沸き、祭りは最高潮に達する。
 祭りでは、他に、約200基の七夕が飾られ、古川太鼓神輿などの催し物が行われる。
 風に揺れる色鮮やかな七夕飾りに、轟く太鼓と人々の掛け声。古川では、今も昔も変わらない夏を味わうことができる。
 古川太鼓は、豪快で勇猛な伝統の民俗芸能である。
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2007/6/5


曽爾高原 Soni-kougen Soni Highland

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 奈良県曽爾(そに)村にある曽爾高原は、奈良県と三重県の県境に位置した国立公園。ススキの群生で知ら、約38ヘクタールの広大な高原にススキが一面生い茂る。
 風によってススキの銀色の穂が風に揺れる風景は限りなく力強く、優しい表情を見せてくれる。夕暮れには夕焼けが真っ赤になって白いススキを赤く染め、それは見事な眺めだという。ススキの季節の秋、10月下旬からは、大勢のハイカーたちがここを訪れる。
 周辺には地元食材を使った料理を味わえるレストランのある「曽爾高原ファームガーデン」や温泉所の「お亀の湯」などの観光施設も充実。高原リゾートを存分に満喫できる。
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2007/5/2


張子虎 Hariko-tora 

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 端午の節句や八朔祭の時に、張子虎を飾って、その武勇にちなみ、子供の健やかな成長と無病息災をいのるのは、もともと中国の虎王崇拝がわが国に伝わったからといわれています。
 讃岐では、昔より張子の技術をつかった工芸品が盛んで、この仁尾の地は、人形作りが盛んであったことから張子の虎がつくられるようになりました。
 ピンと張ったヒゲ。
 ゆらゆらと揺れる首。
 なんとも威勢が良くてユーモラスな虎たちは、、飾り物から、子供が乗れるくらいの大きさのものまで多種多様。もちろん、子供がまたがってもびくともしない。
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2007/4/27


高知 絵金祭り Kouchi Ekin-matsuri 

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 7月第3週の土曜と日曜に開催される「絵金祭り(えきんまつり)」は、商店街の発展を願い昭和52年から始まった。
 絵金とは、幕末の時代に生きた絵師であり、「絵師金蔵」が略され「絵金」と呼ばれるようになった。
 その絵金の描いた芝居絵屏風を商家の軒先に並べ、蝋燭の明かりで照らし展示する。貝殻を焼き、砕いて粉末状にした胡粉(ごふん)という白色顔料を用いて描かれているため、蝋燭の明かり揺れるたび、きらきらと反射する様は幻想的で美しい。
 この屏風絵は、もともと町の旦那衆が須留田八幡宮の大祭に奉納するために絵金に描かせたもので、宵宮にあたる7月14日商家の軒先に広げられるようになったのは江戸時代末期からのこと。
 おどろおどろしくも、その中にユーモアや皮肉が紛れ込んでいる絵金の作品を一堂に見られる貴重な機会である。
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2007/4/13


七尾和ろうそく Nanao-wa-rousoku Nanao Japanese Candles

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 石川県七尾市の伝統工芸に「七尾和ろうそく」がある。植物のハゼの木から採取する蝋を原料とし、芯に和紙を使った日本古来のろうそくだ。
 起こりは江戸時代。仏教の普及と共に仏壇に使う灯りとして用いられてきた。七尾市は、江戸時代、北前船の寄港地として栄え、七尾和ろうそくは北前船で全国各地へ出荷された。
 芯は和紙を使い、よく攪拌(かくはん)した蝋を芯に手で塗り重ねて太くしていく。完成した蝋燭は断面が年輪状になる。絶えず芯から空気が供給されるため、火が大きく風に強い。常に炎のかたちが変化し、油煙が少ないのが特徴だ。
 現代では仏壇で使うだけでなく、お祝い事や記念日などの特別な日の照明として、またリラクゼーション効果のために部屋で灯すなど、若者にも人気だ。
 ゆらゆらと揺れる幻想的な炎が、くつろぎの時間を演出してくれる。
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2007/1/29


烏丸半島の蓮 Karasuma-hantou-no-hasu The Lotuses of Karasuma Peninsula

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 烏丸半島(からすまはんとう)の蓮とは、滋賀県草津市に広がっている大群落のことである。
 蓮は、およそ9.3haにも及び、日本でも有数の名所となっている。7月中旬から8月中頃まで順次花を咲かせる。鑑賞には午前6時前後の早朝がお薦めである。
 蓮の、大きく広げた蓮の、葉の上で揺れる水玉の動くさまを観ていると、いつしか時間を忘れて瞑想の世界へと誘われてしまう。
 この群生地に接して、草津市が水生植物園「みずの森」を作り、200種の植物を栽培している。
 多種の蓮や睡蓮、温室には南方の園芸種も揃え、ミニ劇場では全国の蓮園や、蓮の種類等を上映している。蓮の開花時期は開園を7時に早めているので、群落を堪能した後の休憩には最高である。
 烏丸半島の蓮の群落は、琵琶湖との風景のコントラストも美しく、壮観で魅惑的な光景である。
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