NIPPON Kichi - 日本吉

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2007/1/30


佐伯武家屋敷 Saiki-bukeyashiki Saiki Samurai Residences

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 大分県佐伯市、佐伯藩城下町に残る武家屋敷群。
 佐伯藩は慶長六(1601)年、豊後国日田から初代藩主毛利高政が転封され始まる。
 転封後、内陸の栂牟礼城(とがむれじょう)に不便を感じ、慶長十一(1606)年、番匠川河口の八幡山に鶴屋城を築城し移転。元和三(1617)年に焼失。その後は山麓部の三の丸が城とされ、近隣に藩士の武家屋敷が築かれた。
 現在、城山の周辺に残る武家屋敷は江戸のたたずまいを感じさせる落ち着いた雰囲気を今に伝える。
 明治二十六(1893)年、鶴谷学館に教師として赴任してきた国木田独歩が弟と下宿した武家屋敷、坂本邸は現在「城下町佐伯、国木田独歩館」として公開されている。
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佐伯城 三の丸櫓門 Saiki-jo San-no-maru-yaguramon Saiki Castle's Yagura Gate

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 大分県佐伯市、佐伯藩鶴屋城の遺構。別名を「黒門」、県有形文化財。
 佐伯藩は慶長六(1601)年、初代藩主毛利高政が豊後国日田から入封、山城の栂牟礼城(とがむれじょう)が不便であるとして番匠川河口の八幡山に鶴屋城を築城。
 本丸、二の丸、西出丸、北出丸を構え、本丸には三層の天守を持つ堅固な城だったが、落雷により天主が焼失。寛永十四(1637)年、三台藩主高尚により山麓に三の丸を設け、以降藩政の場とした。
 櫓門は三の丸築城の際に建てられ、享保十一(1726)年と天保三(1832)年に改築が行なわれている。
 門の上層は櫓で入母屋造本瓦葺(いりもやづくりほんかわらぶき)、前後に庇屋根をつけ、下層は片潜戸付きの門。鶴屋城石垣、移築された三の丸御殿と共に往時の面影を今に残す。
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城山 Shiro-yama Shiroyama Hill

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 大分県佐伯市内の山。標高144メートル、別名を八幡山。山頂に佐伯城(鶴屋城)城址が残る。
 慶長六(1601)年、豊後国日田から入封した初代佐伯藩藩主毛利高政により鶴屋城が築かれる。
 平山城であり本丸には三層の天守を持ち、二の丸、西出丸、北出丸を構え、二重櫓五基、平櫓一基、七つの門が建ち並ぶ実戦向けの堅固な城であった。
 寛永十四(1637)年、落雷により天主が焼失したが、幕府をはばかり再建は行なわれず、以降三の丸を山麓に設け藩政の場とした。
 現在は石垣と三の丸櫓門の遺構が残り、頂上は公園となっている。
 麓には佐伯武家屋敷と言われる藩士の屋敷が静かなたたずまいを見せる。
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2007/1/28


一尺八寸山 Miou-yama Mt. Mio

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 一尺八寸山(みおうやま、別名みおもやま)は、大分県日田市と山国町の間にある、難読山日本一と言われる標高706.7mの山である。
 この名のいわれは、住民が狩りで捕らえた3頭の猪がいずれも大物で、それぞれの尾をつないで測った合計が一尺八寸もあったからとか、住んでいた狐の尾が一尺八寸あったからなど、諸説ある。
 ただ、この言い伝えを立証するかのように、山麓には長尾野、重尾、熊ノ尾、朝尾野、二ツ尾などの尾にちなんだ地名が多い。
 一尺八寸山は、卓状台地でひょろ長く、山頂は樹木の中にあるのだが、その手前の尾根からの展望は最高である。山頂には、「難読山日本一」の名碑が建っている。
 高い山ではないが意外に奥深く、登山をするなら注意が必要である。
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2007/1/26


日田祇園祭 Hita-gionmaturi Hita Gion Festival

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 日田祇園祭(ひたぎおんまつり)は、大分県日田市で行われる厄除けの神事である。
 日田祇園祭は、疫病や風水害を払い、安泰を祈念する勇壮な夏の祭りである。およそ300年前に厄除けの神事として隈地区、豆田地区で始まり、やがて本格的な曳き山が作られ、祭りも大きくなり、現在に続いている。
 1988年、90年ぶりに復活した高さ10mの山鉾は圧巻である。9基の山鉾が昼夜市内を巡行し、絢爛豪華さを競う。
 山鉾の巡行に欠かせないのが祇園囃子で、篠笛、太鼓、三味線が奏でる音色も独特である。また、JR日田駅前に9基の山鉾が一同に集合する祇園山鉾集団顔見世も見ものである。
 1996年、国より重要無形民俗文化財の指定を受ける。
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シオジ原生林 Sioji-genseirin Shioji Primeval Forest

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 シオジ原生林は、大分県日田市前津江町に広がる林である。
 前津江町西部にある釈迦岳中腹に広がる日本特産の水辺落葉広葉樹であるシオジの原生林は、30haにも及び、現在では残り少ないシオジが自然のままの姿で群棲する貴重な原生林となっている。
 この原生林地帯では、年間降雨量3000mm以上もの多雨地帯ということもあって、大変湿潤な環境を作り出しており、苔類や低草木、そこに生息する昆虫類や小動物などは珍しいものが多く、学術的にも注目を集めている。
 湧き出る水は、柔らかい土壌と豊かな原生林に育まれ、ミネラルをたっぷり含んでおり、筑後川の源流をになっている。
 ここを訪れるには途中には、シオジのほかブナ、カエデ等の多くの落葉広葉樹を見る事ができる。
 シオジ原生林には、失われた日本を今に留める原風景がある。
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大分 権現滝 Ooita Gongendaki Oita Gongen Waterfall

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 大分県の権現滝は、大分県日田市前津江町にある高さ15m、幅5mで狭い滝壷の、勇壮で美しい滝である。
 県道673号線の出野から釈迦ヶ岳方面に向かう細道の途中にあり、標識の先から遊歩道を200m程進んだ場所に流れている。
 その上流にはシオジ(日本特産の水辺落葉広葉樹)の大自然林が広がり、秋の紅葉は素晴らしいの一言につきる。
 権現滝には、御前岳のシオジ原生林から湧出した清水が、幾多の流れを集めて深い谷間を下り、落ちてくる。
 初夏の青々とした若葉、秋の赤く染まる紅葉、そして山頂から眺めることができる山の景色は、いつ見ても感動をおぼえる。
 大分の権現滝は、見るものに深い感慨と、大自然の息吹を感じさせてくれる場所である。
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釈迦岳霧氷 Syakadake-muhyou Shakadake Hoarfrost

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 釈迦岳は、大分県日田市にある山である。1〜2月に見られる霧氷は大変綺麗で、釈迦岳における冬の名物となっている。
 釈迦岳は、津江山系の主峰である。標高約1230mの展望台は日田地方で最も高いため、建設省のレーダードームが置かれ、付近には気象庁・防衛庁・大分県の3つの無線中継塔が、そびえ立っている。
 霧氷の時期、杣(そま)の里渓流公園から、真っ白の峰が紺碧の空を切り裂くように輝いているさまは、何とも言えない美しい光景である。
 晴れた日には、研ぎ澄まされた青空が広がり、木々には霧氷の花が咲き乱れるという最高の贅沢が楽しめる。
 釈迦岳の霧氷は、自然の万華鏡であり、見るものを別世界へと誘ってくれる。
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